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でも、やっぱり少し気味が悪くて。
それにちょっとだけ怖かったから。
「あのね、ちゆちゃん。友達の話なんだけど……」
ある時わたしはそう切り出して、ちゆちゃんに相談した。
「それってストーカーだよね」
「ちゆちゃんもやっぱりそう思う?」
「ていうか、確実じゃん。その友達、かわいいの?」
「え? あ、うん。かわいい……んじゃない、かな?」
自分でいって、ちょっとおかしいことに気づく。でもちゆちゃんは特に変に思った様子もなく、そっか、まあそうだよねといった。
「あ、でも、女子校だから、ストーカーっていうのは、ちょっと違うかもしれないけど」
「いや、別に女でもストーカーはストーカーでしょ。それに教師って可能性もあるし。今女子校っていったけど、それってこの学校の話なの?」
しまった、と思ったけどもう遅かった。ごまかそうかとも思ったけど、ややこしくなりそうなので、遠回しに肯定する。
「えっと……その、内緒にしてくれる?」
「いいよ。で、その友達は教師とか警察に相談したの?」
「そこまではしてないみたいだけど」




