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新世界  作者: 新々
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 おかげで着替えは早い者順になり、どんくさいわたしは授業の初めも終わりも一番最後に着替えることになった。

 しっかり閉めたはずのバッグのファスナーがちょっとだけ開いていることに気づいたのは、そんな授業終わり、着替えようバッグを手に取った時だった。一瞬思い違いかとも思ったけど、でもきっちり閉めた憶えはあったから、ちょっとだけ気味が悪かった。中を調べてみても特に荒らされた感じも盗まれたものもなかったから、やっぱり勘違いかなってそう思っていたんだけど。

 でも、それからバッグの違和感はプールの授業時、ちょくちょく起こった。

 他にもしっかり畳んだはずの制服が崩れていたり、あるいは明らかに向きが変わっていたりもして、でもバッグと同じで特に盗難の被害はなかったし、崩れているといっても、わたしがぞんざいに置いたせいかもしれないし、それで床に落ちて、それを誰かが親切に戻してくれたのかもしれなくて。

 やっぱりわたしの考え過ぎかなって、そう思っていたんだけど。

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