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新世界  作者: 新々
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 そんなちゆちゃんはわたしのことを、本名の規子から取ってのりちゃんと読んでくれる。こちらも規ちゃんじゃなく、のりちゃん。

 この辺のニュアンスはわたしでないとわからないだろう。

 別に誰かにわかってもらおうとは思っていないけど。

 そんなのりちゃんとちゆちゃんの月曜日の秘密は、秘密の言葉通り誰にも知られはしなかったけど、それは秘密の内容であって、わたしたちふたりのことは、そこかしこでうわさになっているらしかった。

 そのことを知ったのは、それもまたある月曜日の、体育の授業での時。

 その日の授業はバスケットボールだった。トーナメントで一回戦敗退をきたしたわたしたちのチームは、勝ち進んでいくチーム同士の試合を眺めて過ごすという心底つまらない作業に早くから徹していた。そんな中で、友達からこんな話を振られたのだ。

「のりすけはさ、いつも月曜日、立風さんと何してんの?」

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