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新世界  作者: 新々
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 その日以来、毎週月曜日は同じ下着をつけて登校することがわたしたちの習慣になった。

 証拠を見せ合うことも、校舎裏だったり屋上前の踊り場だったり、トイレに限らず人が来ないところであればどこでも当たり前のようにやっていた。何かいけないことをしているような感じはあったけど、でも、誰にも迷惑はかけていないし、それに誰にも知られていないということが逆にふたりだけの秘密をずっとずっと濃くしているような気がして、だからわたしは一度もそれをやめなかった。

 やめようとさえ思わなかった。

 ちゆちゃんがやめようといったのなら、話は別だけど。

 ちゆちゃんとはもちろん立風さんのことで、立風智遊という名前だから、ちゆちゃんと、わたしはそう呼んでいる。智遊ちゃんでもいいのだけど、それだと、こう、何かが違う。何がどう違うのかといわれても答え辛いけど、音にすれば同じでもちゆちゃんと智遊ちゃんでは、私の中では別の響きとして感じられるのだ。

 だから、ちゆちゃん。

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