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新世界  作者: 新々
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 立風さんとおそろい。

 そう思うだけで、顔の筋肉がぐにゃぐにゃにゆるんでしまう。

 今までソックスでもイヤホンでも、こうして買ってきたものをベッドに並べてはにやにやしていたのだけど、今日のそれは特別使用だった。何しろ下着なのだ。それに、ショーツは立風さんと同じサイズなのだから、まったく同じものが立風さんの家にあると思うだけで、顔が溶けそうになる。ブラは――まあ、この際どうでもいい。いや、どうでもよくないこともないけど。

 それにしても立風さん、大きかったなあ。

 ただ、買ったのはいいけど、それで満足しては意味がない。

 わたしの目的は一緒のものを手に入れることじゃない。それを通して立風さんと同じ世界を共有、共感することだ。だからリップは塗ってこそ、シャーペンは書いてこそ、この買った下着も身につけてこそ、意味がある。価値がある。

 だから身につけるのは別に構わないのだけど、せっかくおそろいなのだから、できるなら一緒に着ていきたい。おそろいの下着をつけて一緒の時間を過ごしたい。

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