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新世界  作者: 新々
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 お店は、なんというかものすごくまぶしかった。

 下着専門店だからそれしか売っていないのはそうなんだけど、そういうところで買ったことがないどころか立ち寄ったことすらなかったから、お店を前にした時はさすがにちょっとひるんでしまった。朝日を浴びた吸血鬼みたいに、灰になってしまうかとさえ思ったくらいだ。でもおそろいの四文字を前にして怯んでなどいられず、灰になろうと粉になろうと、絶対に買って帰るんだと、そういう意気込みで敷居をまたいだ。

 今から振り返ってみれば大げさだけど、その時は本当にそれくらいの勇気というか気合というか、決心みたいなものが必要だったのだ。

 でも、喫茶店で本心を告げた時もそうだったけど、初めの一歩を踏み出すのが大変なだけで、一度動き出してしまえば、坂道を転がるボールのように、後はどうということはなく進んでしまうものなのだ。

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