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新世界  作者: 新々
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 奇跡というものは、どうやら起こすものらしい。

 買ってきたばかりの下着をベッドに広げて、ためつすがめつ眺めながら、わたしはそんなことを考えていた。

 あの日、喫茶店でいったひと言が今日こうして形となって現れたのは、冷静に振り返ってみれば奇跡でもなんでもないのだけど、つい前までは今が予想もつかなかった未来だという点から考えれば、やはり奇跡としかいいようがなかった。

 それを起こしたのは、誰あろうわたし自身だ。

 おそろいのが欲しいというわたしの言葉を聞いた立風さんは、特にあやしむことも引くこともなく、わたしの勘違いじゃなければむしろ嬉しそうに、いいよ、じゃあおそろいの買おっか、といってくれた。わたしはその言葉を耳にした時、喜びを通り越して感動で泣きそうになっていた。

 その後は日程や待ち合わせの時間など取り決めて、予定通り次の日曜の、つまり今日、一緒におそろいの下着を買いに行ったのだ。

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