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新世界  作者: 新々
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 それがまさか見れるなんて。

 しかも立風さんから見せてくれるなんて。

 千載一遇とはこのことか。

 それなのに。

 それなのに!

 突然のこととはいえ動揺してスカートを戻させた数分前のわたしを呪わずにはいられない。もしここにタイムマシンがあれば迷わず乗っている勢いだ。どちらにしても過去の私を葬り去るのは間違いない。

 でも現実の時間は戻らないし過去との交信も不可能だから、こうなればもう頼りない頭の、頼りない記憶力にすがるしかない。さっきからわざわざ思い描かなくても勝手に再構築される映像を逆に活かして、より鮮明に脳内で再生しようと試みる。でも色だけが印象深くて、細部はぼやけてうまく捉えられない。少なくともわたしが今身につけているものとは、色は似ているけど、デザインは違う。と思う。

 自信ないけど。

 それならば、と同じ色のをそろえようにも、記憶だけで選ぶのには難がある。記事の中から探してみたけど、似たようなものは見当たらなかった。せめてもう一度見れたらあるいは、とそこまで考えて、立風さんの膝、というよりスカートを注視していることに気づく。

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