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新世界  作者: 新々
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「そうなんだ。あ、これかわいいかも」

 どれ、と覗こうとして、すぐに自分も同じものを買ったばかりであることに気づく。さすがに覗くのは変かと思い直して、袋から雑誌を取り出す。その動きを見てか、立風さんがどこのページか教えてくれた。

 開くとおしゃれな下着が紙面いっぱいに並んでいた。ページを捲っても、まだ下着が並んでいる。今月の特集らしい。てっきり服か小物かとばかり思っていたからちょっとびっくりしたけど、立風さんが言及したそれはたしかにかわいいデザインだった。ホワイトレースが少し大人っぽい。でもサイズがわたしの次のカップからしかなかった。エースは不在か。

 まあ、別にどうでもいいんだけど。

 それはともかく、上下セットって意外と高いんだ。

「素楠さんはどういうのが好み?」

 ちらり、と雑誌から顔をあげて立風さんがわたしに問う。好みと訊かれても――と適当に目についたものを挙げた。色でも形でもあまり興味はないし、あるとすればそれは、立風さんが好きなものがわたしの好きなもの、というくらいだ。

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