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新世界  作者: 新々
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「私と素楠さんって趣味合うよね」

 買ったばかりの雑誌を読みながら、向かいに座った立風さんがいう。そうかも、と何でもない風を装いながら同意して、わたしはアイス抹茶ラテをストローで吸った。特にこれといって飲みたいものはなかったのだけど、立風さんがそれを頼んだので、わたしも同じものを選んだのだ。

「わりと前から読んでるの?」

「ううん、けっこう最近だよ」

 どれくらいと訊かれたので、四ヶ月くらいと答えた。もちろんうそだ。

 とはいえ、ちゃんと内容は頭に入っている。先月初めて買ってからすぐにバックナンバーを探して、どうにかネットで前とそのまた前の月の二冊をそろえて、同じく読み込んでいたのだ。いつか話していた恋愛だと嫉妬しっとする性格という話も、だから当然知っていた。

 もちろんこんなことがあるなんて予想はしていなかったのだけど、英単語を憶える時間を犠牲にしてまで読んで正解だったと今では心底そう思う。

 おかげで小テストは無残に散ったけど。

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