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2話 卵を調べてみた件

 その巣らしき物の中心には、少し汚れながらも神秘的な輝きを放つ大きな魔力を持った大きな卵らしきものがあった。

 いやこれは確実にワイヴァーンの卵だ。ワイヴァーンの卵じゃないはずが無い。

 さっきまで上に横たわっていたワイヴァーンの執念からしてもそうとしか思えない。


 ワイヴァーンがなぜ突然襲ってきたのか?実力差が圧倒的なのに途中でもう一匹乱入してきたか?

 なぜ死ぬほどのダメージを喰らいながら最後まで本能を従わず無視して逃げずに戦ったか?

 とても飛べない体で飛び最後力を振り絞ってまでこのを場所に辿り着けたのか?

 それもこれも全部この卵のためだ。

 「はー」と深い溜め息を吐く。


 いくら竜種が光物(宝石類)がすきでもここまでの執着や執念は見せないだろう。

 あの二匹は番だったのだろう。だからあんなに二匹は必死だったのだ。

 本当ならこんな場所までわざわざ来なくても少し考えれば分ったのではないか。

 普段ならこんな場所は人など通らない。そこにたまたま自分が通った。そう侵入してしまった。


 「やっちまったな~」


 ここはあのワイヴァーン達のテリトリー・領域だったのだ。

 そこに強い力を放ち自分たちを十分に殺す事が簡単に出来る力を持った嵐が侵入してきた。

 普段なら本能に従いじっと触らぬ神に祟りなしで嵐が通り過ぎるのを待ったであろう。

 それくらいの知能は備えている。

 だが彼らは必死だった。この卵を守るために。

 とても嵐の原因を無視することが出来なかったのだろう。

 ふと自分がここを通らなければと益体も無い事をつい考えてしまう。

 しかし起こってしまったことは如何様に仕様もない。若干後味の悪さを感じながらも先のことを考える。


 じつはワイヴァーンの卵は貴重なことは貴重なのだが全く手に入らないものではない。

 依頼でワイヴァーンを討伐したり巣を駆除してきたパーティーが良く持ち帰ってくる。

 自分も数回見たことがある。斃した数は多すぎて憶えてはいないが、ただ斃したあとに手に入れたことは無かったが。

 そしてワイヴァーンは飼育もされている。

 その持ち帰った卵を鳥が卵を孵すようにあたため時期が来ると孵化する。

 ただ孵化したワイヴァーンは人に懐くことは絶対に無い。


 余談だがこの世界には竜騎士なる職業は無い。

 なぜなら説明したとおり最弱の竜種のワイバーンでさえ絶対に懐かないのである。

 この世界には魔獣使いなる職業も存在し魔獣を捕らえて調教し使役している者がいるが、その人達がどんなに頑張ってもなぜか駄目などだ。

 天然物は勿論の事、養殖物に至っても懐かないのだ。

 魔法を使ったり飼育方法を変えたりしたりしていろいろ試しているのだがとにかく駄目なのだ。


 何故かは解っていない。

 その他の竜などは数も少なく人よりも知能も高く人に飼われる事は絶対と言い切って言い程無い。

 この世界の神話やお伽噺でもみかけなかった。

 又、野生のワイヴァーンに比べかなり弱く(それでも他の魔物に比べれは強いのだが)、一番残念なのは飛べなくなる。

(いや懐かないのが一番残念でしょ。懐かなきゃ背に乗ることも出来ないから。)

 懐かない、強くも無く、飛べもしない。残念極まりなくなる。

 俺の夢を返せー


 そうするとなぜ飼育されているのか不思議になるのだが。

 それは何故かと聞かれれば応えてあげるのが世の情け、答えましょう。

(誰も聞いてないよ・・・それは言わない約束)

 皆さんたぶんお気づきでしょうがお付き合い下さい。それは色々な道具や食材になるのです。

 冒険者がワイヴァーンを斃そうとすると、この世界では一般的な五人パーティーで比べると、初心者・低級者は論外として中級者の下位グループでもだめ、中位グループで大きな損害を受けギリギリの勝利を得るか全滅、上位グループで大きな被害は受けるが何とか一人も欠ける事無く斃せる、もちろん全力でたたっかってなおかつワイヴァーンが一匹の場合である。二匹、三匹となってくると厳しくなってくる。まあ上級者は・・・・様々です。

 ちなみに冒険者の比率は低級者4・中級者5・上級者1の割合である。

 まあそんな感じで色々劣化して残念感じになってしまうのだが、それでも素材としてはかなり優秀で高級品の部類に入る。

 なので竜に夢や希望を持っていた男としてはロマンを傷つけられ納得しがたい所が有るが飼育されている。

(別に経済動物が駄目だとは想わないが、変なところに弧だわってんな~と自分でも思う・・・・)


 変な方向にずれた思考をこの卵をどうするかに戻し改めて観察する。

 前に自分が見たことがあった卵と比べると微妙に違っておる。

 若干卵が大きいように見える。まあこの辺は個体差なんじゃないだろうかと想う。

 地球で言うダチョウ(直径15~20Cm)の卵ごより一回り大きい直径30Cm位。

 まえ見た卵は直径25cm位だった。(うん誤差の範囲以内だ)

 これだと玉子焼きどれ位出来るのだろうと如何でもいいことが浮かんできた。

 横道に逸れた思考を切り替え再び卵に集中する。


 柄も野生の物なのでうずらの卵ような模様でついているのが普通なのだが、前見たワイバーンの卵もうずらの卵のような模様が付いていた。

 しかしこの卵は、すこし汚れてはいるがスーパーで販売されている様な真っ白な卵だった。

(なんか安っぽい表現しかで着ない自分に・・・・)

 それよりも一番の問題はうすく紅く輝いていることだ。

 多少大きいことや殻が真っ白な事より大きな問題として魔力を帯びてうっすらと紅く輝いていることが問題だ。


 なんか厄介ごとの臭いがプンプンする。


 一人う~~~ん、う~~~んと唸って考え込んでしまった。


お読み頂き有難うございました。読み難いかも知れませんがまだ続きますのでもう暫く御付合いの程宜しくお願いします。

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