無法街の戦闘少女
『女』がいた。
折り目正しく真新しい白シャツと黒色のズボン、磨き上げられた革靴は陽光を弾く。
一見してはありふれた装いであるが見る者が見れば服の生地も仕立ても上等なそれとわかる質の良さ。
赤く錆びついたような髪が肩にかかり微風で揺れる。
その瞳は髪色よりなお仄かに暗く、赤く、しかし鉄を溶かし鍛える炉の如く奥底で得体の知れぬ輝きが炯々としていた。
「ヴァル・オルト殿はおられるか?」
『女』にしては低い、地を這うような声色。
その声はオルトの屋敷、その門前にたむろするチンピラにも届いた。
「ぁあ?」
チンピラ、ゴロツキ、ならずもの。
その呼び方は様々あれど無頼な彼女らの役職をあえて問うならばオルトの番兵である。
畏れ多くも悪徳の街を仕切る顔役の一つ、その居城たる屋敷の門番とするにはいささか以上に品位の欠けた風体と態度ではあるが興味本位な有象無象を遠ざけるには絶大な視覚効果を発揮していた。
またその見た目とは裏腹に相応の実力者でもある。
「ぁー、約束はおありですかね?」
ゴロツキらしからぬ、言い慣れぬ丁寧語を駆使してまずは会話を試みてくる。
見るからに上等な装いの相手、ボスにゆかりある者や懇意の商談相手という場合は大いに考えられる。
興味本位で近くをうろつく相手なら二、三発こづいて小銭でも巻き上げれば事足りるが門番としてこういう手合いである場合の方がひどく神経を使う。
「…約束は取り付けていないな」
赤い女がほがらかに笑う。
人好きのするような顔が白い歯を見せて笑む。
「えー、と、ボスも忙しいお人でして約束がないと……」
「まいったな……火急の用件なんだ」
『女』が眉を下げ、顔を曇らせては困った顔をする。
火急の用件。
その一言にチンピラ五人は思わず顔を見合わせる。
千載一遇の商機、懇意にしてる貴族や権力者の訃報、ここだけの秘密の情報など考えられる事は幾つもある。
杓子定規に約束のない者はまかりならんと言うは容易い、が伝えるべき事を伝えずに組に大損をこかせた、結果的にメンツを潰したとなると自分の首なぞ容易に、物理的に飛ぶ。
無頼だなんだと言った所で雇われの悲しいところである。
「少し待ってくれ、いまボスに――」
「――あぁ、もういいぞ、屋敷にいるんだな?」
……門番ら、彼女らを雇用しているオルトファミリーは褒めていい。
即座に生成された守人の火球が赤い『女』の顔面や体に炸裂した。
表情をも視認できる至近距離における火球魔法の一撃、その構築の速さと思い切りの良さは匠と言って差し支えない。
その数は四。
女と対話していた一人を除いて他の者は眼前の相手をわずかな挙動と雰囲気から敵と断定して攻撃を仕掛けた。
四方からの火球四撃。
高い練度、連携の巧みさに炸裂音が一つにしか聞こえぬほどである。
死んだ。は言い過ぎでも一目で重傷はまぬがれない規模のそれ。
人一人を相手にするには過剰ともいえる先制攻撃、防衛行動だった。
加えて相手は一人、こちらは五人という数の利。
必然の勝利、だからこその緩み。
当人らも意識する事のない勝利に酔うその一瞬、弛緩した狭間の時間。
飛来する小さな火球は五。
チンピラらの顔面に魔法が炸裂する。
しかし、篝火の如く盛大に燃え上がった炎は皮膚を焼く事なく、髪を舐る事もなく、肉に一切の熱を伝えず、やさしく相手の顔を包む。
通常の火では有り得ない炎の挙動。
魔炎は鼻腔、口内、肺の空気を一瞬にして燃焼。
故に引き起こされる必然。
数の利、五人もいた門番らの昏倒である。
「……さて行くか」
赤い女は傷一つなく立ち、その顔に人好きのする笑みはもうない。
□■
指先に灯る些少な火。
ロウソクのそれよりも心もとない火が女の両手、指先より一度に十個放たれる。
それぞれが自由奔放な曲線を描き次々と人に接触、火は人に触れれば体全体を包み燃え盛る。
魔法により防壁を構築しようとも回り込み、回り込めぬ壁を作れば生半可な防護などものともしない貫通性の高い火弾が飛来する。
魔法に込められた思念、魔力の質、技の練度、運用そのどれもが抜きん出ている。
だというのにそこに込められた魔力量はそれほどでもない。
必要最低限。
己が魔法の技量と相手の力量を正確に見定め、無駄を極限まで廃した練達の魔法。
燃える、盛る、吹き荒れる、一見して致死の業火。
しかしながら門番らと同じ末路、誰もが一切の外傷を負うことなく昏倒していく。
火は全てを焼く、望む、好むにかかわらず触れるもの全てを害するものである。
常理、常識を踏みこえ、摂理を踏破し超常を引き起こす。
「超常、それを自在に操る者こそ人は魔導師と呼び畏敬する!!」
『女』の向かう廊下の先に仁王立ちで佇み馬鹿みたいな大音量を発する少女がいた。
紫色の髪と目をもつ、不遜なその視線を隠そうともしない生意気盛り。
人間種だろう、年の頃は十をいくか、いかぬか。
ガキだ。
長剣を背に負う子。
子供が持つには不似合いな長物。
剣の鞘造りは簡素、華美な装飾も見られず、おそらく抜いたところで刃にもそれは見られないだろうと容易に想像できる。
小さな女子が戯れに持つにしては見栄やハッタリが介さない物騒な“実用品”、人を殺す武器。
「ミーナだ!!」
自身を親指で指し示し堂々たる大股で『女』に向かう。
駆け引き無用。
名乗りはすませた。
相手の事情、正体は不明。
だが全ては不要、聞く気すらなし。
眼前にいるのは敵である、ならば倒すのみ。
単純明快。
幼くも強固な我と自己完結した思考。
生意気も極まればここまでになるのかと、常ならば悪癖であろうそれに惚れ惚れしてしまうような潔さすら感じる。
当然、放たれた幾多の灯火が当然ミーナを襲う。
「ふんぬ!!」
火芯を気合いを込めた少女の拳が撃ち抜く。
剣すら抜かず、自身に迫る必勝の火に物怖じせず拳を突っ込む蛮勇とも言える行動。
事実、一歩間違えば昏倒必至。
しかしそこから引き起こされた現象は真逆。
魔法の灯火は拳撃により消失する。
「!!」
少女と相対する『女』は驚きをもってそれを視認した。
魔力とは力である。
魔法とは力の発露。
コウ王子やコアのような例外を除けば、発露した力に対抗するにはより強い魔力・魔法に他ならない。
強大な力をもって発せられる権能に抗い、受け止めるには相応、同格以上のものであたるが定石。
故にこの世界において『女』は『男』よりも強いのだ。
「……小賢しい」
『女』は少女の技能をすぐさま看破する。
魔法の火弾を消失させた真相は少しの考えで答えに辿り着いた。
向かってくる力の奔流そのものに立ち向かわず魔法を構成する術式そのものに干渉したのだ。
綿密な構成の音楽に自らが発する雑音を乗せて台無しにするように、調和された名画に自身の指を押しつけてダメにするように。
魔法とは繊細な芸術作品のようなものだと評する者もいる。
少女がやったことは単純、相手の作品に己の魔力を捻り込み、さながら雑な一音、一筆をもって駄作に貶める奇術。
かの浄眼、コウ・ラグナ・レンフィルの異能とは似て非なるものだ。
あの瞳は非接触、視認しただけで完膚なきまでにご破算にしてしまう。
この子供がやった事は魔法を構成する繊細かつ些細なバランスを蛮勇をもって突き崩しただけ、とはいえ言うは易し行なうは相応の危険と難度、クソ度胸と才覚を要求される。
豪腕の一打を僅かな力の添え手でいなしたに等しく見事である。
しかし練達の魔法使い、魔導師ともなれば僅かな時間的猶予あれば魔力を再消費する事なく消失したかに見えた場所に火を再び顕現させる事は可能。
所詮はただの時間稼ぎ。
薪の火を一時的な強風で吹き消した所で僅かな手間や時間さえかければ再び燃え盛らせる事など容易い。
だが眼前にいる敵に対し、幼くとも武闘家ならば秒にも満たない猶予もあれば十分。
「ふんがぁ!!」
掛け声、身体強化の短絡詠唱。
相手の驚きに伴った僅かばかりの逡巡、小賢しい蛮勇の技によって生まれた隙間、ミーナは生じたその隙を逃さず一足で間合いを詰め、抜剣。
背から抜き打ちの一太刀。
幼子が長物に振り回されるような一撃だ。
その実、足が地を離れ中空で前転、少女の全身をこれでもかと総動員して抜き放たれるその一閃は魔法の身体強化と相まって速い。
斬殺を辞さない、迷いのない一振り。
剣閃が一瞬の煌めきを残して『女』の頭蓋に最速で迫る。
勝った!!
ミーナは勝利の確信と共に剣を振り抜いた。
「!?」
剣が己の意志に反して滑った。
魔法の強固な防壁に当たったという感触ではない。
そもそも『女』から何らかの魔法的な発動は感じられない。
相対する敵の額に到達した刃が流れるよう、刃がまっすぐ傷ひとつ残す事なく滑っていく。
氷の彫像を棒がなぞり滑るような奇妙な感覚。
『女』のシャツを真正面から切り裂いても皮膚に刃が到達しない。
魔法ではない、しかし武法でもない。
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「ヒッヒッ、よく目を凝らして見とけガキども」
六〇は優に超えた人間種の『女』が子供達の前で右手を突き出す。
オルトの救貧院、かつては十三番街の貧民窟で暮らし飢えと寒さ、理不尽な暴力と搾取で死んでいくしかなかった者達は拾われ“教育”を受ける。
そこには捨て置かれたエルフ、ドワーフ、獣人など様々な人類種の子供達がおり目に意識を集中し『女』の手を凝視する。
見るべきは顕在する魔力の流れ。
老齢な『女』の手から蒸気が噴き出すように魔力が体外へ溢れる。
ここまでは容易い、子供だって出来る作業だ。
身より溢れた魔力は精神の統一による無詠唱、力ある言葉の詠唱、印などの挙動を用いて火や風など明確な指向性を持たせ魔法として発現させていく。
ただ単に身の内から外へ出した魔力は何もしなければ器からこぼした水を大河にとくが如く空間に際限なく拡散し無駄に消費するだけだ。
「おぉ?」
見ている子供らからどよめき。
眼前で不可思議な事が起こっている。
『女』の手から溢れ空気中にこぼれ、霧散するだけの魔力が布一枚ほどであろうか、薄く膜を形成し保持されている。
「こういうのは獣人種が得意でな、あっちじゃ“闘衣”だったか?と呼んどる、とはいえ名前なんてのは色々でな、人間種の間じゃ単に“オーラ”だとか、東の方じゃ“合気”だったかな? 中央住みの奴らは“竜衣”などと、まぁ呼び名なんて人によっていい加減なものさ」
『女』は手の膜により強く魔力を注ぎ込める。
針の穴に糸を通すような繊細な魔力操作の維持をして膜を形成、そこから魔力を一定を超えて注ぐとある種の力場がオーラ内に発生する。
断熱、耐圧、耐衝撃に優れ、魔法攻撃への抵抗力を素の状態に比べ跳ね上げる第二の皮膚や鎧ともいえる存在。
「でもこれ、魔法で盾や壁を作るのと大差ないんじゃ?」
子供らの疑問はもっとも。
魔法による防壁とほぼ効果は同じ、加えて魔法は一度発動すれば注いだ魔力分は仕事をする、継続しての精神集中や手間暇もかかり続けない。
闘衣の生成と維持には永続的な集中を術者に強いる。
魔力を体外とはいえ保持しているが故に根本的な消費こそしていないが、思考力をとられる、これは闘争において大きな短所だ。
加えて言えば『女』の体を覆っているのは右手だけ、それだけで多大な集中力を要している。
何かの拍子に集中を乱せばすぐさま膜へと費やした魔力は虚空へ拡散し失われる。
不安定にすぎる繊細で尖った技術。
魔法において練達者である魔導師ですらこの技術をモノにしてない者は多い。
闘衣には明確な習熟の段階がある。
まず指先などの末端を覆い維持する、これの習熟に並みの者ならばおよそ十年。
そこから先に進み、膜を拡げ手全体を覆う、ここまでで更に十年。
更に熟達すれば腕全体を覆うも、ここに至るまで更に十年。
そこから先、手に持った武具などを腕の“延長”とし覆うも、そこまでいくに更に十年。
ここまでくれば余人をして魔力操作の上級と言われて差し支えない。
当代の剣聖ヒルダの逸話で枯れ枝で鉄を断ち切ったなどというものがある。
これは手に持った木枝に対して体の延長として強固な強化魔法を掛けた上に闘衣を枝に纏わせ、膜を鋭利な刃状に変化させて行なった絶技である。
年経た一流の剣士ともなればもはや獲物すら選ばぬという伝説の体現である。
闘衣を体全体に覆えるようになるには才ある者で更に十年。
ここまでくれば達人と言ってはばかりない、歴代の剣聖や拳聖と呼ばれる超越者はこれを可能にしている。
竜ともなれば前人未踏、呼吸するが如く、眠っていても闘衣を維持する事が出来るらしい。
それも当然、この技術は竜が当たり前のように使い、それを見た人類が盗み体系化した技法であるからだ。
魔力を消費する事なく、多大な防御力と汎用性を得られる可能性を感じる戦闘技術であるも習熟に本分である魔法の修練を浸食するほどの根気と時間がかかりすぎる上に繊細で集中力を要するが故に使える者は限られている。
実戦で使うとなると更に難易度は天井しらず。
これを習い覚える者は相当な物好きか、飽くなき強さを求める者か、
「いいかガキども、重要なのはこういう技、力が“ある”って事だ」
ーーーこの世で最も強い力、戦いにおいて人を容易く殺しうるものとは何か?
この問いを子供達に武を教える人の形をした天災、“嵐”がふいに発した事がある。
ある少女は「魔力」だと答えた。
ある少年は教えてもらっている「武術」だと答えた。
技術、権力、良い武器、金、知識、仲間の数だと様々な答えが出たがどれも満足のいく答えではなさそうだった。
どんなに魔力があろうと、武技に優れようと、力も権力も強い武器も金も頭数も揃えたところで突き詰めて考え、動けば決して勝てない、対処できないものではないと言う。
「知らないってのはそれだけで脅威だ、“未知”や“謎”をもっとこわがりな」
老齢の『女』が発する経験を含んだその言葉は嵐の答えと酷似していた。
「もし魔導師級の実力と全身に闘衣を纏うような奴を見かけたら、考えるより先に全力で逃げるんだね」
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少女ミーナが目の前の事象、全身の闘衣を正しく認識した時には己の体は自分の意図とは違って宙を舞っていた。
「これ、空気投げか!!」
オルトに属する闘衣を纏えるババアにやられた事がある。
枯れ枝で鉄を斬るように、濃密な闘衣は相手の肉体へ物理的な干渉を及ぼす事すら可能。
やられた事自体は単純、闘衣を相手に引っかけ一見しては手で触れずに相手を投げてしまうという技法、タネのある奇術でしかないものの瞬時にやられた者からすれば魔法でない不可視の力で投げ飛ばされる不可思議な感覚と前後不覚を味わう事になる。
ババアは腕まで纏うのが精々だったのに対し眼前の相手は闘衣を全身に纏う。
魔導師級の実力と全身の闘衣、どっと汗が体から噴き出る。
汗と共に恐怖が噴き上がり無意識にでも思考を囚われた。
恐れにより囚われた心は肉体に致命的な遅れと隙を生む。
まずい。
「全力全開!ぼうーーー」
宙に舞わされ体が床に付く前に『女』にぶん殴られた。
詠唱を唱えきる事も出来ず防護は不十分。
かろうじて己と『女』の間に取り落とすことなく握りしめた剣を滑り込ませ、盾と出来たのが僥倖である。
よくやったと自分を褒めてやりたい。
「……なんの気休めにもならないけどな」
体の軸を馬車に跳ね飛ばされたみたいな衝撃が伝わり全身の神経が一時的に寸断され動かない。
背が壁に埋まっていてちょっとやそっとでは物理的にも動けそうにない。
減らず口がたたけるだけ奇跡だ。
殺される。
自分が女の立場なら相手が子供だろうと剣を抜いて来た相手に手心を加えるか?
ないな。
ーーー諦めたらそこで終わりぞ?
師の言葉が頭に響く。
「まいった! オレの負けだ!!」
気力を振り絞り剣を捨て、両手を上げる。
行動は迅速、負けるのは恥ではない、死ぬ事こそ恥である。
たとえ相手の靴を舐めさせられる事になろうが死ななければ次がある。
わずかにでも希望があるのならすがれ。
生きてさえいれば復讐でもなんでも出来る。
やがて、数歩先に敵たる『女』の立ち姿。
「ヴァル・オルトはどこだ」
警戒を解かない目で問う敵に
「はい! この道を左に奥には執務室があって、大勢の仲間と一緒に待ち構えてます!」
ほがらかにハキハキと、清々しいまでの変わり身である。
仕方ない、自分の命が大切。
誰だってそうする、オレもそうする、おそらく師匠だってそうする。
誇り? 何ソレ食べられるの?
「……」
まともに聞いてるのか聞いてないのか敵はミーナをしばらく注視する。
やがて屋敷の奥へと歩を進め、視界から消え去る。
「…いい経験した」
わずかな時間ではあるが強い奴と真剣勝負した。
強い相手というのはわくわくする。
負けた。
残念だ、でも生き残った、これで己は強くなれる。
それが嬉しい。
人と人、とりわけ強者との真剣勝負は楽しく、嬉しく、夢中になるほどに面白い。
「よし、闘衣は覚えよう」
そう宣言しミーナは限界を迎えつつある意識を手放した。
その日、ヴァル・オルトは『女』に何処かへとさらわれ、屋敷の一角は半壊したが全ては些事である。
ヴァル・オルト、大きなボスがいなくても小さなボス、コア師匠がいればファミリーはたぶん滞りなくまわる。
感想に返信は返したいのですが、すみません、すごくフランクに書いてる様に見えても凄く気を使ってたりしてリソースを食いまくるので現在、返信は期待しないでください
感想は嬉しいです、誤字脱字報告はありがたいです
更新はよせぇよ!というのは本当その通りだと思います(´・ω・`)申し訳ない気持ちでいっぱいです
ここから先は作品の話
闘衣、いわゆるこれのせいで当代拳聖さんと剣聖さんは若い時、アルファさんの圧力に屈しない事が出来た
ドロテア(ドワーフのやつ)さんは異能、チートな肌だから……
闘衣、正式には気功闘衣と言ったり
気とか魔力とか存在するファンタジー作品ではありがちな体や武器に付加して強さUPなあれですね
この作品では習得に時間と根気がいるという設定でこれを真面目に覚え使おうとすると生涯で使いたい魔法、系統をかなり絞らないと厳しいという面もありそこらへんを考えても一長一短
闘衣自体が一つの魔法系統といってもいいレベル、極めるとやばい技術ではあるのだけど
魔力が少ない男子向けの技能なんだけど、そんなん覚えるくらいなら生活に役立つ魔法を覚えろと言われるのがこの世界の男ですよHAHAHA
ヴァル・オルトさん、実は拳レベルでは纏える、身体強化の魔法に加えて恵まれた身体もあるから、ならずもののボスとかやれてる
でもその強さが仇になって嵐にボコボコにされちゃったんだ
魔族は竜レベルで大体使える、これは竜と同じ理由で、長すぎる生に対して暇を持て余しているから、主人公が強すぎてアレなだけで魔族と竜はやばい(語彙力死亡)
次話はコアの話
なるべく速く書きます、頑張る