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過去編 04 名乗りを上げよ

 朗々と宣言するような声が場に響きわたる。


 その名も ビ キ ニ ア ー マ ー よ!!


 何を言っているのか、まったく意味がわからぬ。


 アルファ・ラグナ・アーゲントにも“アーマー”という言葉は理解できる。

 古代言語で鎧、甲冑、守りの意味を指す、とされるもの……であったと思う。

 

 …………相対するドワーフ女をしかと見る。

 

「おい、アレのどこが鎧だ、どこが」

「ふぅーーー」

「はぁーーー」


 コウだけではなく、不審者、おそらくは敵になるであろう女からもため息が漏れた。

 

「えっ? なに、俺がおかしいのか、なにもおかしくないよな?」

「……話にならん少し待つ。説明してやれ」


 女が顎をしゃくり、コウに向かって尊大ともとれる言葉を放つ。

 コウはその無礼なしぐさに万言をかけての不服、言いたい事もあるが、このままでは話が進まぬのも道理。

 であるならば、自身の知を無知者、不作法者のアルファに説く事にした。

 

「いいアルファ、よく聞きない」

「……おう」

 

 あきらかに不承不承といった声。

 アルファからすればこの空気そのものが不満でしかたないだろう。

 

「ドワーフというのは腕の良い職人、屈強な戦士を輩出し、また尊ぶ。ビキニアーマーというのは戦士、それも勇者に許された伝説的な衣装なのよ」


 うん、まったくもって意味がわからんぞ。

 あんな布きれ、きわどい下着、いや申し訳程度に鋼を貼ってはいるみたいだが……。

 精一杯の譲歩をして人に見せてもなんとか大丈夫な、水着という区分で見たとしても、あれのどこが戦装束だと言うのか、防御力など皆無だろ。

 

「……最後まで話を聞きなさい、ドワーフの優れた戦士。それこそ勇者なんて言われるような人物ほど戦場で甲冑を着込んだりしなくなるの。それは誇りよ、ドワーフはエルフと違って凄まじく頑健な肉体を持ってる、その膂力も魔法なんて使わなくても人を引き裂いたりするなら造作もないくらいのね、その精強さは加護を発揮した獣人に勝るとも言われてるわ、鍛え上げられたドワーフの肉体はしなやかにして強靱、戦場において気合いを入れたドワーフの戦士はいかな矢も魔法さえもものともしないと伝えられているの」


 然り、知性人類種において素の肉体のみで語ればドワーフに勝てる者はまずいない。

 戦闘民族、生まれながらの決闘者。

 エルフにとっては獣人とおなじく近接で戦う事を避けるべき、警戒する相手。

 

「つまりあれか、こやつは凄まじく強いと、ドワーフ種にとってこの格好はその証というわけか?」

「そうよ」

「でもな、これどう見ても痴女だろ、憲兵に通報するべき事案だぞ」

「アルファ、自分達とは違うからと他国の文化を嗤うのは貴人としてあまりにも無教養で不作法だとは思わないの?」


「 限 度 が あ る わ !! 」


 幼い子供か馬鹿に言い聞かせるかのような言葉に苛つくアルファの言葉も最もでパアル世界であろうと地球であろうと靴も履かぬ半裸以上の女が外を歩いてて許される場所などそう多くはない。

 

「そもそもなんだビキニって、アーマーはわかる、ビキニってなんだ、ほんと意味わからん」

「……たしかパアル信仰、伝説で、神々の土地を指す、のよ」

「えぇーーー」


 うさんくさい、信じるに足ることなど何もないと言わんばかりのアルファの態度と渋面を誰が責められようか!

 

「――正確には聖神パアル、その故郷、そのひとつの土地を指すと伝承されている」


 ドワーフの女がコウの言葉を引き継ぐように語る。

 

「土地の名だ?」

「そうだ、その地では皆このような装束、ビキニを着たといわれている、強大な力に抗う為にな。彼女らは勇者であったという、それにならってだ」

「……うそくせぇ」


 アルファの反応は至極当然であろう。

 こいつらよってたかって集団で嵌めようとしているんじゃないのか?そういう疑念すら沸き起こる。

 

 そもそも聞くべきことは大体聞いた。

 はなから奴らの慣習などというものに興味もない。

 まったくもって理解できぬが、いちおうの納得はした、そういう文化なのだと一定ではあるがそれとなく解することは出来る。

 

「余談だがな、この装束は祭事においては男女共に着ることを許されている」

「な……に?」


 聞き捨てならん言葉を女が放った。

 それはさながら雷撃の如くアルファを打った。

 

「祭りの時は皆に等しく着用することを許されている、普段は着用を許されぬ女も、男であってもだ。現存する勇者と英霊たちに敬意を表するためであるが、その様は壮観であるな」

「なん…だ…と」


 『女』はどうだっていい『男』も着る?

 こんなけしからん、いや素晴らしい衣装をですか?

 

「むぅ」

「ビキニ、その伝承は他種族にも伝わっているはずだが、この伝統を蔑ろにする者達で嘆かわしいことであるな」

「……『男』も着るのか」

 

 アルファはついコウを見てしまう。

 ひとりの『女』としてこの行為を誰が責められようか!

 

「おい不埒者なに考えている」

「なに、ナニ……よくよく考えてみて思うのだが、他国、他文化とはいえ良いところは良いと認め、ならって受け入れるというのも時に必要、おっと」


 拳大の石がやや危険な速度でアルファの顔面に投擲されるも防壁を展開して阻む。

 

「だと思うのだが?」

「異教の習慣など必要ない!」


 コウのつれない態度と怒声にも似た魂の叫びは『女』の邪悪には屈しないという確たる強さを秘めていた。


「いや、しかしだな」


 なおもあきらめ悪く言い募ろうとするアルファ姫。

 吠え返すコウ王子。

 

「――賑やかでなによりだが、そろそろいいか?」


 女が一歩。

 ただの一歩、その歩みを進めた。

 だが、ただそれだけ行動でアルファの中にある感覚が警告を発する。

 

「下がってろ」


 外套で容姿を隠すコウに対してアルファは先程からあえて名は呼ばず、女からも距離をとらせる。

 肌が粟立つ。

 格別に高い魔力を相手の女から感じているわけではない。

 隠匿しようが己よりも高位の潜在魔力を持つ者などいはしないという驕りもある。

 だが、他種族には他種の強みがあり、同種族においても魔法戦において絶対的な力量である指針、魔力量を覆す方法というのも全くないわけではない。

 それがただの勝負でなく命のやりとりであるのならたとえ相手が『男』だろうと油断してはならぬ、とは師の教えにもある。

 

 制約、制限の魔法術。

 万能たる魔法を不自由な技へと貶める魔法技術の邪道。

 多様なる魔法、それを不自由に貶め、用途を限定する、使用に際し枷を設ける事により魔法効果を底上げ、または低消費、高効率に仕立てる。

 敵の眼前にて名乗りを上げる、自己の得意な魔法、不得手をつまびらかに開陳するなどはもっともわかりやすいところだろう。

 

 邪道を生きる、戦う魔法使いにとって相対しての舌戦すら後の戦闘への現実的な布石であり闘争はそこから既にはじまってしまっている。

 正道を歩む者にとって邪道の魔法使いなどは喋らせる事なく打ち負かすに限る。

 

 故に明確な敵対者、それにとるべき手段は一つ。

 

 不意打ち、もしくは不可避の速攻である。

 

 落雷にも似たそれ自体が暴力である大音量、皮膚を蹂躙する衝撃。

 

「……圧倒的で、理不尽ね」


 王子が思わずそう漏らすのも無理はない。

 

 家屋すら潰せる巨大な岩塊が名も知らぬドワーフ女の頭上より飛来して有無を言わさず押し潰した。

 言葉にするとただそれだけの事実、だがもたらされた事象は超常と呼んで差しつかえない。

 だが事を起こした当のアルファ姫にとってそれは些末なことで、目の前の蟻を潰すのに近くにある石を持ち上げ、ぞんざいにぶつけた。

 その程度の意味でしかない。

 まさに圧倒的で、理不尽。

 凡俗の小賢しい技を嘲笑い、凌駕する生まれもった暴力の権能。

 正しくその発露であり絶対的な力である。

 

 だが、コウ王子には懸念もあった。

 

「あのドワーフ、傷一つ無い肌をしていた」

「ん?」


 それがどうしたと言わんばかりの怪訝そうなアルファの声だがコウの疑念は晴れる事はない。

 

「ドワーフというのは戦いにおいては一家言、特異な風習があると聞いた事がある。たとえば戦場で負った傷はそれが不覚であれ、堂々の決闘であれ自らの生の足跡であると考え、傷痕を消さずに治すとかね」

「まぁ戦いに浸りきった『女』としてはわからんでもないが……つまり、何が言いたい?」


 『男』の話というのはまわりくどい、あえて答えを言わず『女』に察してもらおうなどという鼻持ちならない驕慢さが感じられる。

 しかし、そんないけ好かない態度すら様に見えてくる、似合ってると思えるので美人というのはなにかと反則だ。


「あの『女』、傷がなかった」

「それはあいつが勇者を騙る紛い物であったというだけじゃないのか?」


 コウの気懸かりをアルファは吐き捨てた。

 戦場にはそのようにハッタリ、見せかけで戦う者だっている。

 竜の威を借りればネズミとて強大な存在にも見えてしまうものだ。

 戦わずして勝つ事を考えれば兵法としては有用ではあるし、ことさらに否定もしないが、考えすぎだと思考から切り捨てる。

 

「気にしすぎだ」

「だといいのだけど」


 『男』の心配性を『女』は一笑に付す。

 

 オオオオオオオオ

 

「……アルファ、もう少し下がっているわ。すみやかに片付けなさい」

「こう言っちゃなんだが、俺は少し面白くなってきたがな」

「『女』ってほんと馬鹿」

「『男』にはわからん機微だろうな、理解されようとも思わん、ただ今度はお前が納得しろ」


 オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


 地鳴りにも似た野卑た咆哮と連続する打撃音。

 まるで地下の牢獄から力ずくで抜け出ようとする怪物を連想する不吉な音色。

 

「――気が変わったぞ『女』、名乗りを許す」


 傲岸不遜にアルファは自らの敵対者に大上段から宣言する。

 自身が強者である事に絶対の自信を持つ高圧的な言葉であるが確かな事実でもある。

 

 俺が上でお前が下。


 そして、今その言葉に応え、なお反旗を翻そうとする者ひとり。

 

 石を握ればそれは容易く形を変え砕けた。

 岩を殴打すればあっけなくそれらは割れ裂けた。

 どんな硬いものも、獣も人も、この力の前には有象無象のクズにしかならぬ。

 お前はどうだ怪物アルファ・ラグナ・アーゲント。

 汝、打ち砕けぬほどに硬きものか否か。

 問うても、万言をとし問い続けてもわかりようがない、ならば物事は至極単純にして明解。


 ただ一発、打てばわかろう?

 

 岩が破断し、打撃音が明瞭さを増し、獣の如き声が空を貫き届く。

 疾駆するは一影。

 その手に顕現するは原始的な暴力。

 

 ドロテアが放たれた矢のようにアルファの眼前に飛び出す。

 

「ドロテア・ゴルド・ロックハート!!」

「アルファ・ラグナ・アーゲントである」


 互いが互いを敵であると改めて認識し、名乗りを上げた。

 一方は高らかに、もう一方は絶対に超えられぬ壁として怜悧に放つ。

 

 オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

 

 馬鹿げたドロテアの肺活量によって発せられる暴威の咆哮は並の者が聞けばそれだけで思わず体を硬直、萎縮させるに足る強制力を内包していた。

 ドロテアが拳を握りしめ、右腕は強弓を引き絞るかのように力が込められる。

 その拳は硬く、重く、力の塊を圧縮し鋳造したかのような鈍器へと至る。

 人が、『女』がこの世に生を受けた時から持つ原始の、根源的な武装。


「砕け散れい!!」


 ドロテアの吠え声が轟く。

 万物を砕くべしと固められたその暴力を一片の躊躇なくアルファに向けて解き放つ。

 常人にとってまさに死神の鎌、その一振りに等しい運命がアルファに向かって撃ち出される。

 

 アルファは心静かに観察する。

 眼前に迫る致死の暴力をひたりと見据え、その先、それを放つ相手をも注視する。

 ドロテアと名乗ったドワーフの女。

 ドワーフらしい矮躯ながら、鍛えこまれた肉体、そして傷ひとつない体躯。

 傷のない身、それは珍しいものではない、鍛錬によるものであれ戦闘により生じたものであれ傷痕などこの世界においては知性人類種であり、自身の技量か、金銭にそれなりの余力がある者であれば魔法の治癒を正しく施し跡形もなく消せるものでしかない。

 傷痕を残すというならばそれは思い入れのある消したくないものだ。

 だがコウは言った。

 戦士たるドワーフならばその傷を、足跡を無闇に消したりはしないと。

 不覚の傷も過ちの傷も全て呑み込み、なかった事にはしない潔さ、気高さ。

 そこから導き出される結論はこの女、ドロテアはいかなる決闘や戦いでも傷を一切負わぬほどの者、強者であるという証拠に他ならない。


 もっとも、それが紛い物でなければであるが。

 

 アルファは腰のひねりを効かせ一息で剣を鞘から抜き放つ。

 虚のない見え見えなドロテアの豪腕はアルファの衣服すらかすらせることなく、逆にアルファの刃は鞘から抜き放たれ、風の如く走ると同時、すれ違い様に剥き出しのドロテア、その喉を斬りつける。

 

 ――こいつずぶの素人だな。

 

 と、アルファが思うほどにドロテアの動きには無駄が多く、素人じみたものだった。

 勝った。

 その確かな手応えをその手に

 

「!?」

 

 ない。

 強烈な違和感、皮と肉を裂き、骨を断つ感触が手にはなく、つるりと滑る、濡れた氷を撫でたような奇妙な感触が剣を介して伝わる。

 アルファは見た。

 己の剣撃がドロテアの首にはほのかに赤く腫れたひっかき程度の跡しか残せていないことを、卓越した獣人など、武人が使うような技に非ず。

 魔法だ。

 だがなんの詠唱もない。

 無詠唱による魔法の行使はエルフ種ではない魔法的資質の乏しい他種族には難易度は高い、が決して使えぬものでもない。

 だが、この静かで呼吸するかのように自然な魔法の発露。

 ことは更に厄介なものだ。

 コウ王子と同じ類の異能、先天的固有魔法と即座にあたりをつける。

 異能者は生まれながらに魔法を扱う、腕を動かす、泣き声をあげる、その程度の感覚で魔法を行使する、順当に成育すれば呼吸を行なうが如くだ。

 本来、魔法使いにとってその領域はエルフ種の、その練達、魔導師の域である。

 思考が加速する、アルファはなおも観察する。

 避けられた右腕を見てすぐさまドロテアは第二撃、左腕拳に力が充填され、放たれる。

 巧さはなく、早さもない、だがひとたび放たれれば速く、当たれば致死必殺の暴力を秘めている。

 左拳を避けるのも容易。

 が、そこから先、両の手から乱打され続けるであろう拳撃を避け続ける事はいささか苦しい。

 定石であれば距離をとるべきだろう。

 アルファとて近接戦闘においての剣術、格闘術くらいの心得はある。

 だが剣や拳が、その技巧が優劣を競う世界において、こちらはそれほどの才と実力を兼ね備えているわけではない。

 アルファとて完全無欠の存在ではない。

 そもそも、空を飛翔する鳥が地を駆ける獣の努力をするだろうか?

 否である。

 時に地を駆ける事も必要であろうが長命なエルフとて定命の存在に変わりなく。

 時間は風のように駆け抜け、学は成り難い。

 魔法を得手とし、優れた魔力量を有した者であれば武技を蔑ろにしてでもそちらに注力するのは仕方のない事であろう。

 

 

 希有なる“力”を抱いて生まれてくる命があるのなら、それを人々は祝福するだろう。

 彼女には才能があり希有な存在であると喜んでもくれるだろうか。

 そして、己も周囲もその力を磨く事を、磨き続ける事を良しとする。

 正しく育ち、発露したその力は彼女を勝たせ続ける。

 

 ――それが時として致命的な弱点になると気づかずに。

 

 

 打撃、破断、破砕、破壊音。

 それは無力な幼子を馬車で轢いたかのような、多分に凶事を孕んだ陰惨な音であった。

 

 肉体を喰らう衝撃が体を突き抜ける。

 荒れ狂う力は止まる事を知らず、巨人に殴り飛ばされたかのように地と平行して身体が吹っ飛んでいく。

 地面、壁、突き出た岩。

 背から岩壁にぶつかる。

 矮小で無力な虫にでも自分がなってしまったかのような錯覚さえ覚える。

 空、輝く双月。

 雲の切れ目からのぞく月光は辺りを平等に照らす。

 

「あっ、あぁ、がぁ」


 呼吸が出来ない、心肺が空気を吸い込まない。

 痛みが体をくまなく支配する。

 生涯において感じた事のない苦痛。

 忘れろ、今は戦闘中だ、痛みは肉体の損壊を懇切丁寧に教えてくれるがそれに気を取られすぎれば死ぬ、本末転倒。

 左手の指はあらぬ方向にねじ曲がり、左腕が本来は曲がってはいけない方向に捻くれていて前衛的芸術の様相さえ見せている。


 はやく立ち上がれ、構えろ。


 敵を見据え、備えろ。


 死ぬ、殺される。


 己を鼓舞する。


 立て、戦え、気合いを見せろ、ドロテア!と。

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