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打吹山の天女伝説

 むかしむかし、そのむかし──


 打吹山に狩りに入った若い猟師の男が、水を飲みに川へ下りようとすると、えっちなものを見つけてしまいました。


 それはエロい体をした娘が、全裸で水浴びをしていたのです。


 傍の木の枝に衣服がかけてありました。

 白くて空に浮くほどに軽い、その絹の羽衣を見て、男は気づきました。


『あれは天女だ!』


 まだセクシー・ビデオもなかった時代。男は天女の全裸を見て、大変興奮しました。

 そしてその興奮をひとり占めしたいという欲望に駆られ、天女の羽衣を自分で身に着けました。


『これは……いい!』


 ふわふわと体に巻きつくような感触が、彼を昂らせました。


「だ、誰です!?」


 水浴びをしていた天女が気づいて、振り返った時、猟師の若い男は、天へ向かって昇っていました。とろんととろけたような表情を浮かべて。





 羽衣を奪われた天女は地上で生活するしかなくなりました。

 3色の打吹公園だんごを発案し、それか土産物として大ヒット。大金持ちとなって、打吹公園に動物園を作りました。


 


「最高だッ!」


 若い猟師の男は今でも天女の羽衣に包まれて、恍惚とした表情を浮かべて宇宙を漂っています。


 

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― 新着の感想 ―
そう言えば確かに、天女の羽衣を手にした男が浮かんでしまっても不思議ではないですね。 さっきググってみましたが、打吹公園小動物園は入場無料なのですか。 和歌山城公園の中にある動物園もそうですが、入場無料…
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