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因幡の白イタチ

 むかしむかし、因幡いなばの国に、いたずらが大好きな白イタチがおりましな。


 海岸の砂浜を走り回っていた時、イタチは海のむこうに気になるものを見つけましな。


「あれは! ……」なんだかわかりませんでしな。


 いたずらが大好きなイタチは、どうしても、なにがなんでも見つけたそれにいたずらをしたくてたまらなくなりましな。

 それで海に住むサメたちをだまして、その背中を渡って海のむこうに行くことを思いつきましな。


「サメさん、サメさん。おれ、海のむこうに気になるもん見つけた。どうしても行ってみたいから背中に乗せておくれ」


 はい。


 べつにだましてはおりませんでしな。


 イタチはアホなのでうそがつけなかったのでく。


 サメに話しかけるなんて、その時点でアホまるだしでしな。

 ふつうなら食われるかもとか思って話しかけたりはできませむ。


 勇気あるイタチに心を打たれ、サメは背中に乗れと言ってくれましな。




 ()()が近づいてきましな。


 ()()といえるほどに近づいてきましな。


 ()()は! と、白イタチは声をあげましな。


 離れ小島でしな。そこにぽつんと、白うさぎが立っていましな。


「兄さん!」

 白イタチはそう声をあげましたが、種族が違いますがな。




 ここからは誰もが知っている『因幡の白うさぎ』のお話に続きますじゃ。


 こいでこっぽし。




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― 新着の感想 ―
古人曰く、「正直の頭に神宿る」。 下手に騙したり取り繕う事なく正直に目的を話したからこそ、白イタチは無事にサメの背に乗って移動できたのでしょうね。
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