Imagination
四畳半の私の部屋が
荒れたどこかの海のど真ん中
布団で枕を掴む私は
流木に喰らいついた探検家
殺戮的なダイオウイカの
狂暴な腕が一瞬眼に映った
波の隙間から叫べど
雷鳴に掻き消される落ち
潜れ 潜れ
世界の底まで
全てを忘れてしまって
これは これは
ほんの束の間の
そして 遥かな冒険記
日常のほんの一片が
どこの映画小説紙芝居よりも
奇天烈珍妙摩訶不思議そして
現実的な舞台と変わり
人の目すら無くなった
この大海原を駆け巡る
あの時持ってた想像力と
柔軟性好奇心情熱まだ真っ白い頭で