アソコで噛まれるゾ
おなじみ?の月曜まっくろシリーズです(^^;)
今朝、タイトルが頭に浮かんだのですが、なかなか上手く行かなくて…
『喪女 華恵さん』には入れず、サイドストーリーといたします。<m(__)m>
「手編みかよ! 重めえなぁ~」
“黒のタートルネック”がジョッキを持った手で引っ張るものだからセーターの腕に少々ビールが掛かる。
「おい! やめろよ! あと二回は着なきゃなんねえんだから!」
「殊勝な心掛けだねぇ~オレにはマメできねえわ!」
「何、ディスってんだよ! オレのどこがマメだって!」
「えっ?! 何? オレ『真似できねえ』って言ったんだぜ」
「ウソこけ! 悪かったな! お前みたいに佳代ちゃん一筋じゃなくってよ」
「『佳代ちゃん』?ブッワハハ!ウケる~!アイツが『ちゃん』ってタマかよ!」
“手編みセーター”は『赤』のステムを、小指を気持ち悪く上げながら摘まんで含み笑いをする。
「“タマ”はねえだろ?」
「確かにアイツには“タマ”ねえよ! オレも、ンな趣味ねえしよ! でも時々、“中”に“タマ”隠してんじゃねえかと思っちまうよ」
「フッ! こないだも相当やられたんだって?!」
「んー加奈の件でかぁ? アイツ、自分の方が後釜だからピリピリしてんだよ」
「まあ、加奈から寝取ったんだったら、そうなるわな」
「寝取るまでは行ってねえよ、オレお前とは違って“平等主義”だから」
“手編みセーター”は相変わらずのキモい小指でグラスを目の辺りまで差し上げる。
「博愛主義と言って欲しいね」
「へえ~“愛”を吐いてんだ。相手のオンナ達、お気の毒だねぇ~」
「何言ってんだよ! オレはお前と違ってすべて優しいよ。ヤッてる最中にスマホいじんねえもん」
「お前それ言うか? お前のせいだからな! こないだ加奈から疑われたのワ!」
「『加奈に入れながら佳代にはスタンプ送った』っていう前科のあるお前が悪い!!」
「仕方ねえんだよ! 即レスしねえと、佳代はキャンキャン煩いから!」
「即レズ? やっぱタマあんの?」
「何、ボケかましてんだよ! でも即レズなんて… 面白れぇじゃねえか!」
「いっそ、加奈佳代でヤラしてみれば!」
「お前ホント!やらしいなあ だから赤ワインなんかでカッコつけてんだ」
「ピノノワールだよ」
「ヤダねえ~日本男児はやっぱ“ポン酒”だぜ」
さっきから耳障りな会話にイラッとしていたが…この言葉にアタシはプツン!ときた。
目が合った“佐藤ちゃん”に顎をしゃくると明らかに嫌そうな顔でオーダー取りに来た。
「あちらの“男らしい”お二方へ『えちござむらい』を差し上げて」
佐藤ちゃん『やっぱり』って顔で聞いて来る。
「45度の?」
「そっ!ガツン!と来るヤツ」
佐藤ちゃんが『あちらのお客様からです』とアイツらの前に並べられたグラスに『えちござむらい』が注がれたタイミングで私は会釈して自分のグラス(もちろん別の日本酒)をくいッと一気飲みして見せたら
ツられてグラスに口を付けた二人はむせかえりやがった。
ま、こんなヤツらに飲ませて、もったいない事をしたけど…
あのふたり
遠くない未来に…
『アソコで噛まれるゾ』
『アソコ』って…
もちろん『teeth』ですよ。
エエ、“あちら”の事はございませぬ(^^;)
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