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くず鉄の艦隊  作者: 万年二等兵


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鉄蜘蛛

試しになろうチアーズプログラム登録してみました。

影響出るようなら無効化します。

「災難でしたな。」


「代表、助かりましたよ。」


「こちらとしても我が国が恥知らずばかりだと勘違いされたく無かったですからな...何よりもドラレーン社を敵に回したくないし、掃除も出来たもので...」


工作員集団を蹴散らし、援護しに来たレト重工の警備部隊に馬鹿デカい狙撃銃というよりかは狙撃砲のような物騒な物と対戦車ミサイルを持って合流してきたメイリに連れられレト重工本社に入った祐一を出迎えたのはレト重工代表だった

代表自体も装甲服に重火器という重装備で、装甲のあちこちには汚れがついており使い込んでいるのが分かった


「こちらも少数ですが襲撃がありましてね、狙いは我が社の技術や工事計画に渡された防御障壁装置でしょう...まあ、我が社の部隊で何とかなりましたが。」


「いや、代表も出撃したのでは? というか装備を見る限り特殊部隊出身では?」


「まあそこは内緒という事で。」


警備兵にどつかれながら仮設の牢屋に連れていかれるレト重工に潜んでいた内通者達を横目に見ながら、軽く情報交換をしていた

暫くすると、外が騒がしくなってきた


「御話し中失礼します! 戦車3両を中核とする所属不明部隊が接近中です!」


「申し訳ございません、その戦力は我が艦隊の白兵部隊です。」


報告に来た警備兵の言葉に瞬時に警戒態勢が跳ね上がるが、メイリがすぐさま返し警戒態勢が落ち着いた。


「どうやら迎えのようですな...『また会える日を』。」


「こちらこそ、『また会える日を』...色々と御世話になりました、ではこれにて失礼させて頂きます。」


マジュルアットにて古くから伝わる挨拶で別れを告げると、レト重工本社のロビー前に飛び込んできた機甲小隊の主力戦車に飛び乗りそのまま町中を疾走する事になった

戦場と化した地区はそこまでではないとはいえ、本来なら現地政府の治安維持部隊がいなければいけない所が、黒を基調とした帝国協定中央軍部隊が大々的に展開していた


「今回の襲撃には現地政府の協力者の他にも、民間や一部現地政府軍部隊も絡んでいたとの事で帝国協定中央軍が緊急事態宣言を発令、現在マジュルアット星系首都は帝国協定中央軍の統制下にあります。」


「こりゃ暫くはこの星系に缶詰かねぇ...」


あふれ出るため息を押し殺しつつも、祐一は周囲の光景に目をやりつつ今後の行動について考え込み始めた

町中を抜け、港湾地区に付くとそこには帝国協定中央軍の他にもくず鉄の艦隊所属の白兵戦力や装甲戦力

が展開しており、目を光らせていた

停泊していた『アカシマル』の格納庫に飛び込んだ機甲小隊は、格納庫の扉が閉まるとすぐさま大量の検査ドローンがやってきて検査を済ませると、ようやく戦闘態勢を解除し各々動き出し始めた

3両の主力戦車...38式複合戦車改は浮遊機関を止め8脚式の駆動脚を響かせながら待機場所に戻り、その補助戦力たる38式複合歩兵戦車8両も同じように待機場所に戻ると10本の駆動脚のメンテナンスを始めていた


38式複合戦車と38式複合歩兵戦車は地球圏で多数運用されている共通規格の戦闘車両で、重装甲重火力に特化したくず鉄の艦隊好みの車両だった

複合戦車型は220ミリ複合砲を主軸に多数の兵装や砲塔を持つ多脚式多砲塔戦車であり、複合歩兵戦車型は50ミリ機関砲を主軸に最大12名の兵員を収容可能な多脚式歩兵戦車だった。


嘗ては陸軍や海兵隊や海軍歩兵と呼ばれていた陸上戦力群は、地上から宇宙空間という主戦場の変化から白兵軍と名称を変更し、大規模な殴り合いから拠点や艦船警備に敵艦への殴り込みにと様々な戦闘任務を担う軍隊となっている

その為採用されている装備や兵器は高機動力を意識した物になっている事が多いのだが、そんな時代でも防衛部隊における切り札として多数の装甲戦力が用意されていた

くず鉄の艦隊でもこういった戦力がそれなりの規模用意されている他、艦内工廠のみならず現地に設置し現地で採集した資材で機械兵部隊を文字通り生産する事が可能な移動生産施設まで用意されていたりする



そんなこんなで戻ってきた祐一達だったが、結局の所とんでもない事態な為に暫くは大人しくする他無く待機する事が決定する事となった


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