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くず鉄の艦隊  作者: 万年二等兵


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23/24

195式改3型強化重装甲甲冑『サブラヒ』

趣味でネット小説書いてて思うのが、どんなに人から見られていなくても自身の妄s...想像の世界を考えるのは楽しいし艦艇紹介とかの細かい設定を考えるのはロマンかつ何よりもワクワクする...でもなんでランキング入りするの? 俺なんかの作品がランキング入りしてて怖いんやけど...でもいつも見てくださる人がいて何よりも嬉しい!

作者の偽り無い本心です、いつもありがとうございます。

地球圏自由協定統合国がリーグル汎銀河帝国協定に正式加盟したばかりの頃、地球圏自由協定統合国政府は大いに悩んでいた

今現在はグラド竜帝国の衛星国という名の保護国という立ち位置で様々な技術や資源貿易に加え幾つかの未開拓惑星の領有権交渉等で恩恵受けているが、それに胡坐をかいている訳にはいかなかった

なんせ同じような立ち位置で胡坐をかいていたばかりに、呆れ果てたグラド竜帝国から宗主国である事を止める事を告げられ深刻な大不況が巻き起こった国々がいる事を学んでおり、何が何でも早急に安定した産業と経済及び政治的立ち位置を確保しなければいけなかったからだ


まず水耕栽培を中心とした食糧生産が主要産業として生まれた

エーテル・スタンピードによって死の星と化した地球に対しての研究施設や調査拠点が太陽系に多数設置され、そういった拠点に物資を運ぶ輸送船の補給物資として需要があり、人口回復政策の為に膨大な食料の供給が必要となるからだった

そしてその次に大規模な機械知性の雇用による効率的な各種運用能力の獲得によって得られた大規模な工業化である

どこもかしこも既存権益で中々効率的に動ける所が少ない中、政治への不信感から機械知性を大規模に雇用しある意味ディストピア化していた地球圏は、信頼と実績のグラド竜帝国基準の物資生産工場の建設を推進し、独自の艦船の建造により自前の戦力整備能力と自分達の領域内での工業生産を忌避する勢力に対しての工業製品の貿易ルート確保に成功した

そして政治的立ち位置として、それらを総合的に組み合わせた大規模な航宙艦隊と白兵部隊の帝国協定中央軍への派遣...帝国協定の戦闘部隊としての立ち位置の確立に成功した



「俺達は帝国協定の凄まじい迄の技術に触れてはいるが、兵員に関しては格が違う...本当に軍人なのかこいつら?」


派遣された自由協定統合国共同統合軍...太陽系地球人の国家群で構成される中央政府直轄軍事組織のとある軍人が唖然としながら呟いた言葉が全てを物語っていた

優れた装備に身を包んだ警備員ともいうべき練度に唖然とした

もっとも帝国協定側にも言い分があった


『この宇宙開拓時代に優秀な人材が一兵卒で入隊するわけ無いだろ...』


士官学校には入学希望者は殺到しているが、一般の兵員に関しては待遇の良い民間軍事企業の募集に流れてしまっていて、数少ない志願兵や徴兵で掻き集められた徴集兵を少しでも多く繋ぎ留めるために訓練の簡素化と休養待遇の拡充が行われ、極めて低い練度になってしまっていた

そこに自由協定共同統合国は帝国協定中央政府に耳打ちした


『うち今多数の人員いるんですけど...雇いません?』


暫くした後、多数の地球人がリーグル汎銀河帝国協定派遣軍将兵として帝国協定各地を闊歩しだすのは言うまでもない

そういった事情から地球圏では軍事研究が盛んであり、膨大な工業力を背景に多数の兵器が生み出されていた


今多数の敵対者の銃口を向けられても尚周囲に威圧と殺意を巻き散らす身長4メートル程の鬼は、ゆっくりと見渡した


195式改3型強化重装甲甲冑『サブラヒ』

自由協定統合軍にて正式採用されている重装甲型強化装甲服の1つであり、帝国協定最良と言われる部隊で運用されている動く化け物ともいうべき代物だった

かつて起こったとある悲劇を繰り返さんが為に開発されたもので、元より機動性を重力制御装置とホバーで補い大型化させ徹底的なまでの拡張性により重装甲化と重武装化を可能にし

『降下艇や強襲艇等の突入装備で敵軍に突撃し、その強靭なる装甲で耐えつつ重武装による大火力でもって敵軍を叩き潰す』

という頭がイカレているような戦法を可能としている化け物だった


マジュルアット星系首都の一角に現れたそれは、とある事情から帝国協定軍より無償貸与という名の戦闘データ採取の為に八島祐一個人に実質譲渡されている物だった

既に祐一は乗り込んでおり、茫然としている一団に殺意を滾らせていた


俺だけ狙うのならまだしも、関係無い民間人まで巻き込みやがって殺す


祐一自身様々な勢力に狙われているのは理解していたが、関係の無い民間人を巻き込んだのは許せない事だったしそれに手を貸す連中も同罪だと考えていた


待ち伏せしていた襲撃者達にとって強化装甲服は恐怖の象徴である事に変わり無く多数の銃撃を浴びていたが、祐一は湧き上がる殺意を搭載されていた多数の兵装の銃口を向ける事で示した


背部背負い型電磁迫撃砲・両肩部装着型全周駆動式23ミリ4砲身連装レーザーガトリング砲2基・腰部装着型対装甲電磁加速投射砲・両腕部15ミリ3砲身連装レーザーガトリング砲2基・両脚部3連装ロケット弾発射基2基

これらの武装に加え優れた照準装備や強力な防御障壁展開装備を装備し、これら全てを同時運用するために通常型よりも大型の動力機関を有する事で最早動く重武装陣地と化しており原型は留めていなかった


獲物を狩るはずが自分達が逆に狩られ掛けている事に気付いたらしく大慌てで逃げ出そうとしたが、真っ先に逃げ出した工作員が陰からナニカに引きずり込まれた事で止まった

工作員集団の地獄が始まった


だがこうした力は今この場では実にうってつけだった

襲撃者達の地獄が始まった

艦艇紹介

Bー33式コルベット

地球圏で運用されている大型コルベット

旧ドイツ圏企業で設計建造されているコルベットで、ブロック工法による優れた拡張性を誇るが建造費維持費用が嵩む事もあり中々売れていないが傑作艦

くず鉄の艦隊ではその優れた拡張性と堅牢性を買われ採用されている

主兵装:75ミリ複合速射砲


ニューダブリン型駆逐艦

地球圏に運用されている汎用駆逐艦

かつて地球を滅ぼしてしまった新大陸連邦系勢力は自由協定に制圧された後、過去の慢心や国力に物を言わせ政治的圧力をかけ続けてきたという負の遺産から大変肩身の狭い状況に置かれる事となった他政治経済分野からも隔離される事になった

残された道はその血でもっての償いをする他無く、士官にはなれず一般兵として多数の兵員を自由協定軍に提供する道しかなかった

ニューダブリン型駆逐艦は長きに渡って償いを続けてきた旧新大陸連邦系勢力待望の新型駆逐艦であり、防御性能と汎用性に特化した各種費用も手頃な駆逐艦である

主武装:20.3センチ連装複合砲3基

    20ミリ近接レーザーガトリング



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