【白い塔】
【ぬめり】と手に粘性のある液体の感触が伝わる。
-痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い
人体の皮膚が鋭利なもの、ガラスの破片や植物のトゲによって傷がついた時、体はその傷を治すために死んだ細胞を排除するため、体内に侵入してきた異物、ウイルスを除去するために炎症を起こし、熱く感じるという。
ならば間違いなくこの痛みと熱さの原因は─
視界がぶれ、目の焦点も合わせれないぼやけた中で視界の端にその姿を捉える。
肩が潰れ、上腕の上の方から下の腕は先程踏み歩いた鉄の棒の上で赤色と白色の混じった花を咲かせている。
──痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い
先程から体に響きわたる苦痛で分かっていたはずの自身の体の欠損は、目で認識したことによりさらに意識は痛みの感覚を強く脳に伝える。
だが脳に伝わる痛みは腕1本だけのものでは無いことを無意識に理解させられる。
無くなった右腕を痛みと熱さで閉じてしまいそうな瞼に力を込め眼球をさらに下に向ける。
異常な程に軽く感じる自身の体。
しかしてそれは、自身にとって1つもメリットの無い軽さだと分かっている。
その理由は右腕の何倍、何十倍も感じる喪失感。
それもそうだろう、なにせへそのしたから全てが無くなっている。
もし右腕だけ無くなったのであれば生きる事は出来る。
右腕も義手を使えば多少の不便さと生活の違いはあれど、社会に復帰できることだろう。
だが下半身丸ごと無くなったとなれば話は変わる。
人体は体に流れる血の量が一度に20%以上失われると出血症ショックになり、30%を超えることで命の危険があるという。
そして今視界に映し出されたのは下半身の丸ごと欠損。
平常時体を巡る血の量は脳や臓器、上半身で約75%、つまり25%の血液が無くなり、そして事故が起こった数分前から一向に止まる気配のない流血は助かることの無いラインまで達してしまったことを理解する。
──痛い熱い、痛い、熱い、痛い、寒い、痛い、熱い、寒い、熱い寒い熱い寒い熱い寒い熱い寒い熱い寒い熱い
先程まで強く感じていた痛みは閉じた瞼によって同時に蓋をされ、変わりに体の芯が抜けてしまったような寒さを感じさせる。
──寒い、熱い、寒い、寂しい、寒い、怖い、寒い怖い
脳裏に映るのはこれまでの記憶ではなくただ生きたいと思い、願い、届かないと知っていても祈り続ける自身の欲望だけ。
──怖い、寒い、寂しい
もう何かを考える事にさえノイズがかかり思うようにすることが出来ない。
肩も、首も、左腕の指先も、力を入れることが出来ない。
白く染まっていく意識の中で…………見た。
「……そ……君を」
もう口は動かない。
もう脳は考えることが出来ない。
もう心臓も止まった。
……なら
この声は一体どこから出てくるというのか。
「救って……みせ……る」
もう声は出ない。意識も無くなった。
この日、世界から
1人の少年が居なくなった。
うぇっへっへ……
好きな展開盛り込むだけ盛り込むので多分読める方少ないかもとは思いますがよろしくお願いします。
※私自身がこの話ちがうなぁ?って思った時は大幅修正するかも知れません。
なにせ行き当たりばったりで書くつもりなので。
後書きは結構こんな感じに書くと思うので雰囲気ぶち壊されたくない方は流して言いやも……
後書きに見て欲しいのあれば前書きに描きます。
このような小説を見て頂き、ありがとうございます。