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結―ユウー  作者: 初雪奏葉
第一部・完結
63/105

あとがきのようなもの

 『結―ユウ―』、第一部はここまでとなります。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 作者の初雪奏葉と申します。


 少しだけ、裏話をば。


 私は今現在も、介護職として働いているのですが、日々、感じることがあります。

 それは、『介護』が世間に浸透していないことです。

 人手が足りていないとか、給料に見合っていないとか、そういった『大変だ』という印象だけが先行し、「実際、介護士ってなにをしているの?」という部分を、きちんと答えられる方は少ないのではないでしょうか?


 その結果、御利用者の家族とお話をする際、例えば、認知症の知識であったり、紙パンツやオムツの種類であったり、同じ病気でも人によって、全く症状が違う、という部分だったり……とにかく、『介護士にとっては当たり前』のことが、まるで浸透していないと感じるのです。


 当然、専門的な知識も多いため、全て把握して欲しいとは思いません。

 分からないことがあれば、是非、繋がりのある介護士さんやケアマネさんに質問してください。


 ただ、ほんの少し、


 『自分の親や大切な人が、実際に介護が必要なった時』


 を、想像していて欲しいな、と。


 そう思うのです。


 そして、そうなった時、介護士さんはなにをしてくれるのか。

 ケアマネさんは、どんなことを支援してくれるのか。

 それが、自分にとってどんなことなのか。

 『大変』とは、なにが大変なのか。


 そういったことを、少しでも伝えられたらいいな……。


 と愚考し、本作を描くに至りました。


 読んでいただいた方はお分かりかと思いますが、まだまだ、描き切れていないことが多くあります。

 食事介助、排泄介助、移動移乗介助などの基本的な介護業務や、夜勤の体制、内容、看取り介護、お出かけや行事といったレクリエーションの方法――などなど、介護士の業務はまだまだ沢山あります。


 もし、こんなことを書いて欲しい、介護のこういうところが知りたい、など、意見等ありましたら、コメントを残していただけると幸いです。

 参考にさせていただきます。


 2021年1月より、第二部を公開していきたいと思います。

 第一部を経て、浩司と駿介の師弟関係がどのように変化するのか、また、どんな御利用者が出て来るのか、期待していただければと思います。

 職員も一人追加予定となっておりますので、お楽しみに!



 では。

 最後になりましたが、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

 ブックマーク、応援ポイント、コメント、心より感謝申し上げます。

 もし、ご縁がありましたが、第二部でもお会いできればと思います。



 本当にありがとうございました!





                         2020年12月9日  初雪奏葉

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