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クソみたいな世界

完結目指して頑張ります

気が付いたときには体は勝手に動いていた。


「危ないッッ!!!」


彼女だけは......彼女だけは、絶対に守る!

信号は依然赤を示しているが、大型トラックは問答無用と言わんばかりに速度を緩めない。このままだと衝突は免れないだろう。


キキーーーッ!!!!!!


そして重い音、まるで人間がトラックと衝突したような。


「キャっ!?......えっ、なに?」


良かった、彼女は無事だ―――――


だが、まあ、案の定というか、やっぱりというか。俺の視界はグルグルと回り、途中でアスファルトに頭を打ったか意識は薄くなり。


そんなこんなで俺の命は呆気なく散った。

これが俺の、(あらた)真琴(まこと)の人生においての最後の記憶だった。


△▼


「ハハハッ!これは傑作だねェ!ジブンの想い人を助けるために自らの命をなげうったのか!!恋人でも妻でもない、相手から見ればその他大勢でしかない分際で!!」


ここは......?こんな真っ白で何もない空間、俺は知らないぞ?しかもさっきからうるさいし...随分と悪趣味な走馬灯だな。


「あぁ、あぁ。これはいけない、これは有罪(ギルティ)だ。ジブンの命をジブンの物としか思ってない、馬鹿でマヌケで罪深い魂だ!!」


どこからか怒鳴り声が聞こえる。多分、これは俺のこと...か?まあ、いずれにせよ怒っている。凄く、とてつもなく、怒髪天をつくような勢いで。


「地獄送り......いや、この若者(ガキ)には世間のツラサを味わって貰おう。ジブンの命を保持するのすら大変な、死にたくても死ねないような、そんな世界に行ってもらおう。聞いているンだろう?お坊っちゃんや、俺ァジブンを一番に考えない連中は大嫌いでね。度々こーいうことをしてるのさ」


...なんだ、やっぱりバレてるじゃないか。そういえば、さっきから体はなかったし声も出せないし、まあそういう場所なのだろう。ここは。


「お前は命の大切さを分かっていない。自己犠牲の精神?ハッ、知ったことか!!この世界で最も大切なのはジブンの命!迷惑かけちまったとんだ親不孝の子供でごめんなさい、そう親に謝って飛ばされてまいな!!」


再三意識の混濁。

......右目が痛い。痛みを感じる体が今は存在しないはずなのに。なんだろう、この変な痛みは。


しばらくして目に飛び込んできたのは......トラックとぶつかる前の自分の体。それを頭上から眺めている。段々それに近づき、最後にはなんと体に収まったではないか。


辺りを見回す。


「あー......神様?どこなんですかね、ここ」


おかしいな、さっきまで東京にいたはずなのに気が付いたら夜の森にひとりぼっちだ。


「これ、あれか......?転生、ってやつなのか?」

これから先は、チート&ハーレム要素が含まれるので閲覧はご注意下さい。


たぶん。

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