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殺シ  作者: みーちょ
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最終章

その頃涼介は、殴られて気絶していた。

ふっと目を覚ますと小さい窓からの光だけの薄暗い部屋にいた。部屋中、血生臭い匂いが充満している。

「なんだ?この部屋・・・薄暗くてよく見えないけど、、なんか変な臭いがするな・・」

壁に手を付き立とうとしたとき、ヌルっと何かに触れた。

「なんだ?このヌルヌルした感触・・ま、まさか・・」

やっと目が慣れて部屋を見渡してみると、そこらじゅうに血が飛び散り肉片や臓器のかけら、

柱には内臓が出た状態の死体が吊り下げられていた。

「っ!!?」

咄嗟に口を抑えて悲鳴を我慢した。

あまりの光景に後退りすると、ドンッとなにかにぶつかった。ゆっくり後ろを振り返るとヤツがニヤニヤしながら涼介を見下ろしていた。

涼介が叫ぶと同時に体を持ち上げられ近くにあったフックになんの躊躇いもなくズブズブっと引っ掛けられた。

あまりの痛さに声が出ず、口から出るのは微かな呼吸と血・・

痛さに苦しむ様子をヤツはニヤニヤしながら見ていた。

その頃、薫たちは裏口を見つけて侵入しようとしていた。

「ここからなら入れそうだよ。」

「ね、ねぇ薫、、、ほんとに行くの?」

「当然でしょ?涼さんを助けたいんじゃないの?」

「そ、そうだけど・・ここの雰囲気がスゴすぎて・・なんかすごく生臭いし・・」

「うん、すごく臭いよね。・・・あれ?浩二は?」

「えっ?あ、あれ?さっきまで後ろにいたはずなんだけど・・」

「アイツ・・逃げたわね・・ほんとサイテー。。あんな奴ほっといて行くよ、佳美」

二人は見つけた裏口から侵入してそっと地下へ降りていこうとした。が、誰かが階段を上がってくる音が聞こえて咄嗟に近くにあった棚の後ろに身を隠した。そのとき外で物音がした。

「・・・?ククク・・」

エモノを見つけた喜びを顔に出しながらヤツは物音がしたほうへ歩いて行った。

叫びそうになるのを必死で耐えながら二人は静かに待った。そしてヤツが外に出てしばらくしたあと息を整えて地下に降りて行った。



「こんなとこから早く逃げなきゃ。もう仲間の命なんてどうでもいい。。」

浩二は二人から離れて山を下りようとしていた。そのとき繁みの方で音がした。注意深く見ているとヤツが浩二の方に歩いてきた。

「な、なんで、なんでバレたんだ?!」

縺れる足を必死に動かしながら走ったが、追いつかれてしまった。

「アハハハハハハ!!」

ヤツは持っていた鉈を振り下ろし、浩二の脳天に直撃させた。パックリと割れた頭からは血や脳ミソが出ていた。

・・・・ヤツは浩二の死体を小屋に持っていった。


薫と佳美は地下にいた。

薄暗くて異様な臭いに満ちた地下室に・・

カシャンと何か物音がした。目を凝らすと、、

涼介がフックにかけられたまま放置されていた。二人は何を見たのか咄嗟に判断できずしばらく呆然としていたが薫が我に返って佳美に言った。

「りょ、涼さん!佳美!は、早く降ろさないと!!」

「えっ・・あっ、うん、、ね、ねぇ、薫・・涼介からなんかでてる・・」

「えっ?なにかって・・・・っ!!?」

よく見ると涼介からは内臓や腸が垂れ下がっていた。涼介はもう死んでいた。

「あっ・・・・よ、佳美・・・もう、、」

「・・・う・・ん・・アイツに捕まったときから一応覚悟はしてたけど・・ひどい、、ひどすぎるよ、、、」

そのとき、上で物音がした。

二人は咄嗟に物影に隠れて様子を伺った。

「マタ、、ヒトリ、、」

さっき捕まえた浩二をなんの躊躇いもなくフックにかけた。そして涼介と同じように腹を裂き内臓をエグリ出し、弄んで楽しんだ。

終始見ていた二人は、その光景から目が離せず恐怖で身動きが取れなかった。

しばらくじっとしているとヤツはアソブのに飽きたのかどこかに行ってしまった。

「よ、佳美・・今のうちに逃げるよ。早く下山して警察に・・!」

「う、うん。早く行こ」

二人はヤツがいない隙に小屋から出て山を下りようした・・が、

「ミーツケタ」

山を下りようとしたとき後ろからヤツの声が、、

「走って!!」

二人は転びそうになりながらも斜面を走っていく。そのとき佳美が石につまづいて転んでしまった。

「佳美!」

「薫!先に行って!」

「で、でも・・」

「早く!!」

・・・っ、、佳美ごめん、、っとそのとき。

「キャァーーーーーーー!」

佳美の悲鳴が聞こえ後ろを振り返るとヤツが佳美に向かって鉈を振りかざすとこだった。

「あ、、あ、、佳美・・・は、早く逃げなきゃ。。」

薫は必死に逃げた。走って走って息を切らすのもおかまいなしに助けを求めて走った。

民家の明かりが見えて中の人に助けを求めたときやっと体力の限界に気づき気絶してしまった。

その後、薫は病院に運ばれ一週間後目を覚まし、警察に今までの事情を話した。

警察が捜索した結果、女性だと思われる遺体と小屋の地下室に男性二人の遺体と、遺体とは言い難いモノを発見した。

だが、見つかったのはそれだけで殺人鬼はいなかったという。

ヤツはどこに行ったのか・・・


ーーー1年後ーーー

「気持ちいいわねー!休みとって山登りにきたかいがあったわね。」

「あぁ、そうだな。おーーい、お前たちもこっちにこーーい!」

「わかってるよーパパ」

幸せそうな家族を見つめる男。


「アタラシイ、オモチャ、、ミーツケタ」

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