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何故か義妹も異世界へ!?  作者: 香椎みんと
8/13

セルジルの説明会

最近ものすごく眠いです。

眠っていい環境だと睡魔がすぐに・・・

寒いので布団にくるまってるのがいけないんですかね・・・?

では続きをどうぞ

「ではまず復習からになりますが、この世界の名前はロージアン、この村はメイユと言います。この村の近くには2つの集落があり、互いに協力して生活しております。とりあえずここまでで質問はありますか?」


と、セルジルはおさらいから始めてくれた。

流石にまだ言われたばかりなので覚えている。


「う~ん、この森?には3つの集落しかないんですか?」


「そうです、神よりこの森に住むことを許されたのはエルフ族のみなのでそれ以外の種族が住み着こうとするとなんらかの罰が下るそうです。過去、森の端ならいいだろうと森を切り開こうとした人族がいましたが、木を伐り倒した翌日、いつまでも起きず不振に思った家族が部屋の中を覗くと心臓が止まっているところを発見されたそうです。また、切り倒したはずの木が消えて新しく生えているのも確認されました。そのことから他の種族は手を出さなくなったのです。」


呪い、呪詛、天罰・・・どれもあってるような気がするけど・・・どうなんだろ?


「は~・・・ってことは俺がここにいるのもまずいんじゃ・・・?」


「いえ、迷い人は例外のようです。これも過去の話なのですが、村からなかなか離れられず結果として住み着いてしまった迷い人がいらっしゃったそうです、ですが何年たっても問題なかったとか、それどころか子をなして生涯をその村で終えたと聞き及んでおります。」


「そんな人もいるんですね・・・」


逃げなかったともいえるけど女性みたいだし、案外エルフの男性に惚れちゃって出て行かなかったとかじゃないかな?なんかそんな気がする・・・


「それでは次に村の話になります、この村に来て不思議に思ったことはありませんでしたか?」


「う~ん・・・人が少ない?アルバルドみたいに狩りにでもでてるのかと思ってましたけど」


「そんなに狩りにでるやつはいねーよ」


いままで黙って聞いてたアルバルドが突っ込む。

む~知らないんだから仕方ないじゃないか・・・


「そうなんだ・・・すみません、わかりません」


「いえいえ、まだ来た翌日ですし気付かれなかったのも無理はありません、実はこの村、男性しかいないんです」


「えっ・・・あっそう言えば見てませんね・・・」



そうなのだ、昨日の門番さんから始まり解体の兄さんや村にいた人、村長、お茶くみの人にこの二人、みてないじゃん!エルフの代名詞?の片方を!


「ええ、それで近くにある2つの村、そのうち一つは女性のみの村、もう一つは夫婦が暮らす村になっています。なぜこのようなことになっているのかといいますと、エルフの種族特性に近いですね。長生きなので出生率が低くまた、近くに暮らしていると相手を異性として認識しづらくなるようなのです。ですので、時期が来るまでそれぞれの村で過ごし、祭りの時に、シロさんが帰れるときですね、会うことが許されるのです。祭りの期間は1週間、そこで相手を見つければ夫婦の集落に移ることになります。もし見つからなければまた来年になる、と言った感じです。また、夫婦の集落も片方が亡くなったりしたらそれぞれの集落に戻ることになり、子供が生まれたときはその子供は10歳まで親元で暮らしそれからはそれぞれの集落で、と言ったことになってます。」


「は~・・・自分が元いた世界じゃ考えられない世界かもですね」


エルフの女の子には少し期待したのだが、会えないのなら仕方ない、気持ちを切り替えよう。

そう魔力についてだ!

たぶん日本男子なら異世界、魔力で多数の人は少し期待するのではないだろうか?

日本女子は・・・半分くらい・・・かな?それよりもおしゃれとか生活とかにベトルが向きそうだ。

そう考えると男は夢見がち女は現実主義って気がするな・・・


「それでは次に魔力についてです、この本、この中にはある魔法が描かれています。中身は強制理解と言語認識です。強制理解の方は言語認識の効力を強制的に理解させる効果ですね。言語認識の方は相手に自分の使っている言語を認識してもらうスキルです。これによって誰にでも言葉が通じるようになります。まぁこの村で覚えているのは数名程度の魔法ですが、便利なのは確かです。スキル枠に影響しなければですが。」


「スキル枠?」


「ええ、人族は最大で4つスキル枠があります、我々エルフ族は5つあります。これは神に祝福されているからだと考えられています。そして一番重要なのはこのスキル枠のうち2つはその人の固有スキルが出るとされています。そのスキルは人によって様々で消すことができません、普通の言語認識が覚えていたといったこともあります。前の長老の能力がそれでしたね、残念ながら他界されましたが・・・」


その人がもしいたら会話面で楽だっただろうな・・・

また、他の誰かがその魔法を覚えてても結局自分が覚えなきゃその人以外に話せなくなるしな・・・


「それで残りの2つのスキルですが、他の人が使ってるところを見ることで覚えることができます。また、本で覚えたことは消すことはできますが同じ本で覚えなおすことはできません。つまり今シロさんが言語認識の魔法を消されたら言葉がわからない状態に逆戻り、と言うわけです。」


それはやめておきたい・・・言葉が通じないだけで結構大変だったし


「ですのでシロさんが新たに覚えれるのは1つと言うことになりますね。もっとも我々の言葉を覚えれば別ですが、さすがにそこまで長くはいないでしょうし、まぁそこまで気になさらなくていいでしょう。次にスキルには覚える難しさ、認識レベルと言うのでしょうね、それがあります。言語認識、強制理解はランクSのスキルです。難しいものの、強制理解を使っているため簡単に覚えることができたようです。」


「はぁ・・・」


そのあと少し話を端折るとこんな感じであるそうだ


まずは初級


ランクG   物を動かす(1cm以上)

      火花が散る(3粒くらい)

      水滴がつく(机の上につまようじの先くらい)    etcetc


ランクF 軽いものを動かせる  コップとか

      火花をおこす     焚火に使えるくらい

      水を出せる      じわっと出るくらい    etcetc


ランクE 石を動かせる     掌以下

      火を出せる      少しの間(5秒くらい)

      水を出せる      水鉄砲くらい       etcetc


ここから中級


ランクD   大きめの石を動かせる 掌以上

      火を起こせる     30秒くらい

      水を出せる      蛇口から出るくらい    etcetc


ランクC   岩を動かせる     30kgくらいの

      火の球を出せる    掌以下で持続可能

      水の球を出せる    掌以下で持続可能     etcetc


ランクB   大岩を動かせる    100kg以上上限は300kg

      炎の球を出せる    掌以上で持続可能

      水の球を出せる    掌以上で持続可能     etcetc


ここからは上級


ランクA   空を飛べる      自分のみで数分間

      炎の嵐を作り出す   木の高さを超えない程度

      雨を降らせる     数分程度で100mくらい  etcetc


ランクS   空を飛べる      1時間以上で複数人可能

      業火球を出せる    成人男性の身長より大きく

      業水球を出せる    成人男性の身長より大きく etcetc


ここから特級


ランクSS  特殊な技を使える   人によって様々

      人の記憶を操作する  今の記憶を読んだり?

      意識を奪う      数分間          etcetc


ランクSSS 人のスキルを食べる   過去にいたらしく人のスキルを食べることで相手のスキルを奪いつつ、使えなくしたらしい                   etcetc

      

ここは極級?


ランクZ   あるとされているが内容は不明、なぜあるのかと言えばどうも昔の洞窟に描かれてる絵がそんな感じだったという。



他に、これまあくまで例えなので他にもいろいろあるらしい、例えばランクGには力を少しだけ上げるやランクDに速度を上げる、とかもある。

固有技も多数あり、とても記録しておけないくらいあると言われている。

まぁ人の数だけ固有技があるならそれを管理する機関でもない限り無理だろうしな。

などと考えてたら次の言葉に興味が移る


「そうだ、さっそく覚えてみますか?魔法」


「えっいいんですか?」


「ええ、そのつもりで簡単でいて覚えやすい魔法を覚えてきましたので。それではいきます。ブリーズボール!」


「おぉ~」


セルジルの出した掌の上に小さい風の球が浮いていた。


「これがランクCの魔法です。発動には声を出しても出さなくてもいいのですが出した方が集中できると聞きます。私もその方が楽だと思いますしね。」


そう言うと浮かせていた風の球を消す。


「これなら失敗しても燃えたりぬれたりしなくていいんですよ、それじゃぁやってみましょうか」


「えっランクCですよね?初級の方からとかじゃなくていいんでしょうか?」


「ええ、初級は言わば子供の遊び程度の魔法ですから、実際そんな魔法が多いですしね。まぁ固有魔法でそれが出たなら・・・残念でしたとしか・・・」


うん、もし出たら泣くね・・・泣くどころかこの世界じゃ自殺ものかもしれない・・・


「あ、それと言い忘れてましたが、スキルには当然魔力を使います。所有魔力量は人によって様々ですが使い切ると倒れたりするので注意が必要です。例外としてパッシウスキルと言われる魔法なら魔力はほとんど使いませんが他の人が覚えることもありません、常に使用している訳ですから使用過程がわからないからだと言われています。」


長老曰く俺は魔力量が多いらしいから大丈夫かな?


「やってみます、ブリーズボール!」


しーん・・・


むなしい風が吹いた気がします・・・


「ぶふっぶほっわっはっは・・・笑わせるなよ!く、くるしい・・・」


うるさい。そこでおとなしく茶でも飲んでなさい!

恥ずかしすぎる・・・


「失礼ですよ、アル、あなただって最初はそうだったでしょう?大丈夫ですよ、まずは魔力の認識からですね、手を出してください」


「はい」


おとなしく出すとその手を両手で覆うように取られた。


「今から私の手から魔力を出しあなたの手を通過して私の手に送ります。しばらく続けますので感覚がわかったら教えてください」


目を閉じ送られているであろう魔力を感じることに。

待つこと数分、掌に動き通過していく奇妙な感じを受けた。


「何か通過していく気がします。」


「それが魔力です。では手を放しますので自分の手から腕を通って全身へ行くのを感じてください、それができたらさっきのブリーズボールをもう一度お見せします。」


しばらくまた間が空くがどうも血管と皮膚の間くらいで全身に魔力が動いているのを感じた。

どうも心臓から血液みたいに送り出しているみたいだ。

改めて感じる不思議な感触に違和感を感じつつ鳴らしていった。

と、言うより血管から血液が動いてるのもわからないのに魔力は感じ取れるのが違和感の正体かもしれない。


目を開くとセルジルも俺が魔力のコツをつかんだことがわかったらしい。

と、言うよりすごいなセルジル、俺ならそこまで他人の為に頑張れるだろうか?


「できたようですね。それではいいですか?私の魔力を見る感じで見てるといいですよ、いきます、ブリーズボール!」


今度は見えた気がした!

セルジルが呪文を唱えた途端掌から少し魔力が抜けて風の塊になったように見えた。


「今度はできそうですね、ではどうぞ」


消しながらその手で進めてくる。

意識は魔力に、使い方はさっき見たとおりに。


「はい、ブリーズボール!」


掌にはセルジルのより少し大きい?風の球ができていた。


「おめでとうございます、でもそれだと魔力を込めすぎてるみたいですね。無駄な魔力が出ないよう要練習ですね。」


「ありがとうございます。」


何故かプチ体育会系みたいなノリで魔法の取得は終わった。


それでも魔法が使えることに気分は上向いていた。


「では、次に自分の固有魔法を確認してみましょう。」


「えっでもどうやって・・・・?」


「相手のスキル名がわかるスキルを持っている人がいるんですよ、村で子供が来た時などに確認の為使ってますね。アルバルド、村の案内のついでによろしくお願いしますね。」


「へ~い。あの爺ちゃんなんか怖いんだよな・・・」


「きちんと案内を終えたらあとでお酒でも持ってきましょうか」


「よし、行くぞシロ!まずは爺ちゃん家だ!」


「は、はい」


すごい変わりようである。

あとで聞いたがお酒はこの村ではなかなか手に入らないみたいだ。

アルバルドはある時行商人がやってきたときに飲んだらはまったらしく、行商人が来るたび買っている。

この村では買う=物々交換であるのもこの案内の時に聞いたことだ。

やっと出てきた魔法!

まだまだひっぱります。

果たして主人公の魔法とは!?

次回更新は・・・もしかしたら再来週になるかもです?

その前に一回は投稿できたらいいかもですが・・・果たして?

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