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何故か義妹も異世界へ!?  作者: 香椎みんと
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プロローグ

初投稿です。

お手柔らかにお願いします。

それはある日突然言われたことだった。


棕櫚(しゅろ)、ちょっといいか?」

「うん、何?」


掃除の手を止め顔を向けると真剣な顔をした父さんの顔がこちらを向いていた。


「お父さんな、今度再婚することにしたわ。」


・・・えっ?

「・・・お、おう・・・よかったね・・・ってえ?マジ?」

「マジもマジ大マジよ!」


まさかこの掃除もできない父さんにいい人ができようとは・・・


「そっか、これでやっと・・・家事しなくても済むんだな・・・!」

「そこはまぁ・・・追々考えるとしてだ、「ちょっとまて、じゃぁ何か?再婚相手ってのはもしかして家事できない人、なのか?」・・・まぁ・・・」


はぁ・・・・・・

そう、この父親、仕事はできるくせに掃除はダメな典型的な(だめ)親だった。

母親は昔交通事故で俺の目の前で死んでしまった。

原因は携帯電話のわき見運転だったそうだ。子供のころの事なので実感が湧かないが、当時は子供だったので毎日泣き叫んでた。そんな時父さんが「お前が無事で良かった、これから先さみしくなるが、親子二人で頑張っていこうな!」と言いながら涙を流してた父さんの顔は忘れられない。

なので、母親はいない、父さんはこんな調子なので自分がやるしかなく、まさしく父親を反面教師にしつつこれまで家事をこなしてきた。

結果、ほとんどできるようになり家のことは全部やっている。

年末の大掃除にも父さんはもちろんいなくなり自分でする羽目になるのが日常だった。

どこに行ってるか聞くと大概ぶらぶらしてたと返事が返ってくる。

そんなときにでた再婚話、期待するのが普通だろう。


「安心しろ!向こうにも娘さんがいてな、これができた娘さんなんだ!

炊事洗濯料理となんでもしてるらしいぞ、しかも、可愛いらしいんだよ、よかったな!

美人のお母さんに妹まで付いてくるなんて!こんなお父さんもてて幸せだろ?な?」

「そうだね、で?いつ会わせてくれるの?」


突拍子もない父さんのことだ、どうせすぐにでもとか今玄関の前まで来てるんだ!とか言うに違いない。


「実はな、もう玄関の前に・・・って言いたいとこだが、どうも相手側の説明も今日やってるらしくてな、もう少し先になりそうなんだ。」

「そうなんだ、まぁでも今すぐって言われなくてよかったかな。」


「そこで、だ。」

なんか嫌な予感・・・


(きた)る日の為に!また、新しい母さんや妹の為に!お前には使命を与える!」

「・・・はぁ・・・今度は何?前は入学式の前にやっておくようにって山に登って一夜を過ごすなんてことやって精神力を鍛えておけとか言っていきなり家から(ほう)りだすし、その前は受験には集中力が必要だとかで道路工事してる横で勉強したりしたけど・・・今考えるとかなり意味ない気がする・・・」


すると何やらズボンからよれよれのメモを取り出し、

「そう!今度は簡単だぞ!今からこのメモにある山に登って朝日が昇る写真を収めてくること、だ!」

「なんでまたそんな無茶苦茶な・・・」


言いつつメモを受け取り中を見る

「ちょっと待て、いきなり最初に富士山とか書いてあるんだが?」

「うむ、そこに登っただけでもいい思い出になるだろ!」


(思い出だけか!)

「思い出だけか!」

「それにほら、新たな妹にもいい格好ができるだろうが!」


むぅ、それを言われるとちょっと考えてしまう・・・

「でもこれ7つくらいあるぞ?」

「うむ、今日から長期休暇と言う名の冬休みだろ?丁度いいじゃないか、必要なものはここに用意してあるから大丈夫だ!お金は必要になったら自分で稼げよ!出発は今日の夜からだな!一番近いのが2番目に書いてある山だからな!そうそう、食料は3日分しかないからそのつもりで、テント、寝袋は入れといたからまぁ大丈夫だろ、ちなみに写真撮ったら父さんの携帯か家のパソコンに送ること、自分の顔を入れてちゃんと撮れよ!それじゃぁ父さんは今から寝ます、徹夜明けはキツイわ・・・おやすみ~」


「ってちょっおまっ・・・長期休暇って俺今年受験なんだけどっ!」

パタン

「・・・ダメだ一回寝たら地震が起きても起きないからな・・・」


このまま家を出ない手もあるが見つかった時点で抛り出されるからな、仕方ない、とりあえずやりかけの掃除を済ませて一週間分の食料(カップラーメン)を買っておくか・・・父さん用に・・・流石に1週間以上ももつ料理は知らないしちょっと手を加えるだけって状態にしてもお湯をそそぐ、くらいしか何故かできない父さん・・・はぁ・・・


ってことで掃除を済ませ、買い物にも行って食料(ついでに自分のも)買い込んで出発の準備を済ませる。

最後の晩餐ってわけじゃないけど、日持ちするカレーを作っておいた、これなら火にかけるだけだからいいだろ、米は・・・炊けないだろうけどパンにでも浸して食べるだろう、きっと、うん。


そうこうしてるうちに夜も更けてきたところで出発する。最初の山には今から行けば朝日の前には山頂につけそうだ・・・


そうして異世界への第一歩を踏み出した、そうなることも知らずに・・・

基本暇なときか書きたくなったときもしくは休みの日には更新したいです。^^;

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