表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/19

EP:4 新年はやっぱり挨拶から?

眠い……

「起きろ薫ー!」

茜姉ちゃんが蹴っ飛ばしにくる。

今年初めての目覚めは最悪。

「薫ー、早く起きなよー!」

というか姉ちゃんたちはよく朝からハイテンションでいられるね……昨夜夜更かししてたのに。

夜更かししてると胸が大きくならないぞー。

「よけーなお世話だ」

「って、なんでわかったの!?」

「え?あたし軽くESPだからさ」

茜姉ちゃんにそんなスキルあったのか……

「と言うのは嘘。『夜更かしすると体に悪い』って思いそうだからな」

やっぱ少しは思考読スキルあるんじゃ……

「んなこたどうでもいいからさっさとこい。でないと栗きんとん全部食べるよ」

それは困る。大慌てで着替えだした。


「「「「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」」」」

四人で同時に言う。

「お雑煮のお餅、何個入れるの?」

「いらなーい」

「一個!」

「二個食べる」

お雑煮のお餅は食べにくいからいい。

茜姉ちゃんは大食娘だからなー、お餅二個余裕だろうな。

おせち食べるのはお雑煮のお餅が煮えてから。

おせちの品数は結構多い。量もそこそこ。

特に栗きんとんは毎年人気で、ラーメンどんぶり山盛りに作る。

そんなことを話してるうちにお雑煮できたみたい。

「いただきます!」


「ごちそうさま」

茜姉ちゃんはやっぱりよく食べる。

きっと新年会でもこの“異常食欲”を発揮するんだろう。

「美里ー、初詣行こう」

「お姉ちゃん、ちょっと待ってー!」

「先に外出てるよ」

姉ちゃんたち、僕は置いてくんだ……

先に外に出た茜姉ちゃんが騒いでる。


……お姉ちゃんたち、どこに行ったんだろう?

いい加減帰ってきてもいいのに。

今現在はお昼の一時。

いくら新年で混んでるとはいえ遅い。

まさかどっかの初売りに……そんなわけないか。

「ただいまー!」「帰ったよー!」

あ、帰ってきた。

「どこ行ってたの?」

「いやあ……ちょっとね」

数十分の問答の果てに僕が折れた。

要は聞き出せなかったんだ……


明日の新年会、大丈夫なんだろうか。

茜姉ちゃんは騒がしいの嫌いだから。

そんな心配があった、新年開始。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ