200文字小説集 ベンチ(200文字小説) 作者: 日下部良介 掲載日:2013/07/09 連日暑い日が続いている。 こんな時、外回りの営業は辛い。 冷たいお茶を買って公園のベンチに腰かけた。 「ちょっと休憩」 ふと、ベンチに貼られていた張り紙が目に入った。 なんて書いているのかは判らなかった。 「ペンキ塗りたてとか?」 手で触れてみた。 大丈夫だった。 「さて…」 お茶を飲み干し、立とうとした。 「あれっ?」 立ち上がれない。 「えっ!」 下半身がベンチと同化している。 再び張り紙が目についた。 『注意!人食い椅子』