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ほら、来たでしょ?

作者: 統一

これは、ある夏のお話です。

 私は友人であるMとK、そしてS子と、よく4人でドライブに出掛けていました。


 この日は、真夏のそれは、それは暑い日のことでした。車を路肩に止め、


「さあ、今日はどこに行こうか?」 


 と、いつものようにアイスを食べながら、皆で話し合いをします。


 そんな時、私は……


「これから肝試しでもやらないか?」


 と、提案したのです。





 それは怪談トンネルと言われる曰く付きの心霊スポットでした。


 MとKは男性でしたので、それなりに興奮し心躍らせていましたが、唯一女性であるS子は、まったく乗る気がしません。


それでも、私はS子を説得しました。


するとS子は……




「今日お迎えが来るって」




 と、訳のわからないことを言い出しました。


 さらに、私がS子から訳を聞こうとした、その時!




 S子は口から泡を吹き出しました。





 私は……


「救急車!救急車!」


 と、叫び、MとKを促します。


 しかし、MとKもまた……




「今日お迎えが来るって」




 と、S子と同じように訳のわからないことを言い……


 その後、泡を吹き出しました。





 私は戸惑っていましたが、ケータイ電話を取り出し、救急車を呼ぼうとしました。


 すると、電話の向こうから……




「今日お迎えが来るって」




 と、ここに居るメンバーと同じようなことを言い、電話先の相手は泡を吹いた模様でした。





 私は気がどうかしてしまったのか?


 と思い、助手席の窓ガラスにバンバン頭をぶつけ続けました。


 すると、私達の車の横を霊柩車が1台、2台、3台。


 そして、4台と猛スピードで走り抜けます。


 通り過ぎた後、私以外のメンバーは目を覚まし、同時に……




「ほら、来たでしょ?」と。




 そして、まだ繋がっていたケータイからも同じ声が聞えました。




「ほら、来たでしょ?」と。




プチ怪談です。

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