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第14章

[十四]


それから

数ヶ月・・・・

私は

二つの季節を越え・・


いよいよ・・・・


ヒュードックの

訓練養成所に入校するための試験・・・

ヒューシスを受けるため・・・


ウィンディナルを

明日・・・

旅立つことにした・・・・


ファーナル氏の

美味しい料理も

しばらく食べられない・・・・


そう思うと・・


ゆっくりと

より・・・

味わいたくなって・・・


『なんだか早いものだね・・・』


『そうですね・・・』


ピートフの料理もしばらく食べれなくなるんだな・・・・

そんなことを思いながら・・・


『私の食事に舌が慣れてしまったから、きっと・・・しばらくは何を食べても満足はしなくて困るかもしれないね』


ファーナル氏のそんな言葉に・・・


『そうですね・・・食べたくなったら今度は自分の宇宙艇に乗ってきます!』


私は微笑みながらそう応えた。。。


もし入校が決まったら・・・数年はここに来れないかもしれない。。。


『宇宙艇に乗って・・・いろんな星でいろんな料理を食べれば、舌が肥えてくるから・・・今度会う時は私よりも料理がうまくなってるかもしれないね』


ファーナル氏は久しぶりにお酒を

いっぱい飲んでいて・・・


『今度はなにか作ってもらおうかな??』


真っ赤な顔で微笑んでいた・・・


私も少しお酒を頂きたかったんだけれど・・・・


明日の早朝・・・

フェゼリーナの板を手に

100キロ程離れた

宇宙ステーションへ向かうことになっていたので・・・

今夜は控えることにした・・・・


『ヒュードックのレーサーになった時。思う存分飲みましょう!』


ファーナル氏とのそんな約束・・・




             ・・・・守りたい・・!・・・




それから私は・・・

料理の後片付けをして・・・

部屋へ戻ろうとすると。。。。


『ちょっといいかな・・・?』


ファーナル氏に呼び止められた。。。。


『あんまり大きいものはあげられないけれど・・・これなら荷物にならないだろう』


そう言って小さな箱を私に手渡してくれた


『あけてみなさい』


中を開けると・・・

小さな桜色をした石のネックレスが入っていて・・・


『わぁ・・・!』


思わずその可愛らしさに・・声が溢れてしまった・・・


私はゆっくりとファーナル氏に視線を戻すと・・・

にっこりと微笑んでいるファーナル氏と目が合った・・・


『ありがとうございます!』


ファーナル氏はゆっくりと頷くと・・・

視線を・・・・


窓の外のぼんやりとした

夜空に

視線を向け・・・・


『実はね・・・・』


語りだした・・・


そのペンダントは

深海貝という貝の化石なんだ。。。


深海の暗い闇の中・・・

僅かに光輝く

深海貝。。。。


こんなにもに美しい姿をしているのに

誰にも気付かれずに・・・


それでも・・・・・

美しく輝いてる。。。。。


そして・・・・


その姿は

命を失っても・・・


なお・・・


永遠に輝きを失わない・・・・


そのことから・・・


この貝を持ったものは・・・


どんな困難にも

自分を見失わずに

立ち向かい・・・・


輝き続けることが出来る力・・・・


そんなものが与えられると

言われてるんだ。。。。


『深海貝を見るのは初めてかな・・・?』


私の手のひらで輝き続ける

深海貝・・・


もう命のないはずの深海貝に

私は温かさを感じていた。。。。。


永遠に色褪せない・・・もの・・・・

永遠を生きる・・・・・・・もの・・・・


私が深海貝を見つめているなか・・・

ファーナル氏は

語りつづけた。。。。


『その深海貝はね・・・』


実は・・・

私がシャナンに贈ったものなんだ・・・


私の代わりに

どんな時でも

シャナンを守るように・・・


もし・・・


私のいない世界が

訪れたとしても・・・


シャナンが

シャナンらしく

生きられるように・・・


『願いを込めて・・・贈ったんだ・・・』


私はその言葉を聞き・・・


視線を・・・ファーナル氏にむける。。。。


ファーナル氏はいつでも

微笑んでいて・・・


でも・・・・

その微笑みは・・・


いつも・・・


もう・・・手の届かない人へ

向けられている・・・微笑み・・・・


『私・・・なんかが・・・もらってしまっても・・・いいんですか・・?』


私はゆっくりと・・・


ファーナル氏の目の前に・・・


深海貝をかざした。。。。


ファーナル氏は・・・


一瞬・・・


視線を下へ向けると・・・


また

ゆっくりと



微笑んで・・・


『あなただから・・貰ってほしいんですよ・・・』


そう言った。。。。。


『これは・・あなたが持つべきものだから・・・』


・・・私が・・・・・持つべきもの・・・・・・・


光り輝く深海貝が

ゆらゆらと揺れるなか・・・


ファーナル氏は・・・・

ゆっくりと

語りだす。。。。


『これはね・・・』


シャナンに贈った後・・・

しばらくシャナンは・・・肌身離さず持っていてくれたんだ・・・


でも・・・・あの日・・・


私とシャナンが最期に逢った

あの日・・・・


“これを・・・お願い・・・持って行って・・・・”


シャナンにそう言われて・・・


“これは、私の代わりに・・・あなたを守るものだ・・あなたが持っていてください”


そう・・私が言葉を返すと・・・・


“私はあなたに・・・存分に守られているわ・・・あなたのすべてに・・・守られているわ・・・”


シャナンは微笑みながら・・・・


“いつだって・・・・言葉に。記憶に。想い出に・・・”


シャナンは私にいっそう微笑みながら・・・


“そう・・・今だって・・・この一つ一つに・・・永遠に守られてゆくのよ・・”


瞳に涙を浮かべ・・・


“私はあなたに守られすぎるほど・・・今・・・守られているわ・・・・だから・・・!”


私は思わず・・・

シャナンを抱き寄せると・・・・

耳元でシャナンは・・・


“だから大丈夫よ。。。それより・・・私はあなたを守れているかどうか・・・それが不安で・・・たまらないの・・・”


優しく囁きながら・・・・


“私を不安に・・・させないで・・・”


そっと

泣いていた・・・・・・


・・・・・・・・

・・・・・

・・・


私はその言葉に・・・

この深海貝を

受け取ってしまったんだ・・・・・


でも・・・・もし・・・・


『シャナンが持っていたなら・・・・』


ファーナル氏の瞳が・・・一瞬・・・曇り・・・・


私はその瞳の影を・・・見過ごしたふりをして・・・


ゆっくりと・・・


瞬きを

ひとつした。。。。。


そして・・・


伏せた瞳を・・・

ゆっくりと・・・

ファーナル氏に

戻すと・・・


次の瞬間・・・・


見つめたファーナル氏の瞳・・・


その瞳には・・・


先ほどの一瞬の曇りは・・・


もう・・・

微塵もなくて・・・


『私はね・・・・』


私はね・・・


もう一つの・・


私とシャナンの

歴史を・・・・


君たちの姿を通して

見てみたいんだ。。。。。。。。


私が

もしかしたら

迎えていたかもしれない・・・・


もう一つの・・・・シャナンとの日々・・・


そんなものを

見てみたくてね。。。


君たちに

期待しているのかもしれない。。。。


そして・・・








         『シャナンも・・それを・・期待していると思うんだ・・・』










キラキラとしたファーナル氏の

瞳を見て・・・・


私は・・・

ゆっくりと

お辞儀をすると・・・・


ネックレスを・・・そっと・・つけてみた・・・・


キラキラと胸元で光る・・・ネックレス・・・・


『ほぉ・・・・なかなか似合ってるよ』


ファーナル氏のそんな誉め言葉に・・・


私は・・・


この小さなネックレスに秘められた

様々な大きな力・・・


深海貝の願い・・・

ファーナル氏の願い・・・・

シャナンさんの願い・・・・


そんなものを

このネックレスから

ひたすらに感じつつ・・・・


ゆっくりと・・・・


ただ・・・今は・・・


微笑みを返すことしか・・・できなかった・・・・


だけど

いつか・・・

叶えたい・・・・


受けた願い・・・


託された願い・・・


その願いが私に力を与えてくれるなら・・・・


私はその願いを叶えたい・・・


そして

深海貝のお礼に

ファーナル氏に見せてあげたい・・・・


もうひとつの未来・・・・


ファーナル氏とシャナンさんが望んでいた・・・・




             


             ・・・・・未来・・・・・





この力・・・

無駄にしたくない


この願い・・・

絶対に

無駄にしたくない・・・・!


私は

静かに

その時・・・・

そんなことを願いながら・・・・


ただ

ひたすらに

微笑んでいた。。。。。。


・・・・・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・


次の日の朝・・・


『また逢える日を楽しみにしているよ』


ファーナル氏は

いつものように

微笑んでいて・・・・


ウィンディナルの空は・・・


いつもより

視界が少しだけ

開けているような気がした。


快晴・・・・・


私に優しく・・・

今日も

風は吹いている。。。。。。


『ありがとうございます・・では・・行ってきます!』


フェゼリーナの板を手に・・・

風を探る・・・


今日の風は・・・

南が強いようね・・・


僅かに伝わる振動で

風の在り処がわかるようになっていた・・・・


あれほど

近寄れなかった

風が・・・


今では・・・


私に向かって

吹くようになっていた・・・・






          ・・・・風・・・・来い・・・・!




ふんわりと浮かび上がり・・・

一気に風に乗る・・・!


心地よく

身体を風が支えていく・・・・


小さくなる・・・・


小さくなる

ファーナル氏の家の屋根・・・


薄く・・・


薄く白いベールが・・・


静かに

静かに・・・・

すべてを

包み込んでいく。。。。。


『絶対・・・戻ってきます・・・リューイと・・・共に』


私は小さく呟いて・・・


そして・・・・!


私は・・・

遥か彼方の・・・・前を向く・・・!


新たなる星・・・・・ドューク・・・


ヒュードック発祥の地であり

訓練養成所のある星・・・・


まだ見ぬ星・・・・ドューク・・・・・


私は朝焼けに染まる

ウィンディナルの空を・・・

ただひとり

泳ぎながら。。。。。


まだ見ぬ星・ドュークに思いを馳せていた。。。。。


・・・・・・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・


宇宙艇に乗り

1週間・・・


ヒュードック発祥の地・・・ドューク・・・


石の積み重なったような建造物が

雑然と立ち並び・・・・


その雑然さが・・・

一際・・・

町全体が小さく見せている・・・


その町の中を・・・・


色とりどりの花や植物が

ひっそりと覆っている・・・


今は・・・花の季節・・・なんだね。。。。


それとは対照的に

一際・・・・

大きく感じる空・・・


空の青さだけが

妙に目に焼きつく星・・・・


そんなドュークに・・・・


私は・・・・


身体をよく慣らすために・・・・


試験1週間前に到着するように

計画を立てていて・・・・


試験1週間前のドューク・・・


1週間もあるんだから・・・

その間・・・

ゆっくり過ごそう・・・


そんなことを思っていた・・・・


でも・・・・


降り立って・・・

私が・・・・

目にしたものは・・・





            『・・・・・・!!!・・・・・・』




見上げた空・・・


街中の空の隙間・・・


すべてに・・・・


無数のフェゼリーナの板を手に

飛び交う人の姿。。。。。。。


あまりの多さに

声を・・・失う・・・・


『あぁ・・!!!もう飛んでやがる!!!!』


私が声を失った分・・・

まるでその声を

吸い取ったかのような・・


そんな一際大きな声が・・・・

すぐ後ろで聞こえて・・・


ゆっくりと・・・振り返る・・・・


手にはフェゼリーナの板・・・

この人も・・・

試験を受けるのかな。。。。


年は・・私ぐらい・・・

黒髪の短髪

白い肌・・・・蒼い目・・・

端整な顔立ちをしているけれど・・・

なんだか・・・怖そう・・・・


思わず・・・振り返ったことで・・・

目があってしまった・・・・


関わりたくないなぁ・・・

視線をそらそう・・・とすると・・・・


『・・・・・あぁ???・・・・』


なんだか私に声をかけてきた・・・

あんまり関わりたくないのに・・・


『あんた!女じゃねえのか・・・???』


『・・・・女ですが・・・・』


『・・・ん???・・何しに来たんだ・・??』


『・・・試験を受けに来たんですけど・・・』


『・・・・あ?・・女なんか受かんねえよ・・』


やっぱり・・・あんまり話したくないな・・・こういう人。。。


『っていうか・・あんたみたいに、遊びで来られっと、すげぇ腹立つんだよ!邪魔だから、さっさと帰んな!』


・・・・やっぱり話さなければ良かった・・・・


でも・・・

こんなことは予想してた・・・


こんなことで

負けたくない・・・!


私は返事をせずに・・・

宿屋へ向かって歩き出した・・・・のに・・・

なぜかついてくる・・・・・????


無言のまま

しばらく歩くと・・・


・・・・!・・・・・


・・・・まさか・・・・・


『お前もこの宿なのかよ!!!』


やっぱりの展開で・・・・


『とにかく!俺の目の前、ウロチョロするなよ!』


そう言うと・・・

スタスタと部屋への階段を

上って行った。。。。。。


私は

ゆっくりと

チェックインを

済ますと・・・・


通された

小奇麗な部屋。。。。


荷物を

静かに置くと・・・


部屋の窓辺に立ち・・・


ゆっくりと窓を・・・開け放つ・・・


夕焼けは

どこの星も

綺麗なんだね・・・・


そんなことを感じながら・・・・

空に浮かぶ人の影を

ゆっくりと

見つめる・・・・


ここにも

風が

吹いている・・・・


私に

向かって

優しい風・・・

吹いてくれるかな・・・・


遥か彼方に

見える

唯一つ茶色い壁の塔・・・・


あれが

ヒュードックの本部・・・


明日は

あそこに

行かないと・・・・


今日はゆっくり・・・

休もう・・・


そう思っていると・・・


『どうにかしろよ!!!!』


廊下から・・・・あの男の声・・・・

どうやら部屋が近いらしい。。。。


気にしない

気にしない。。。


私は

女だけど・・・・


ひとりの人間として

生きるって決めたんだ・・・・


あの時・・・・

髪をナイフで切り落とした

あの日・・・・


もう

髪は

伸びてしまったけど・・・・


気持ちは

何一つ変わってない。。。。


リューイ以外の前で

女でいる必要はない。。。


どんなに時が過ぎても

どんなに遠くても・・・・・


想いはいつも近くにあるから・・・・・


ほかの

誰かが

なんて言ったて・・・・


私は私らしく

生きていけばいいよね・・・・


深海貝みたいに。。。。。ね。。。。


・・・・・・・

・・・・・

・・・

・・・

・・・・・・


次の日・・・・


私は

ヒュードックの本部へ向かった・・・・


茶色い塔・・・・


近くで見ると・・・より・・

大きくて・・高い・・・


私はその塔に・・

足を・・・踏み入れる・・・・


いよいよ始まるんだ・・・・


10万人・・・

その中で残っていくのは・・・

たったの数名・・・・・


少し高くにある

頭上の天窓・・・


その天窓には・・・


どこまでも広がる

青い空と・・・・


どこか

懐かしさが

込み上げるような

白い雲が・・・たなびいていて・・・


その光景が・・・・

遥か遠くの別世界のように・・・

広がっている・・・・


私が・・・・


今から

やろうとしている事は・・・・


あの・・・


雲を掴むようなこと

なのかもしれない・・・・


夢・・・それも遠すぎる・・・


遠すぎて本当に

あるのかさえも

わからないほどの

夢・・・・


でも・・・!


私は

唇をかむと


正面に視線を戻し・・・


息を一つ・・・・


そして・・・


睨みつける・・・・!


負けたくない・・・・


まだ・・・・

負けたくはない・・・!


ゆっくりと

ゆっくりと・・・


受付まで

近づく・・・・


一歩一歩・・・

近づくたびに・・・


自分が

小さくなっていく気がする・・・


何度も

大きく息をする


自分を

膨らませながら・・


少しずつ

大きくなる自分と


小さくなる自分・・・・


二つの感覚を

行き来しながら・・・・


前へ

前へ・・・

進み行く・・・


私は

勝つ・・・・


自分になんか・・・

負けていられない・・・!


だって

だって・・・!


勝たなければ

いけないんだから・・!


勝ち続けなければ・・・・

いけないんだから・・!


自分に負けていられない・・・



少しも・・・・負けてなんて






           ・・・・・いられないんだから・・・!・・・・







受付を済ませ・・・・・・


塔の外に出ると・・・・・


気持ちのいい風が

私に向かって

吹いてきて・・・


この風なら・・・好きになれるかも・・・ね・・・



そんなことを

感じたら・・・


天窓からのぞいていた

あの・・


遠すぎる空が

少しだけ・・・・


私に近づいてきてくれたような

気がした・・・・


行くわ・・・・・

リューイ

あなたの元に。。。


どこまでも

遠くへ・・・


私は

行くわ・・・


ふと・・・


私は・・・

ファーナル氏の

こんな言葉を

思い出した・・・・


『あなたの・・一番の才能・・そして・・・誰もが持つことの出来る・・・才能・・それはね・・』






             ・・・・・自分を信じる力・・・・・





『自分を信じることにより湧き出る力・・・自信だよ』


『あなたの才能は・・あなたがあなたを信じる限り・・どこまでも育っていくだろう・・・』


『あなたが負ける時は・・・そんな才能を自分の手で捨て去ってしまった時・・・あなたが・・あなた自身に負ける時・・・そのときだけだからね・・』


私は心の中のファーナル氏の言葉にこたえるように

思い切り顔をあげ・・・


空を見つめた。。。。。


まだ遠い空・・・


でも・・・


私は

必ず・・・越える・・・


この空を越えて


いくつもの空を

越えて・・・


あなたに

必ず

逢いに行くわ・・・・



『よッ!』


不意に声をかけられて・・・

振り返ると・・・


『・・・・あ!!!!』


微笑を浮かべた

懐かしい顔・・・


アーガスがたっていた。。。


『久しぶりだな・・!』


懐かしい顔・・・

私は思わず

涙が溢れそうになる・・・


そんな私を見て・・・


『あんたは俺の顔見ると、いつも泣くのな〜』


にかっと笑いながら・・・・


『俺って泣けるほど、そんなにいい男か〜???』


そんなことを言うものだから

微笑みながら・・


思わず・・・

涙が一粒・・・

こぼれてしまった。。。


アーガスはそんな私をみて微笑むと・・・・


私の頭を

ポンと優しく・・・

ただ・・・・

撫でてくれた・・・・





[15]へ続く・・・・・

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