第7話 伏せ字は偉大なり ~プレイヤー編~
俺は日影同盟に入るなり、すぐに基地を開いては挨拶をした。
「〈救世主ゆず様〉救世主ゆず様、参上っ!!! よろしくな」
「〈ルカにゃん〉ゆず様、よろしく♪」
「〈絶望少女〉くぁwせdrftgyふじこlp」
「〈莉香〉ゆず様よろしくです」
「〈肉球パンチ〉よろしくお願いします、ゆず様」
「〈らっきー〉救世主殿、よろしくなのじゃ」
「〈サンタさん〉チッ、男でしたか。。。」
出だしは順調だった。
「〈ルカにゃん〉個チャでも送ったように、うちはガチでやるギルドだから、そこんところよろしくねー」
「〈ルカにゃん〉毎日ログイン、報告なしでのログオフ三日以上は追放対象、ギルドボスは午前七時と午後七時に解禁、レイドバトルは参戦自由」
「〈ルカにゃん〉今後開かれるGvGの呪人大戦は、基本参加してねん」
「〈ルカにゃん〉以上、テンプレでした(__)」
「〈救世主ゆず様〉了解、把握した」
「〈ルカにゃん〉さあさあ、フレンド申請投げますよっと」
「〈救世主ゆず様〉エビフライを投げる、だと…?」
「〈らっきー〉それも熱々のじゃな笑」
ルカにゃんの言葉を合図に、部隊員から鬼のようにフレンド申請が届き、俺は嬉しい悲鳴を上げた。
「〈救世主ゆず様〉おお、フレンド申請がたくさん送られてきたあああ!」
「〈救世主ゆず様〉力がみなぎってくるぜ…ありがとな」
……俺は涙ぐんだ。
「〈ルカにゃん〉その力…この部隊のために使ってねん♡」
「〈救世主ゆず様〉お、おう」
「〈サンタさん〉精力なら有り余ってるので、女性陣のどなたか、僕と***しましょうよ!」
「〈サンタさん〉っと、伏せ字ですか、運営め」
「〈絶望少女〉m9(^Д^)伏せ字ざまあ」
「〈らっきー〉サンタ殿に、どなたか鎮静剤を(~_~;)」
「〈ルカにゃん〉いっそのこと、サンタは去勢したら?」
「〈莉香〉ソリに轢かれて、いっそそのまま死んでください>サンタさん」
サンタ……!
「〈サンタさん〉抜いてきます」
「〈サンタさん〉ノシ」
……サンタ!?
「〈ルカにゃん〉とりあえず、奴の役職は外しておこうっと」
「〈らっきー〉いわゆるペナルティじゃな笑」
「〈肉球パンチ〉気が済んだら、彼の役職戻してやってくださいね」
「〈肉球パンチ〉英雄という役職、彼は気に入っているそうなので」
「〈ルカにゃん〉ほいほーい」
「〈ルカにゃん〉あとね、ゆず様の役職、エリートにしたよん♪」
どれ、と俺は部隊画面に飛び、メンバーリストを確認。
「〈救世主ゆず様〉おお、サンキューな」
「〈救世主ゆず様〉この俺にぴったりな役職だぜ」
「〈莉香〉エリートというからには、ウチでしっかり働いてもらわないとですね>ルカにゃん」
「〈ルカにゃん〉(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」
「〈ルカにゃん〉ってか、エリートのくせして部隊への貢献度少なかったら、マジしばき倒すから(ΦωΦ)フフフ…」
「〈救世主ゆず様〉いやにプレッシャー与えるの、やめてけろ」
「〈絶望少女〉エリートはエリートでも、サボるエリートの可能性が微レ存」
「〈救世主ゆず様〉それは果たしてエリートなのかね」
「〈絶望少女〉たぶん?」
苦笑する俺。
と、そのとき――「個室」の通知バッジが付いた。




