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第27話 応援!!!

アイアスの居候先の名前を間違えました。

9月6日(土) 午前10時 モストホープ社

夏休みが終わり、本日も参加者の方々が集まっていた。

アウルート「選定の前に新しい参加者をお知らせします。」

新しく入った参加者は複製・宇宙からやってきた鏡職人だった。

替玉・お化け「あれっ、アウルートさん。その人って・・・。」

アウルートは丁寧に答えた。

アウルート「はい、前に宇宙船を奇襲した時に捕らわれた人がいました。そこで元社長がスカウトしました。」

強欲・元社長「取り返せないものを取り返そうとする気持ちがあったからスカウトした。」

元社長は悪い笑顔を出していた。

アウルート「それでは、今回の選定です。」

今回の選定は、熱々温泉我慢大会。ルールはシンプル。長時間長く入っていた人が今回の挑戦者となる。

なお、参加者は水着を着用してもらう。

全員が浴槽に入る。しかし、あまりの暑さで入れなかったものや途中で上がる者もいた。一部は目をギラギラさせながら水着姿を見て長く浸かる者もいたが、対象の人が温泉からあがると自分たちも上がった。

快楽・サイバー「いやー、眼福眼福!くノ一ちゃんのが見れてよかったわー!」

よって、今回の挑戦者は過剰・過熱応援団長の網田敦也おうだあつやだった。敦也は坊主頭で細マッチョで黒い学ランの応援服を着た男だった。見ていた参加者たちから見た目からして暑苦しい印象を与えられていた。

アウルート「あなたの望みは何ですか?」

敦也は大きすぎる声で言った。

敦也「私は!頑張る人間を!全力を出せるくらいの!応援がしたいのです!」

敦也の爆音が室内に響いた。参加者のほとんどは耳をふさいでいた。

アウルート「凄い音量ですね・・・。」

アダーク「じゃあ、これは君に・・・。」

アダークは長く白いハチマキを渡した。

アウルート「こちらのハチマキは対象の人に応援すると、対象の脳内で全力を出し切らせるまで応援をさせることが出来ます。ざっくりいうと、応援を頭に刷り込ませることが出来るハチマキです。」

敦也「なるほど!良いハチマキですね!」

今回は、護衛ありで7日で500人の全力を出し切らせる。

アウルート「それでは、スタート!」

敦也「わっしょい!!!!!!!!!」

参加者全員に耳鳴りが走った。地響きもあった。


「あーうるさかった。」「耳が・・・。」「うっせぇなぁ・・・。」「あんな奴に応援されるのもなぁ・・・」

敦也に対しての罵詈雑言が発生した。

風刺・芸術家「あっ、そうそう。アウルートさん質問良いですか?」

アウルート「何でしょうか?」

芸術家はアウルートの耳を借りて質問した。ホワイト・ゴッド・シャインが場にいるからだ。

風刺・芸術家「なんで、参加者の中に元光の神様が入っているの?」

芸術家はざっくりと質問した。しかし、アウルートは質問に答えた。芸術家の耳元で。

アウルート「実は彼。催眠をかけているのですよ。私たちの半分が悪行をやっても止めないのです。」

風刺・芸術家「そうなんですか?」

アウルート「はい。それとアイアスさんに『こっちには神様が付いているんだぞ』と現実を見せつけようと思っているのです。世も末だと思い知らせるために。」

風刺・芸術家「そうでしたか。」

アウルート「また、彼は人の良いもので出来てると思い込んでいるのですよ。だから、無知の肩書があるのです。」

風刺・芸術家「めちゃくちゃ話しますねぇ。」

アウルート「質問には答えないと。」

アウルートは話を終え、芸術家の耳元から離れた。

「みなさ~ん!もし良かったらバーベキューでもやりませんか!」

その後、室内でバーベキューが始まった。

そして、世も末という内容が別の事で思い知らされるのはまだ先だった。


午後2時 国嶋市中央区 

土曜日でなると、たいていは挑戦者が何か起こすため、私・横田直子はパトロールをしていた。

美香ちゃんはまだモストホープ社にいるとの事。

すると、電話が鳴った。創君からだった。

『もしもし直子。今、市民競技場。さっきまで普通に陸上で走っていた人が応援された途端、急に気合が入った状態になったんだ。』

「それって、普通の事じゃなくて?」

『いや、なんか変化が異常だったんだ。何も言わずに走っていた人が、うぉーーーーー!と言いながら速度を上げて走っているんだ。』

「確かに異常ね。」

不思議と急に分かりやすくなった。

『まだ、応援していた人は競技場にいるから、こっちに来て。』

「分かった。ありがとう。」

私はタクシーを呼んで、市民競技場に向かった。

10分後

創君と合流した。創君は、ハチマキを付けた学ランの男に手を刺した。

「あの人が応援をしていたら、静かだった人が急に叫び出して走っていたんだ。みてごらん。」

陸上競技のアナウンスが鳴っていた。

『続いては、一番、中本康。二番、小野寺正雄。三番、後藤邦弘。四番、澪田洋一。五番、佐藤博一。六番、宮本清。』

位置について・・・、スタート!

コースの選手達が黙って走っていた。競技場の観客席は、それぞれ観客が各選手を応援していた。

その中で、学ランの人が大きすぎる声と動きで応援していた。。

「突っ走れ!!突っ走れ!!炎を出し切る程速く!!―――」

周りの応援がかき消されるほどの応援だった。

「「「「「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」

すると、その応援を聞いた選手達は急に叫んだ。そして、スピードも一段と早くなった。そして、顔も冷静そうな顔からぎろっとした目をしながら気迫を持った感じに走っていた。

あまりの豹変っぷりにこれはおかしいと私も確信した。

私と創くんは彼にたずねた。

「あの~、すみません。」

「なんでしょうか!!」

声でかっ!心臓が止まるかと思った。

「すみません、ちょっと外でお話したいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」

「応援しているので、後でよろしいでしょうか!!」

「あっ、はい・・・。」

私たちは彼の大声に圧迫された。


一方アイアスは・・・。

「ここが悪魔がいる競技場という場所か・・・。」

アイアスは居候先の主である足立から挑戦者のタレコミを聞いて競技場に来た。

競技場の中に入ろうとしたその時だった。

「待てっ!」

右から呼び止められた。アイアスは右に振り向くとライアンがいた。

「生きていたのか!」

「あぁ、親切な人間たちに助けられてな。」

アイアスは険しい顔になった。そして、剣をどこからどもなく出した。山村から剣を隠す芸を身に着けていた。

「もう一度突き刺して消滅してやる・・・。」

「今度は、あの時のようにはならないぞ・・・。」

ライアンも剣を召喚した。

そして、剣のぶつかり合いが始まった。

読んで

一方、モストホープ社では・・・。

「「「「おいし~!」」」」

参加者全員が肉を食べて満足していた。そして、今日も古事記の濡れ場のシーンを熊田が読んでいると、アウルートに没収されたのであった。

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