第8.5話 衝撃と謝罪
パリ・タ―イが異能力を解除された後のモストホープ社では・・・。
「まじかよ。」
「びっくり!」
「アリエナイ!」
「本当に人間じゃなかった。」
モニターを見ていたものは驚いた。
強欲・元社長「あいつ、あんなことやっていたのかよ・・・。」
スカウトした郷田蔵元社長も衝撃の事だった。
アウルート「これには私も驚きましたよ・・・。」
怠惰・黒幕「ほんとだよ!」
唖然とするアウルートと笑う黒幕。
快楽・サイバー「マジかよ・・・、信じられねぇ・・・。」
非科学的なことは認めない快楽主義者は頭抱えて震えた。
虚言・オカルティスト「本当に・・・、いたんだ・・・。うわーいわーい!」
娯楽・バイオ博士「どうした君!?」
虚言・オカルティスト「俺、宇宙人を見たのに誰も信じてくれなくて・・・、でも・・・、この中に宇宙人がいたという事が嬉しくて・・・、嬉しくて・・・。」
オカルティストは、乱心して、泣いて喜んでいた。
停止・氷の姫「いったい何があったのですか?」
オカルティストにも驚きながらも、パリの席に風刺画が置かれた。
タイトルは『ごちそうのごちそう』
左から人間→マグロ→サバ→プランクトンの順に描かれていた。
強欲・元社長「食物連鎖を表しているな。」
娯楽・バイオ博士「ごちそうを食べるものもごちそうにされるか。じゃあ人げ―――。」
快楽・サイバー「怖いからやめろ。」
娯楽・バイオ博士「えー、ひでぇじゃないか。」
一方、黒田真紀久はパリの件を終わらせた後、彼は一人の男のもとに向かった。
「やぁ、色君。」
「君は・・・。」
黒田は元汚染・アーティストの海賀色に会っていた。黒田はあの時の罵倒を謝罪しようとしていた。
黒田はあの時の言葉で彼の絵を完全に否定してしまったのではないかと急に不安になったのだ。
「あの時の事を謝罪したい。あの時は本当にあんなことを言ってすみませんでした。」
黒田は頭を下げた。
「あの時の事って、どうしてそういったんだ?結構ご立腹だったけど。」
「はい、僕のコレクションの一部がペンキで汚されてしまって、つい。」
「そりゃ激怒するか。」
海賀は納得した。その後、海賀は黒田に頭を下げた。
「黒田君、僕からも謝りたい。本当にすみませんでした。」
「色君・・・。」
「人を怒らたり迷惑をかけたりしてたら、人を笑顔にする芸術家は務まらないからね。」
「そ、そうなんだ。」
「今回の事で自分の良くない点を見つけることができたよ。ありがとう。」
「ど、どういたしまして・・・。」
黒田は海賀から報復を受けるのではないかと思っていた。しかし、恨むどころか感謝をされた。
「黒田君、僕は芸術の修行に出る。もし、いい作品を作ったら、最初に見てくれないかな。」
「う、うん。分かった。」
海賀はその後、笑顔で帰った。黒田は複雑な気持ちになりながらも帰ることにした。