表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/195

第8話 衝撃!バグズイーター!

ショッキングなシーンが少しあるので注意して閲覧ください。

自転車をこいでいると黒田君に出会った。

「黒田君!」

「直子、ちょうど良かった!」

「どうしたの?」

「挑戦者らしき人を見かけた。」

「そうなの!?」

私は黒田君の案内で挑戦者の所に向かった。

「あの人だよ。」

黒田君が手を刺した先には、赤黒いドレスを着た綺麗な女性がいた。

「よし、9棟目はこのビルにしよ。虫たち、このビルを食べて~。」

女性が言うと虫の大群が集まり、ビルを覆った。

今度は私は失神をしなかった。そして、彼女に立ち向かった。

「あなたですね、虫でビルを壊滅しているのは。」

「うん、私がこの虫に命令しているの。私の名前はパリ・ターイ。」

「どうして、虫でビルを壊滅しているの?」

「私はね、この星を虫の楽園にするために虫を強くしたの。ビルを20棟食べたら、他の場所でも虫を強くできるようになるの。」

「なんて恐ろしい望みなの・・・!」

私と黒田君はぞっとしてしまった。

「もしかして、あなたがハリセンの人?」

「ええっ。」

「ならば、私の望みは・・・、邪魔を・・・、させない!」

「何今の間!?」

パリは時々後ろにあるビル上の蟲の大群をチラチラ見たりしていた。

「よし、戻すわ!」

私はハリセンを出して、戦闘に入った。

「もしもし、創。前に作った虫掃除機?あいつでビル状の虫たちを吸い込んで。」

黒田君は黒鉄君に電話をかけていた。

「虫たち、あの人に突撃して~。」

パリの命令で虫たちは私を竜巻の様に囲んだ。

「うわぁ!羽音うるさい、というか怖っ!」

虫たちの羽音を中心で聞かされ、背筋だけじゃなく全身がゾクゾクした。あまりの恐怖で動けない。怖い!

「ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」

「あーあ、ハリセンの人は動くことすらできないの?!じゅるり。弱いなぁ!」

パリの挑発的な馬頭に腹を立たせながら、少し聞こえたよだれを啜る音に嫌な予感を抱いた。

するとその時だった。

「直子!殺虫剤だよ!」

黒田君がスプレーの殺虫剤を私に投げてきた。

私を囲んでいた虫たちは殺虫剤を避けた。

「殺虫剤・・・、ハリセンを囲んでいる虫たち逃げて~!」

そして私は殺虫剤を拭いた。

ぷしゅうううううううううううううう

囲んでいた虫たちは私から遠ざかった。そしてパリは頬を膨らませて怒った。心なしかわいかった。

「殺虫剤なんてひどいです!そんなことをしたら、虫たちが食べ、じゃなかった。死んでしまうでしょうでしょ!」

今食べるって言おうとしてなかった!?

「こうなったら・・・」ぐぅ~~~~!

パリのお腹が鳴った。大きな音でなった。

「やっぱり我慢できない!」

パリは後ろにあるビル状の虫たちに近づいた。

するとパリは、虫たちを直接手でつかんだ。そして、虫たちを口に頬張った。

「なにをしているの!?」

「うわぁああああああああああああ!!!!」

私は驚き、黒田君は悲鳴を上げた。

「うん!やっぱりおいしい!」

さらにパリは虫たちに顔を直接突っ込みぐちゅ、ぐちゅ、っと咀嚼音を出しながら食べた。

一瞬だけ口の形が人の原型をとどめず、舌が触手のように2本以上になっているものが見えた。

これはモザイク案件だった。

あまりの恐怖に後ろからハリセンを叩くことができなかった。

一分後、口周りが汚れた状態で笑顔で私たちの方に向いた。

「ごめんね、真剣な時に出鼻をくじいてしまって。」

「い、いいいっ、いえ・・・。」

「続き行こうか。こうなったら、その殺虫剤を・・・。」

パリは、私たちの方に突進してきた。

私たちはよけた。

しかし、それでもパリは私の方に突進し続けた。

「ひぃい!」

私は恐怖で必死によけていた。

「なんで私だけなの!」

「たぶん、殺虫剤を奪おうとしている!」

「ええっ!」

黒田君は私のそばで小声で言った。

「直子、闘牛の様にすんででよけろ。隙ができるはず。」

「すんでで。分かった。一回やってみる。」

私は待ち構えた。パリが突撃してきた。そして、ぎりぎりでよけた。

よけたところで私はパリの後ろをハリセンで叩いた。

パンッ!

「ひゃあ!?」

手ごたえがあった。

そして、私はパリの腕をつかんでそのままハリセンをパリの胴体に叩き続けた。。

「きゃあ!ちょっ、やめてよ!」

パシッ!

すると、パリも反抗して持っていた殺虫剤をはたいて私の左手から落とした。

「今よ!虫たち!」

パリが命令すると虫たちが私とパリをを囲んできた。

怖かった。しかし、今度は虫が来ても叩き続けた。ぎりぎりまで。

そして、パリから火花が発生した。

そして、すぐにとどめを刺した。

「パリ・タ―イさん、もっとお行儀よく食べなさい!」

パァン!

「ひゃああああああああああああああ!」

パリは黒い煙を吹き出しながら倒れてしまった。

私たちを囲んでいた虫たちも解散して、ビルも元に戻った。

「今回は、すごく大変だったわ・・・。」

「お疲れ様・・・、直子・・・。」

私たちは地面に座り込んだ。


5分後、パリが起きた。私たちは問い詰めた。

「パリさん、あなたはいったい何なの?虫を捕食していた時、人間じゃない口が見えたのですが。」

「捕食って。」

「はい、私はこの星の人間ではありません。銀河系の星から漂流してやってきた宇宙人なのです。」

「「えっ!」」

私たちは、驚いた。えっ、宇宙人なの!?

私たちに構わず、パリは説明を続けた。

「私はかつて、虫だらけの惑星にいた時、その星にいる虫を絶滅してしまいました。そして、漂流して地球にやって来て、モストホープ社にスカウトされました。」

「そ、そうなの・・・。じゃあ、虫の楽園を作るというのは・・・。」

「はい、この星で言う家畜のようなものです!」

あまりのスケールに頭が痛くなった。

「だけど、失敗したので、これからどうしようかと悩んでいます。」

さっきまでの明るい顔から一転、急にしおらしくなった。

私たちは一旦、彼女を連れて、管さんの店に向かったのだった。

残り挑戦者36+3=39名 失敗者4人


挑戦者ファイル7

名前 パリ・タ―イ

年齢 25歳

罪名と肩書 暴食・悪食蟲姫

好きなもの 小惑星・虫

嫌いなもの 断食・空腹

願い事 地球を虫の楽園にすること→虫をたくさん食べる事

正体はなんと、地球から遠くに離れた惑星に住んでいた宇宙人。

最初は小惑星で遭難した時は、小惑星を丸々一個食べてしまった。

その後、虫の惑星に漂流する。食欲を抑えようと虫を食べる。

しかし、だんだんと虫が好きになり、食べ過ぎて惑星の虫を絶滅させてしまった。

その後地球で挑戦失敗した後、管さんの勧めで害虫駆除のボランティアで大活躍した。

害虫は駆除しながら彼女がおいしくいただきます。

郷田蔵がスカウト。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ