第80話 悪霊パワー継承
済陽のセリフ
主人公交代→男主人公とも
西尾の前世浄化完了。服と街並みが現代に戻った。
西尾は戦いが終わるとふらふらしていた。
「「西尾ー!」」
子供体型に戻ったサチコが西尾のお腹に飛びついてきた。
「お前何やってんだよ!死んでしまいそうだったじゃないか!安部もなんでそのまま戦わせるんだよ。」
「母さん、ごめんね。でも、これは自分の事だからどうしても戦いたかったんだ。」
「西尾さんが有利と思って戦わせました。」
「うぅ~、ふぅうううううううううううううううう!」
「うっ・・・、すっ・・・・、うぅ・・・。」
サチコは西尾に抱き着いて号泣した。
蛇笏も西尾に抱き着きすすり泣いた。
直子は質問した。
「それにしても、甚兵衛のお城の評価を知っていたなんて。」
「前に常連客の方から聞いたんだ。できて数日で雷で炎上したすごいお城を。まさか僕の前世が作っていたなんて・・・。」
「まさか、あの夢が正夢だった思いませんでした。」
美香は温泉旅館の事を思い出した。
「温泉って何のことですか?」
直子が疑問にしつつもスルーして話を進めた。
「本当にそうだった。」
「そして、向き合いたいと言っていましたよね。2つですがそれが出来た。」
「うん、僕は向き合うことが出来たよ。生きている状態で。」
美香と西尾はなんかいい雰囲気だった。
しかし、水を差すようにあいつが目覚めた。
「挑戦者ぁ・・・!お前を斬るぅ!その化け物も人間に戻ったお前らもぉ!」
「げっ、アイアス目覚めた。」
アイアスは西尾たちに剣を振り下ろす構えで走り出した。
「・・・やめてくれ!」
その時、地面から温泉が噴き出して、アイアスの顔に直撃した。
「あっついいいいいいいいいい!あああああああああああああああ!」
「なんか出てしまった!」
「きっと、悪霊の温泉のパワーを継いだんだと思う!」
「とりあえず今だ!皆今日は解散!逃げろ!」
「「わーい!」」
各自解散した。
モストホープ社
済陽「まさかあいつら・・・、不幸な青年の前世の幽霊だったなんて・・・。」
アウルート「済陽様も初めて知ったのですか?」
済陽「一体は前世であることを知っていたけど・・・、現世の自分にとりつくなんて初めてだぞ。さらに4回目って。」
アウルート「3回いたことには知っていたのですね。」
済陽「うん、俺3体霊魂は召喚したし。後、祟りを発生させる前に召喚したことも。」
アウルート「今しれっととんでもないことを言いませんでしたか。」
前世の幽霊が現れたことにシーンとなっていた。
複製・鏡職人「本当に本人だったんだ。」
強欲・元社長「どおりで適合率100%なわけだ!」
憤怒・逆鱗と闇の次男(あいつと同じ幽霊が来世の本人に憑依していた。じゃあ、なんであいつは僕に力を?)
不眠姫(うぅ・・・、眠れない・・・。)
停止・氷の姫(そういえば、美香さん。恩返しで動くはずなのに西尾さんの時必死になっていましたね。まさか・・・。)
色欲・絶世の美「本人が本人にとりつくなんて確率~!」
済陽「それにしても、湯来さん。あの人江戸で処刑されて明治になって幽霊になったんだ。焦ったわ~。
てっきり僕が上げた異能の内容が明治と幕末を混ぜてしまったのかと思っていたよ。ふぅ。」
アウルート「それはさておき、ここにいる皆様で合掌をしましょうか。」
済陽「そうだね。(それにしても今回はシリアスかぁ~。はぁ~、ギャグ作品みたいなことをしていないなぁ。それになんか西尾君が主人公ムーブなっているなぁ。でもこれ男主人公とも書いてあるし、それに直子もアイアスの邪魔者でスカウトしているし、アイアスは主人公(笑)だし。)」
済陽は合掌する前に変な事を考えていた。
西尾たちが喫茶店に戻ると、マスターは淡々と話す途中で涙を流して帰っていたことに安心した。
そして、西尾は自分の前世について、そしてその前世に向き合いたいと打ち上げた。
マスターは肯定し、「無理はしないように」とだけ言った。
それから、マスターは引き出しから赤い和服を取り出した。
「何だこれ?」
「サチコさん、あなたは今朝和服が着たいとおっしゃっていましたよね。妻のおさがりですが、こちらをそうぞ。」
「本当か!ありがとう!」
サチコは着替えた。嬉しそうに喜んだ。
しかし、西尾の真実はまだまだ続く・・・。
その時、美香は思い出した。
(そういえば、なんで私は必死になっていたんだろう。ペンダントもらったお礼にしては海老で鯛をつられたことになるし・・・。)
挑戦者ファイル33
名前 甚兵衛
享年 29歳
テーマと肩書 返上・恩を仇で返された者
好きなもの 建築、過去の自分を超える事
嫌いなもの あの時の殿様、自分を切った侍
生前はベストを尽くし超える建築を作る男だった。
しかし、機密事項で処刑されてしまった。
最後に建てたお城は大軍戦においては最強の鉄壁の誇る強いお城だった。
強力な雷さえ落ちてこなければ・・・。
因みに祟りが無くても裏切りで炎上していた。
ホワイト・ゴッド・シャインがスカウト
挑戦者ファイル34
名前 湯来
享年 26歳
テーマと肩書 冤罪・沸騰の亡霊
好きなもの 風呂、お客様の笑顔
嫌いなもの 川で泳ぐこと
府内藩(大分県)の温泉付き宿の従業員
接客態度がとっても優秀であこがれの的になる程の人気者だった。
たまたま拾った落し物がとある事件の血痕がついた包丁だったことで冤罪を掛けられた。
処刑された後、呪いで奉行と岡っ引きと自分を切った侍たちを下から温泉を沸きだして全身やけど、硫黄の体内混入で・・・。アウルートがスカウト