第2章 「悪」に憧れ始めた中学時代
中学に入ると、武道をやっていたのに弱いためか、いじめられた。
呼び出され、殴られたり、お金を取られたりした。
親や教師に言えば仕返しが怖いし、僕にも男としてのプライドもあったため言えなかったのだ。
だが中学2年の時、親が離婚した。
僕は学校には行きたくなければいかなければいいと思い、学校には遊びに行く感じで通い始めた。
授業中に居眠りをしたり、漫画を読んだりしていた。
そしたらいつの間にかいじめられなくなった。
ヤンキー漫画の影響で、この頃から、「悪」というものに憧れ始めた。
自分の中で、ヤンキーになれば強くなれると思ったのだろう。
だが、ヤンキーだろうと真面目だろうと、強い人は強いし、弱い人は弱い。
それに真の強さは「喧嘩が強い」という事ではない。
だが、この時にはそれが分からなかったのであろう。
僕らの頃のヤンキーのスタイルは、リーゼントやパンチパーマに鬼剃りをいれ、学ランには漢字などの刺繍を入れている人が多かった。
だが、僕は気合が入っていないから、そんなカッコウはしていない。
だがタバコはこの頃から吸い始めた。
カッコウをつけるためではなく、ストレス発散のために吸い始めたのだ。
さらに、3年の修学旅行で夜、皆と一緒にタバコを吸っていたら、「生時、お前金魚だぞ」といってきた。
僕ははじめて、肺まで煙を吸った(そのおかげでニコチン中毒となった。未成年の方、お酒やタバコは二十歳になってからですよ)
また、授業中に一人ライブを行い、授業がつぶれた事もあった。
「悪」に憧れていたが、この頃はまだかわいらしかった。
武内先生の「セーラームーン」というアニメに登場するセーラーヴィーナス(愛野美奈子)に恋をするなど、無邪気なところがまだあったのだ。
そんな僕が本当に狂ったのは高校に入ってからだ。