第1章 誕生、そして武道との出会い
「最強の武道家になりたかった……」
これが僕の若い頃の夢であった。
だが、クローン病という病気を抱えているとはいえ、今の僕は弱い人間だ。
いつから僕は生き方を間違えたのだろう……
自分の人生を振り返り、今回は自伝を書いてみた。
1979年2月22日……
今からちょうど30年前に僕は生まれた。
幼き頃は泣き虫だったが無邪気だった。
そんな僕が武道と出会ったのは小学校の3年くらいだ。
父親がブルース・リーが好きで、父と4つ上の兄が少林寺拳法をやっていたから、僕自身も入門したのだ。
僕には兄と9つ下の弟がいる。
ちょうどこの頃に弟は生まれた。
また、この頃、特撮番組に、戸隠流34代目宗家、初見良昭先生が出演していて、僕は先生の弟子になり、忍術を学びたいと思った。
僕はそれまでにでも、いろいろな習い事をしたが、少林寺拳法が一番楽しい習い事だった。
だが、僕は当時泳げなかった。
そのため学校のほうから、「少林寺よりスイミングを習わせてください」といってきたのだ。
僕は仕方なく、少林寺をやめて、スイミングに通う事にした。
親は「泳げるようになったら、また武道をやってもいい」と言ってくれた。
僕はそれまで、兄に技を教えてもらったり、独自で技の練習をしたりした。
また学校では、僕が今でも好きなアニメで、当時(今もだけど)人気だった鳥山先生の「ドラゴンボール」の影響で、格闘ゴッコが流行っていた。
でも、結局マジになってしまい、喧嘩になってしまうが……
泳げるようになった僕は、また本格的に武道を学べられると思った。
だが、僕もその時には小学5年生になっていたため、今度は塾に通わされたのだ。
成績が悪かったから仕方なく塾に通う事した。
だが心の中では「大人は勝手だ」と思っていた。
そして僕は中学に入学した。