かなり恐怖を感じる
「そういえば悠矢さん、部活には入っているのですか?」
ある日の昼休み、突然ランコが俺に聞いてきた。
「いや?入ってないが…それがどうした?」
「いえ、高校生の恋は部活の関係から始まることが多いと聞きましたので、悪い虫が悠矢さんにつかない様に、もし悠矢さんが部活に入ってたら部活の女子を消し去ろうかと」
「お前だったらまじでやりそうで怖いな」
「え?まじでやりますよ」
「え?」
「テッテレー」
そう言うとランコは服のポケットから黒光りのスイッチを取り出した。
「独裁スイッ○です」
「お前はどこの二十一世紀産猫型ロボットだ!てかそんなもんどこで手に入れた⁉︎」
「ドンキ・ホテイです」
「なんだそのパチモン臭い名前」
「銀河系中にチェーン展開している何でも屋です。ペンギンの被り物をしたふくよかな男性がロゴマークの店ですよ」
「絶対語呂だけで選んだろ」
「でしょうね、なんか上手いこと噛み合ったという何者かの喜びを感じます」
こいつは何を言っているんだ
「さて、ご飯を食べましょうか」
「ん、そうだな…じゃあ食堂行くか」
「あっ、待ってください悠矢さん!」
ランコは俺を呼び止めると鞄から可愛らしい袋をふたつ取り出した。
「今日はお弁当を作ってきたんです、食べてもらえませんか?」
「おお、ありがとうランコ…ん?」
「どうしました悠矢さん」
「いや…描写なかったから読者の方はわかんないだろうけど今日お前俺より後に起きたよな?」
「ええ、今朝はそうでしたね」
「いつ作ったのこの弁当」
「…」
待つこと数秒…
「宇宙的謎技術を以て人知を超えた速度で作りました」
「よし俺食堂行ってくる」
「待ってください悠矢さん!なんでですか!愛妻弁当ですよ!食べない理由がありません!」
「地球外の技術で作られた弁当を夫に食わせんじゃねえ!食ったら死ぬかもしんねえだろ!」
「大丈夫ですよ!食べたらヤバいものなんて入ってません!」
「俺に青酸カリ飲ませようとした奴のいう台詞か!」
「なんで!なんで私の愛を受け取ってくれないのですか!」
「その愛に殺傷性があるからだよ!」
全く…こいつといると本当に疲れるな…
結局、俺はランコの作った謎弁当を食べるのだった。