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ゲーム部  作者: 月詠
1/1

入部

初めての投稿です

よろしくお願いします。

 






 

 僕、月詠景太は何の特徴もない男だ。


 クラスにいる良くも悪くも目立たない、正直居ても居なくてもいい存在を思い浮かべてくれたらいい、それが僕だ。







 高校生になり、これまで話していた友達はみんな他の高校に行ってしまい友達関係がリセットされた、友達作らなきゃなと思いながらも「普通にしておけば友達の一人くらいでくるでしょう」と軽く考えていた。


 一週間が経ち僕はクラスの隅で一人でスマホゲームをしている「ボッチ」になっていた。周りはすでに友達関係ができはじめている、その中に入っていく勇気もなく誰かに話しかけられないかなと思っていた。



 しかしそんな僕にもまだ希望は残されていた、それが部活である。

 これまで小学生、中学生と部活に入ったことのない僕であったがこの高校にはゲーム部があったのだ、正直部活と読んでいい規模なのか分からない部員5人という極小の部活であったが僕からしてみれば都合が良かった。



「この部活大丈夫かな?」


 ポスターを見て何の確認もせずに入部届けを出した月詠景太であったが部員5人という数をみて心配になった。

 しかしもう後戻りはできないと、気持ちを切り替えて部室に向かって行くのであった。



「迷子になった……」

 まだ高校に来てから一週間しか経っておらず、さらに誰かに聞くこともできず高校生なのに迷子になってしまった。


「ねぇ君?」


 後ろから女性の声がした。


 これは振り返ったら違う人を呼んでいてちょっと恥ずかしい思いをするあれか……

 などと思っていたら肩を軽く叩かれた。

 振り返ると黒髪ロングの整った顔の女性がいた。


「どうしたのさっきから同じ所回って?」


 女子から話しかけられる機会のなく、ましてや自分から話しかける事などない僕は頭が真っ白になった。

さらに自分では同じ所を回っていたつもり話なかったのだ



「えーと探し物をしていまして」


「何落としたの?」


 その女性はまるで迷子の子供に話しかけるように聞いてきた。

(実際に迷子です)


「えっと物ではなくて……」


「じゃあ何を探しているの?」


「えーと、ゲーム部の部室を探しています」


 女性は少し驚いた顔をした。


「へーあの部活用事でもあるの?」



「あの部活何かあるんですか?」


 頭が少し回り始めた僕は、女性の驚いた顔を見て不思議に思い聞いた。


「いや別に何でもない、ゲーム部の部室はもう1つ上の階の第二コンピューター室だから、そこの階段を上ってまっすぐ行った所にあるばずだよ。」

 女性は階段の方を指を指して言った。


「ありがとございます」

 女性の方から話しかけられて踊り出しそうなほどうれしく気持ちを押さえて一礼をして階段の方に速歩きで向かっていった。







※月詠はつくよみと呼びます



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