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旅の道中

明日香達を乗せた車が走り出し15分程が経過した。

運転する山岸の腕なのか、車の性能のせいか非常に乗り心地が良い。



揺れも殆ど感じない為、安全と感じたのだろう。

雅が明日香の膝の上で対面に座り出したのだ。

軽くて小柄な雅ならではの行為である。


これには蓮香や桜が少し嫉妬したが、自分達には明日香の身体に負担をかけるだけと諦め顔だ。



雅はと言うと明日香に密着出来て、しかも間近で見つめ合える体勢にご満悦の様子。

「明日香お姉様は、本当に綺麗なお顔をされてますね」

「良い匂いもしますし、落ち着きます」

そう言って雅は明日香の頬に自身の頬を寄せた。



「そうでしょっ!」

「明日香さん、すっごく良い匂いなのよ〜」

と桜も明日香に顔を近付ける。



何だか女子がイチャイチャしている様な感じになり、脇村が顔を赤らめてガン見しだす。

そんな脇村を見て明日香はキモイと感じつつ思った。

『雅を見てるのかな?、、、それとも百合的な物も好きとか?』

『どちらにしても視線が怖い、、、』



明日香の気持ちを察したのか、蓮香は脇村へ少しきつい口調で言い放つ。

「脇村さん! 何をボーっとしているの!」

「貴方の今日の役目は付き人です!」

「要するに私達の下僕なのですから、無能と呼ばれたくなければ(しっか)りとこなしなさい!」



桜がそれに便乗するように言った。

「そうよ、これだから萌え豚は使えない、、、」

「ちゃんと私達のお世話が出来れば、ご褒美を与えるのに」

何だかノリノリの桜に明日香は笑いを堪える。

そしてSっ気の演出なのか、それとも明日香の真似なのか、どちらにしても他人の目がある所ではして欲しく無いと思う。



「え!?」

「どのようなご褒美ですか?!」

と食いついてしまう脇村。


いや、そこ食いつく所じゃないでしょう、、、と明日香が突っ込みかけた時、雅が呟く。

「足で踏みつける、、、とか?」

そう少し首を傾げて可愛らしく、しかも疑問文で言うものだから明日香は堪えきれず吹き出してしまった。



すると脇村は片膝をつき恰好を付けると、

「ご褒美の為に、、、」

「いえ!、、、お嬢様方の期待に応えられるよう微力を尽くしましょう!」

渋い声で言い放った。



何となく脇村がどんな人間なのか分かってきた明日香。

少し暑苦しい感じとキモイ所を我慢すれば問題なさそうである。

それに蓮香が気に入るほどの人材である、相当に腕利きなのであろう。

ここは蓮香の人を見る目を信用する事にした。



ふと明日香は軽井沢までどの程度時間がかかるか気になってしまった。

結構時間がかかる筈である。

まだ出発したばかりなのに、ここでエネルギーを消費し過ぎては後が持たないと言う物だ。



「脇村さん、軽井沢までどれくらい時間がかかりそうですか?」

明日香が至極普通に問いかけると、脇村は普通に答えてくれた。


「距離は高速2つを乗り継いでも450km近くあるので、ざっと6時間というところですね」

「しかもこれは混んでいないと仮定してですので」



かなりの距離と時間に少し驚く明日香。

そして先程の変態ぶりを見せられた後なので、常識的な振舞いの脇村に感心してしまう。

つまり”大人”な脇村氏は桜や蓮香に合わせて遊んでくれたと言う訳だ。

きっと人が良いのだろうなと明日香は思った。



それから特に変態的な会話になる事も無く車は高速に乗った。

その時、明日香は何故か身体が火照ってきている事に気付く。

風邪の熱とか性的な意味とかでは無く、身体に熱がこもってただ単に暑い感じなのだ。

車内の空調も丁度良い位なのだが、、、。



今更だが、明日香に抱き着く雅が暖かい事に気付く。

『あ、、、雅の体温が私より少し高いのね』

『だから体温の低い私に熱が伝わって来て私が火照っちゃたのか、、、』


流石に「暑いからどいて」なんて言える訳も無く、仕方なしに明日香はライダースジャケットを脱ぐことにした。

ついでに日差しを受けない車内なので、ウエスタンハットも脱いでしまう。



上半身がキャミソールだけになる明日香。

勿論、ブラジャーをしてパッドを仕込んでいるので胸はDカップ程ある。

更に露になったデコルテと細くて白い腕が官能的な魅力を引き立たせた。



『これで丁度いい感じかな、、、』

涼しくなった明日香はご満悦だが、周囲はそうではなかったようである。

皆、パタパタと手で自身の顔を扇ぎだす。


キャミソール姿になっただけだが、その明日香の扇情的で魅惑的な様相は刺激が強かったのか、皆顔を赤くして体温が上がってしまったのだ。



蓮香が困ったように明日香へ告げる。

「そろそろ最初のパーキングエリアでトイレ休憩にはいりますけど、」

「お姉様、お願いですからそのままで車を降りないで下さいね、、、」



桜と脇村も苦笑してしまうばかりだ。



雅は少し身を離して明日香を眺めていたが、鼻息荒く再び抱き着いてしまう。

そして明日香の鎖骨辺りにチュッチュと口づけをし出した。

「この身体は私達の物!」

「他の人には見せないでください!」


くすぐったくて少し悶えてしまう明日香。

「え~、、、分かったから!」

「悪戯しないで~!」



そんな女子?達のキャッキャウフフを見つつ脇村は、

『自分は見ていてもいいんでしょうかねぇ、、、』

と少し心配そうに内心で呟くのであった。



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