いざ軽井沢に向けて(2)
こっそりと2人でお風呂に向かう明日香と蓮香。
気持ちよさそうに眠っている桜と雅を起こさない為、、、。
それも有るが、見つかれば一緒すると絶対にごね出し五月蠅いからだ。
いくら広いバスルームスと言えど4人は流石に狭い。
だから蓮香がリフォームまでしてバスルームを拡張すると言い出したのだろう。
蓮香の提案通りに自分で洗髪している間に相手に身体を洗って貰う。
『って、これ洗髪している間は無防備では、、、』
と今更気付く明日香。
蓮香の目論見通り、明日香が自分の髪を洗っている間、蓮香によって好き勝手に身体をまさぐられてしまう。
一応丁寧に身体を洗ってはくれているが、洗う以外に余計な手間をかけて触られているのは明白であった。
しかも止めかと言わんばかりに蓮香はその胸を使って、明日香の背中を洗い始めたのだ。
嬉しいやら恥ずかしいやら、、、。
「蓮香さん、、、その何と言うか如何わしいお店のサービスぽい事は止めてもらえませんか?」
と何故か敬語で訴える明日香。
「え?!」
「男性は皆んな、こうされる事が大好きかと思っていましたが、、、」
「あっ、でも明日香お姉様は男性では無く"お姉様"ですものね」
蓮香は1人で自問自答して納得してしまう。
『この娘は何だか面白いな、、、』
そう思い明日香は笑い出しそうになる。
色々考えてくれて真面目なのだが、若干ズレているからだ。
そうして笑いを堪えつつ明日香は疑問が湧いた。
何故、蓮香や桜、そして雅にしても自分を誘惑するような事をするのか?と。
なら直接訊けばいいのだ。
「ねえ、蓮香達はどうして私を誘惑するの?」
「思った以上に執拗にされてる気がするのだけど、、、」
と洗髪し終え、トリートメントをしながら明日香は尋ねる。
すると蓮香は洗うのを一旦止めてしまう。
そして明日香の背中に抱きついたまま囁くように話し出した。
「私も桜さんも雅さんも、早くお姉様と1つになりたいんです」
「それに本当はちゃんと段取りをして、良い雰囲気の中でしたいんです、、、」
「でも中々2人きりになる機会が無いので、、、」
『なる程、、、』と明日香は納得してしまった。
だから執拗に誘惑し明日香をその気にさせようとしたのだ。
しかし思った以上に甲斐性が無くて進展しない。
何とも情けない話である。
「それに皆を平等に愛してくれると約束してくれましたよね!」
「いい加減、抱いてくれなければ自分に魅力が無いと思わざるを得ません、、、」
そう言って蓮香は明日香から身を離すと俯いてしまった。
明日香は自分の選んだ選択肢を後悔する。
それは自分の甲斐性の無さと、慕ってくれている娘に対しての思いやりの無さに繋がっている事に気付いたのだ。
優しく蓮香を抱き寄せる明日香は、
「ごめんね、、、」
「流石にここでは憚られるから」
「旅行先でね?」
と囁く。
そうすると蓮香は明日香を抱きしめ返し、
「はい、、、」
「でも私だけじゃなく、桜さんと雅さんもちゃんと抱いてあげて下さいね」
と少し切なそうな声で言った。
「うん、、、」
明日香は頷くと蓮香に向き直り、
「交代ね!」
そう言って笑顔をうかべた。
明日香のその笑顔に小悪魔的な物を感じて、蓮香は少し身震いをする。
その笑顔が美し過ぎるのも理由なのだが、絶対に何か企んでいると蓮香は思ったからだ。
自分が慕う"お姉様"の指示には従わざるを得ない。
蓮香は素直に背中を明日香に向け、自身の髪の毛をシャワーで濡らし始めた。
そうして蓮香がシャンプーをし出すと、明日香が掌をボディーソープで泡だてる音が背後で聞こえる。
意識した為か身体が敏感になってしまう蓮香。
軽く明日香に触れられただけで、
「ひゃぅっ?!」と声が出てしまった。
そのまま明日香は蓮香の身体を洗い始める。
しかし必要以上に撫でたり揉んだりするのだ。
蓮香が悶えない訳が無かった。
恥ずかしさと明日香に触れられた快感で、蓮香の体も心もメロメロのフラフラになってしまう。
何とか蓮香は声を振り絞って問い返す。
「お、お姉様、、、仕返しの、つもりなんですか?」
「さぁどうかなあ、、、」
「私は蓮香が綺麗になって、ついでに気持ちよくもなれれば良いと思っただけだよ」
と明日香はいつもと違う声音で言った。
それは優しげだが少し嗜虐的な雰囲気を含んでいて、蓮香をゾクリとさせた。
『いつもの優しげな明日香お姉様も良いですが、』
『こんな少し意地悪なお姉様も刺激的で良いかも、、、』
少し懲らしめるつもりの明日香だったが、まさか蓮香に好評とは思いもよらないのであった。




