いざ軽井沢に向けて(1)
その日は夜の9時位に就寝した。
理由は早朝に出発して昼までには軽井沢のホテルに到着したいからである。
就寝前はベッドの上で3人のじゃんけん大会が始まってしまう。
昨夜はローテーションで寝る位置取りを決めた筈なのだが、どうしてだろうか?
それを察したのか桜が、
「だって~朝起きたら皆の位置がめちゃめちゃなんだもん~」
と明日香へ愚痴を言う。
『成程、、、でも結果が一緒ならローテーションでも良いんじゃ、、、』
そう突っ込もうかと思ったが、3人とも何だか楽しそうなので明日香は黙っておく事にした。
結局、雅が勝利し明日香の傍をキープする。
そして蓮香と桜は二人で引っ付いて寝ることにするのだそうだ。
少し不思議に思い尋ねる明日香。
「え~と、、、何だか珍しい感じだね?」
「私は二人が仲良しさんなら嬉しいけど、、、」
すると蓮香が若干納得のいかない様子で答える。
「明日香お姉様の傍は至高ですので、これなら獲得した時の喜びが増します!」
「今回は負けましたが、、、」
桜も少し残念そうだが笑顔で答えた。
「その通り!」
「でも私、蓮香ちゃんも雅ちゃんも大好きだから全然これでも嬉しいけどね~」
そんな言い様を聞いた為か蓮香が萌えてしまい、嬉しそうな表情で桜に抱き着いた。
「もう! 嬉しい事を言ってくれますね!」
皆の仲が良い事は明日香にとってとても嬉しい事だった。
自惚れかもしれないが、自分を慕ってくれているが故に喧嘩にならないか心配をしていたのだ。
『これなら心配無さそうね、、、』
そう思い明日香はホッと胸を撫で下ろす。
そんな状態の中、雅はニヤリとした笑みを桜と蓮香に向ける。
「私は獲得したご褒美を堪能します」
そう言い放ち明日香に抱き着くとキスを要求した。
「ああああ! 駄目ですよ~!」
「って、駄目じゃないけど、私も!!」
と言いつつ慌てて蓮香と桜が明日香に迫る。
そんなこんなで何とか3人を落ち着かせた後、漸く就寝に到るのであった。
※※※※※※※※※※※
明け方前のAM2時。
まだ日が昇り切らない深夜とも言える時間に目を覚ましたのは明日香だった。
身を起こし自分の周囲を確認すると、何故か蓮香が傍で眠っていて明日香に抱き着いていた。
雅と桜は何処かとベッドを見渡すと、何とも言えない状態で発見する。
雅は桜に抱き着いた状態で、桜の前留めのパジャマが完全にはだけてしまっていた。
明日香が目を凝らして見てみると、何と桜の露になった乳房に雅が吸い付いていたのだ。
『うわぁ~、、、眠ってるから無意識なんだろうけど、、、』
『エロいと言うか、、、何だか雅が赤ちゃんみたいで可愛いな、、、』
と明日香は内心でほくそ笑んでしまう。
3人を起こさない様にベッドから降りようとすると、蓮香が目を覚ました。
「あ、、、お姉様お目覚めですか、、、」
「おはようございます、、、」
と少し眠そうに蓮香は呟く。
明日香は蓮香の頭を優しく撫でる。
「まだ起きるには早いから、もう少し寝てていいのよ」
「私はシャワーでも浴びて来るから」
すると急にシャキッとした顔をして身を起こす蓮香。
「私もお供します!」
明日香は苦笑して断ろうとした。
「え、、、あ、でも一緒だと逆に時間かかっちゃかもだし、、、」
「い~え!」
「お姉様が洗髪している間に、私がお姉様の身体を洗います!」
「流し終えて次はその逆をすれば良いのです!」
「そうすれば1人の時間で2人のシャワーが済まされますよ!!」
などと蓮香は小声で捲し立てる。
小声なのはきっと桜と雅を起こさない為だろう、、、。
『確かにその方法だと最効率なのかもしれないけど、、、何だか慌ただしいな、、、』
と思うが明日香は蓮香の好きなようにさせる事にした。
それで蓮香が納得して喜んでくれるなら明日香も嬉しいからだ。
「分かったわ、、、じゃぁ2人を起こさない様に静かにね」
そう明日香は蓮香に笑顔で告げた。




