旅行の荷造り
何とかマッサージを済ませてシャワーを浴びる明日香。
勿論、蓮香にシャワーの世話までして貰う。
1人でも問題なく出来るのだが、付いたオイルがどうのこうのと理由を言って蓮香が明日香から離れないのだ。
先にシャワーを使っていた雅は、バスルームにも脱衣所にも居なかった。
桜と一緒に悪さを企んでなければ良いのだが、、、。
ふと桜に奪われたショーツの事を思い出す。
これで桜に取られたのは2枚目である。
正直、そんな物が他人の手に有ると思うと恥ずかしくて仕方ない。
そんな事をウジウジと思っているとシャワーが済んでしまう。
蓮香が楽しそうに笑顔を浮かべながら、明日香の身体をバスタオルで拭っていく。
不思議に思い尋ねてみた。
「蓮香は私の世話をする時、楽しそうだね」
「自惚れだと恥ずかしいのだけど、、、」
「そんなに私の事が好きなの?」
隈なく明日香の身体に付く滴を拭う蓮香。
「勿論です!」
「私はお姉様に助けられてから、ずっとお慕いしておりましたから」
「こうやってお世話が出来て幸せですよ」
そう自信満々に告げた。
お尻や男性秘部も拭い忘れが無いように丁寧に拭く為、くすぐったいやら恥ずかしいやらで明日香は声が洩れる。
「あぅ、、、そんなに丁寧にしなくていいから、、、」
するとやり過ぎたと思ったのか、蓮香は漸く明日香を解放してくれた。
そして蓮香にショーツを穿かせて貰い、パジャマまで着させられる。
色々あったが取り敢えず一段落し、明日香と蓮香は連れ立ってリビングへ向かう。
リビングでは雅と桜がゴソゴソと何かをしていた。
何やら鞄に詰めているようだ。
「何してるの? 2人とも、、、」
と明日香が声をかけると、桜と雅は驚いた様子でビクッとなる。
「えぁ?! あ~お帰り明日香さん」
「お、お帰りなさい明日香お姉様、、、」
何か企んでいるような気がして仕方ない。
が、まぁ悪い事では無いだろうし明日香は追及しない事にした。
もし悪巧みでも、この娘達がするのは可愛らしい悪戯なのだから許せてしまうだろう。
蓮香が桜と雅の様子を見て思いだしたように言いだした。
「お姉様も準備を致しませんと!」
「へ? 準備って何の?」
と全く分かっていない明日香。
少し困り顔で蓮香は答える。
「明日は軽井沢に行くんですよ!」
「プチ旅行で持って行く物を用意しないといけませんよ」
「直前になって慌てられても困りますし、、、」
桜が「は~い」と片手を上げて何か主張したそうだ。
「どうぞ、桜さん」とまるで教師のように許可を出す蓮香。
すると真剣な表情で桜は言った。
「明日香さんの下着類は全て私が用意いたしましたです~!」
と変な語調で言い放つ。
続いて雅が片手を上げて勝手に喋り出した。
「私はお姉様のお洋服をチョイスして準備しました」
「後は桜さんと協力して色々と、、、ごにょごにょ、、、」
と何かはっきりしない感じで最後は言い淀む。
先程も何か2人で企んでいたようだし、プチ旅行で何かやらかすのではないかと心配になる明日香。
そんな明日香を見て蓮香が、
「何も心配する事はありませんよ」
「基本的に必要な物は全て私が準備しておきますので、お姉様は使いたいコスメ類をご用意されては如何かと」
と優しく丁寧に言ってくれる。
杞憂とまでは言わないが、先の事を今心配しても仕方が無い。
なので明日香は諦めて蓮香の言うようにする。
「そうね、、、じゃあ小物類の準備だけさせて貰おうかしら」
「ところで、着替えなんか含めたらそこそこの荷物になるんじゃない?」
「大丈夫?」
蓮香はニヤリと笑むと自信満々に言い放った。
「大丈夫ですよ」
「荷物持ち兼護衛に1人SPを呼びますから」
驚いて明日香は問い返す。
「え?!」
「それって運転手の山岸さん以外にって事かな?」
然も当たり前のように頷く蓮香。
「はい~、そうですよ」
明日香はもう唖然とするしか無かった。
流石お金持ちのやる事は違う、、、。




