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療養の1日(2)

雅が明日香にオイルマッサージをしてもらいたいと言い出した。


困ってしまう明日香。

蓮香のようにプロを目指していた過去がある訳でも無く、そんな技術がある訳も無いのだ。



だから申し訳無く明日香は雅を諭した。

「私じゃ全然上手く出来ないだろうから、蓮香にして貰った方がいいよ」


しょげた様に俯く雅。

「上手い下手は関係無いです、、、」

「明日香お姉様にして貰える事に意味が有るんです、、、」



蓮香は抱えた荷物を明日香の作業部屋へ置きに行ってしまった。

助け船を蓮香に出して貰おうとしたのだが当てが外れる明日香。

しかし当てが外れたからと言って、気落ちした雅を放置する訳にはいかない。


「分かったわ、、、」

「じゃぁ、先にしてあげるね」

明日香は諦めて雅にオイルマッサージをしてあげる事にした。



すると表情に明るさを取り戻す雅。

そしてその場で服を脱ごうとし出す。

慌ててそれを止める明日香。

「ま、待って雅!」

「こんな所でいきなり脱がないで」



少しキョトンとした表情を浮かべて雅は明日香をみつめる。

そんな表情も何だか可愛らしいと明日香は思ってしまう。

暫くして蓮香が明日香の作業部屋から顔を出した。

「明日香お姉様、準備が出来ましたので来て貰えますか?」



「う、うん、、、分かったわ」

明日香は雅を連れて蓮香の元へ向かう。

掃除を終えたのか桜はソファーに座りながら、ニヤニヤと笑みを浮かべて2人を見送った。



『桜の奴、何だか嬉しそうだな、、、』

『また変な事考えてなければいいのだけど、、、』

と明日香は心配になってしまう。



作業部屋に入ると、明日香が仮眠用に置いてあるシングルベットにタオル地のシーツが被せられているのが目に取れた。

オイルを使うのでベッドを汚さないように蓮香が敷いてくれたのだろう。



そしてベッドの傍のテーブルにはマッサージに使用するアロマオイルらしき物が幾つか置かれている。

そして気分をリラックスさせる為のアロマポットもあった。


アロマポットは陶器製の容器の中に火のついたアロマキャンドルを入れる物だ。

明日香も寝室に置いて眠りに就きやすいように使用する事があるが、蓮香が持って来たものはより本格的な物のようだ。

薄っすらと甘いローズの香りが漂っている。



明日香は少しおずおずと蓮香へ話しかけた。

「蓮香にして貰う前に、私が雅にマッサージをしてあげたいんだけど、、、」

「やり方を教えてくれるかな?」



すると蓮香は少し考えてから笑顔で頷いてくれる。

「分かりました、では雅さんには着ている物を全部脱いでもらいましょうか」

「それから施術時にはする側にもオイルが付いてしまうので、これを、、、」

そう言って蓮香は黒いシンプルなエプロンを渡してくれた。



そして丁寧に説明を続ける。

「本来でしたら専用のウェアーや施術着を着たりするんです」

「取り合えずは着ている服を汚さない様に、お姉様はエプロンをしておいてくださいね」



本当に準備が良いと言うか、流石蓮香である。

などと感心して、ふと雅を見やると既に全裸になっていてびっくりする明日香。


小柄な体形に不釣り合いな程、女性らしいプロポーションの雅。

明日香の前で全裸になる事を躊躇わないのは正直困ってしまう。

魅力的過ぎて目の毒だからだ。



蓮香は特に気にした風も無く、ベッドへうつ伏せになるよう雅へ促す。

指示されるまま雅がベッドにうつ伏せになると、小柄な割には大きめの乳房が押しつぶされて脇からその膨らみが顔を出した。



感心した様子で蓮香はバスタオルを雅の腰から下を隠すようにかけると、

「雅さんは小柄ですけど凄く、、、何と言うか、エッチな身体をしてますね」

などと言い放つ。


そしてチラリと明日香を見る蓮香。


『何でこっちを見るのよ、、、』

と明日香は内心でぼやく。

欲情するなとでも言っているのだろうか?

まぁその心配を自分でしていたのは確かだが、、、。



蓮香はアロマオイルの瓶を手に取り蓋を開けると、明日香を見つめて言った。

「お姉様、両手を広げて差し出して貰えませんか?」



蓮香に言われる通りに従うと、オイルを明日香の片手にギリギリ溢れない程度に垂らした。

そうした後、蓮香は両手を重ね合わせ揉み込む様な仕草をして説明を続ける。

「そのアロマオイルを人肌の温度にこうして温めて下さい」

「そのまま触れてしまいますと冷た過ぎますので」



そして割と投げやりな説明に変わってしまう。

「後は明日香お姉様がしたいようにマッサージをしてみて下さい」

「私がお姉様にマッサージをした時を思い出して頂ければ、参考になるかと思います」



急にそんな風に言われても困ってしまうのだが、雅が上手でも下手でも関係無いと言っていたので取り敢えず挑戦してみる事にする。



先ず優しく肩に触れて撫でるように腕の方へ手を動かす。

そして背筋を丁寧に上下へ撫でる。

すると雅が色っぽい声を上げた。



蓮香が何故か楽しそうに笑みを浮かべて、

「お姉様、お上手です」

「そうやってリンパを意識してするのがコツです」

「後は自分が撫でられて気持ちが良い所をしてあげると良いでしょう」



「その言い方は何だがエロいですよ、、、」

「駄目ですよ、欲情させるように仕向けないで下さい、、、」

と何故か敬語で言い放ち、遺憾な雰囲気を演出する明日香。

しかし心はドキドキして今にも反応しそうな明日香であった。


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