賑やかな朝
いつの間にか眠ってしまっていた明日香。
よく眠れたのか自然と目が覚めてしまう。
そして何故か身動きが取れない事と、身体が重い事に気付く。
明日香は目を開いて自身の状況を確認した。
そうして唖然としてしまう。
『あ~、、、これは動けな筈だわ、、、』
何と桜と蓮香が腕にしがみ付き、明日香の身動きを完全に封じてしまっていたのだ。
本人たちはそのつもりも無いのだろうが、、、。
更に雅が明日香の身体の上に覆い被さるように眠っていた。
トイレに行きたくなったので3人へ呼びかける明日香。
「皆、気持ちよく眠っている所悪いのだけど、、、」
「少し離れてくれないかな?」
すると一番に目覚め身を起こしたのは雅だった。
身を起こしてくれたのは嬉しいのだが明日香に馬乗りになった状態である。
結局動けない。
続けて桜と蓮香が目を覚まし、傍に明日香が居る事を確認してホッとした様子を見せた。
その後は2人にキスを求められ仕方なく明日香は応じる。
『早くトイレに行きたいのだけど、、、』
漸く桜と蓮香が離れたかと思うと、次は明日香の下半身に刺激が走った。
寝起きなので男性の生理現象、いわゆる”朝立ち”が起こってしまっていたのだ。
それを馬乗りになっていた雅が興味津々で撫でてしまったのが原因だ。
雅は嬉しそうに"それ"を撫でながら言った。
「昨日は随分元気がありませんでしたけど、」
「今日は大丈夫そうですね!」
『何が大丈夫なのか、、、』
大体想像はつくが口には出さない明日香。
言ったらそれはそれで面倒臭い展開になりそうだからだ。
そして困ったように雅に告げる。
「雅、どいてくれないかしら?」
「トイレに行かせて欲しいの」
すると雅は慌てて明日香から身をどかせる。
「すみません!」
「お姉様と寝屋を共に出来て舞い上がってしまいました、、、」
明日香は雅の頭を優しく撫でた。
「フフ、、、これからも一緒に暮らすのだから、」
「今からそんなに飛ばしていたら身が持たないわよ」
そう言ってさっさと小を済ませにトイレへ向かう。
廊下に出た所で明日香は背後に気配を感じた。
振り返ると雅が心配そうに後を付いて来ていたのだ。
「どうしたの?」
「雅もトイレ?」
明日香が訝しげに雅へ問いかける。
雅は明日香の下半身を見つめると、
「そんなに大きくなってしまって辛そうなので、、、」
「出さなくて大丈夫ですか?」
「私がお手伝い致しますよ」
と言い出したのだ。
明日香は苦笑してしまった。
「雅が思っているような原因でこうなってる訳では無いのよ」
「これは男性の生理現象だから、小の方を済ませれば落ち着くの」
そう優しく説明する。
雅は少し驚いた様子で呟いた。
「そうだったんですか、、、」
「勉強になります」
すると寝室から桜が顔を出して、
「そうだよ〜」
「心配いらないからね」
「でもこのタイミングなら凄い元気だから、きっと楽しめるよ!」
などと要らぬ事を言い放つ。
蓮香が桜を止めるように軽く抱きついた。
「駄目ですよ!」
「明日のプチ旅行に備えて、明日香お姉様は今日一日安静にして貰います!」
「要らぬ誘惑はしないで下さいね」
不満そうな顔でブゥ〜と言いながら頬を膨らます桜。
そんな桜を見て蓮香は抱きついたままベッドに押し倒してしまう。
「そんなに溜まっているようでしたら、私がお相手しましょうか?」
と小悪魔な表情を浮かべて蓮香は言った。
桜は少し驚いていたが嬉しそうな顔にコロッと変わる。
「蓮香ちゃんの事、大好きだから嬉しい!」
「でも先ずは明日香さんとちゃんとしたいでしょ?」
「確かにそうですね、、、」
妙に納得してしまう蓮香。
そして再び蓮香は小悪魔的で意地悪な表情をうかべると、桜の頬や首筋にキスをし始めた。
「それにしても大好きだなんて、嬉しい事を言ってくれますね!」
くすぐったくて笑い出す桜。
「やめて〜蓮香ちゃん〜!」
用を足してトイレから戻った明日香は、寝室のベッドで抱き合う桜と蓮香を見て首を傾げる。
「何やってるのよ、2人とも、、、」
雅が掻い摘んで明日香へ説明しだした。
「桜さんが欲求不満だそうで、」
「それで蓮香さんが相手をしようか?と提案した所です」
少し驚き意外そうな表情をする明日香。
「へぇ〜、蓮香も両方いけちゃうタイプなんだ?」
困った顔で慌てる蓮香は、明日香に縋り付いた。
「お姉様、誤解です!」
「でも桜さんがどうしてもと言うなら、、、」
「じゃなくて!」
取り乱す蓮香を明日香は初めてみたような気がする。
だから可笑しくなって、つい笑みが溢れてしまう。
「フフっ、、、冗談よ」
「でも私は2人が仲良しだと嬉しいから、私に気兼ねしないでね」
「そんな事言わないで下さい、、、」
と項垂れる蓮香。
少し意地悪し過ぎたかな?
と明日香はほくそ笑むのであった。




