雅との触れ合い(3)
明日香は雅に何とかショーツを穿かせた後、次はブラジャーかと思い項垂れる。
だが雅はショーツ一丁で脱衣所から出て行ってしまった。
「ちょっと雅、どこ行くの?!」
慌てて明日香は雅を引き留めようとする。
すると特に気にした風もなく雅がリビングに向かいながら言い放った。
「私、家ではブラジャー着けないんですよ」
「パジャマはお姉様のを何かお貸ください」
まだ自分の髪の毛を乾かし切ってないので、バスタオルで髪の毛を包むように明日香は頭に巻く。
そして慌てて雅を追ってリビングへ向かった。
リビングに着くと雅が何故か仁王立ちしていて明日香を待っているようだ。
「はいはい、、、分りましたよ、、、」
「そこで大人しく待っていてね」
そう言って明日香は寝室のクローゼットに雅の寝間着を探しに行く。
雅と明日香の身長は20cm近く違うので、何を着てもダボダボになってしまいそうだ。
『でも、小さくてピチピチよりは余程ましか、、、』
取り合えず風邪を引かない様にピンク色のトレーナーを見繕う。
実はハイブランドで結構な値段がする。
そして対になっている柔らか素材の黒色のショートパンツも一緒に手に取った。
ピンクと黒とは中々に斬新な組み合わせだ。
何とか合わない事は無いが、ハイブランドのデザイナーの考えはよく分からないと明日香は苦笑する。
リビングに戻り立ったまま待機していた雅に早々トレーナーを着せる。
「わぁ、可愛らしい色ですね~」
と少し嬉しそうな雅。
やっぱり大きいようで萌え袖状態になった。
裾もお尻が綺麗に隠れてしまう程である。
次にショートパンツを履かせようとするが、
「あ、、、私、下は穿きたくないです、、、」
「このままの方が解放された感じでリラックス出来るので」
と雅は少し申し訳なさそうに言った。
明日香は少し離れて雅を眺めてみる。
ピンク色のトレーナーに包まれた小柄な美少女。
露出した細くて白い脚が何ともセクシーだ。
それにノーブラの為、乳首が浮いてトレーナーの上から形が分かってしまう。
小柄な割に雅は胸が大きいので仕方ないのだが、、、。
『まあ似合ってて可愛いし、その辺りは私が妥協するか、、、』
そう考え明日香は溜息をついた。
まだ髪の毛を乾かしていないので明日香は脱衣所へ戻る事にする。
ドライヤーを手に取ると雅が慌ててやって来て、
「あ、すみません、、、」
「私がお姉様の髪の毛を乾かしますので」
そう言って明日香の頭に巻いたバスタオルを外し出した。
そして明日香からドライヤーを取り上げる雅。
『本人のやる気を削ぐ事も無いか、、、』
「じゃぁ、お願いね雅、、、」
明日香が洗面台の前のイスに腰を掛け言うと、雅は嬉しそうな表情を浮かべた。
手際よく雅は明日香の髪の毛を乾かしていく。
なんだか随分こなれた感じで明日香は少し驚いた。
ある程度渇くとブラシを合わせてドライヤーでブローしていく。
「美容師さんみたいだね」
と明日香は何げなく呟く。
すると雅は少し困ったような苦笑するような表情を浮かべた。
「実は美容師を目指していた時期があったんです」
「でも父や母に反対されてしまって、、、」
『そう言えばお風呂でシャンプーして貰った時、上手だったな、、、』
と今更思い出す明日香。
そして脳裏にピンッと来た。
「ひょっとして強気なワガママ娘を演じていた理由って、それも含まれてる?」
と明日香は率直に雅に訊いてしまう。
本人にとってはデリケートな事だろうに、少し踏み込み過ぎたかな、、、。
そう思いつつもお節介な明日香が発動してしまったのだ。
少し答えるのに戸惑う様子だったが、雅は頷いた。
「はい、、、子供っぽいですよね、、、」
「親の敷いたレールを進む、、、その代わり困らせてやろうって心の奥では思っていたんですね、、、」
明日香の髪の毛が綺麗に乾かされ、ドライヤーを片付け始める雅。
その様子は随分元気を失くしてしまっていた。
それを見てしまった明日香は、無い筈の母性本能が目を覚ましてしまう。
そして気が付くと雅を抱きしめてしまっていた。
「貴女は私が預かると決まったの」
「それに将来の事も任されたわ」
「だから安心して自分の好きな道を進めばいいのよ」
そう優しく明日香は告げた。
雅は安心したように身体の力を抜くと、明日香へその身を委ねる。
「私は、明日香お姉様とずっと一緒にい居たいんです、、、」
「そのままで新しい道を探してもいいですか?」
明日香は雅の背中を優しく撫でてあげた。
「勿論だよ」
その時グゥ~と明日香のお腹が鳴った。
折角の感動のシーンが台無しである。
小さく笑い出す雅は明日香から離れると、
「すぐ夕食の準備をしますね」
そう言って脱衣所を後にした。




