最後は仲良く湯舟で
明日香は自身の中にある本能的な煩悩を抑え込み、何とか蓮香の洗いに集中する。
先ずは蓮香のお腹や腋、そして脇腹を洗ってゆく。
お腹は薄っすらと腹筋が割れていて、本当に美しく見えた。
鍛えられ過ぎない、程ほどに筋肉の付いた女性らしい身体だ。
心配そうに蓮香が問いかけて来た。
「腹筋が割れてる女子なんて、嫌ですよね、、、?」
明日香は小さく首を横に振り、優しくそれを否定した。
「そんな事ないよ」
「ほんと綺麗な身体していると思うし」
「私は好きだよ、、、」
そう言ってあげると蓮香の顔は真っ赤になった。
出来るだけ優しく丁寧に洗っていく。
でないと変に刺激して声を出されそうで明日香が困ってしまうからだ。
しかし丁寧に洗ったのが逆効果だったのか、蓮香が声を漏らした。
「ぁ、、ん、、、」
ここは時間をかけては不利になると思い明日香は洗いを強行する。
するとやっぱり蓮香は堪らず声を出してしまった。
「ぅうん、、、」
「そこ~!」
「性的マッサージは今は禁止~!!」
「本番は後! 後!!」
などと言い放ち桜が明日香の背中に抱き着いて来た。
多分、髪の毛を洗い終わって手持無沙汰になったのだろう。
桜が飛び付いて来た反動で、蓮香が足を滑らせてしまった。
「キャっ!?」
と小さく蓮香の悲鳴がバスルームに響く。
咄嗟に蓮香は手を出して明日香を掴む。
が、場所が悪かったようだ。
蓮香は明日香の大事な部分を鷲掴みにしてしいたのだ。
「キャンッ!?」
と今度は明日香の悲鳴がバスルームに響き渡る。
そして鷲掴みにされた余りの痛みに明日香は膝崩れ状態へ。
一方、蓮香は明日香を掴んだお陰で、何とか軽い尻もちで済む。
そんな2人を見て桜は唖然としてしまう。
「だ、大丈夫? 二人とも、、、」
明日香は座り込んだまま項垂れると、
「二人とも、大人しくしてって言ったのに、、、」
「こんなの酷いよ、、、」
などとまるで女の子のようにメソメソしだした。
「え、、、私、何もしてないけど、、、」
と困ったように呟く桜。
蓮香はと言うとそんな項垂れる明日香を見て”ゾクリ”としてしまう。
『やだ、、、私、Sッけが有るのかしら、、、』
と自分自身の性癖を心配してしまった。
その後は2人とも泡だらけなので、桜にシャワーで綺麗に洗い流して貰う。
そして馴染ませていたトリートメントを3人とも流し終え、3人で湯舟に浸かる事にした。
このマンションのバスルームはかなり広く、2人どころか3人でも結構余裕があった。
その上、湯舟も3人で入ってほんの少し窮屈なくらいで問題はない。
縦長の湯舟にまず蓮香が入り、続いて明日香が蓮香の前に、そして明日香の前に桜が入った。
殆ど密着状態の3人。
蓮香の胸が明日香の背中に当たり、その煩悩を刺激してしまう。
しかも蓮香の手は明日香の身体に巻き付き、お腹の辺りや胸などへ優しく触れるのだ。
桜はと言うと、明日香の太ももの上に座るよに身を寄せて来た。
「流石に3人は狭いか、、、」
「これだとお風呂を改造しないと駄目だね~」
などと言いだす桜。
「改造って、、、」
「それを言うならリフォームでしょ?」
ついつい明日香は突っ込みを入れてしまう。
そんなこんなでバタバタ、そしてイチャイチャしつつも3人でお風呂を済ませた。
時間にして1時間半はバスルームに居たのではないだろうか、、、。
のぼせて倒れる前に何とかバスルームから出れて、ホッとする明日香であった。