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身近とは、、、

明日香は、桜と蓮香と一緒にD&D3を2回ほどキャラを変えつつプレイしてクリアまでしてしまった。


時刻を見ると既に午後の7時前。

お腹も空いて来たところだ。



「私は今からご飯食べにいくけど、、、2人はどうするの?」

と一応、桜と蓮香に確認してみる明日香。

勝手にどこか行ってしまったら、後で拗ねられそうだし、何より可哀そうだ。



すると桜は、

「私も一緒に行く~」

蓮香も、

「ご一緒します、丁度お腹が空いてきたので」

「勿論、空いて無くてもご一緒しますよ!」

と、ブレない2人。



明日香は少し思案する素振りを見せた。

「近くの牛丼屋に行くのだけど、、、」

「あまり女の子が食べに行くような所じゃないよ?」

「それでもいいのかな?」



蓮香は首を傾げる。

「え?」

「でも明日香お姉様は、女の子なのに1人でも行かれるのでしょう?」

「なら私が行っても問題無いのでは?」


桜も不思議そうに言う。

「私も気にしないよ~」

「別にマッチョで裸のオヤジが店員とかしてる訳じゃ無いんでしょ?」



蓮香の言ってる事は最もだと思う。

しかし桜の言ってる事は色々とおかしい。

と言うか、、、そんな店でもあったのか?


取り合えず明日香は返事はしておこうと思った。

「問題ないと思う、、、」

「ただ桜の言っている事自体は問題あるけど、、、」

「いや、、、3人で牛丼屋に行くこと自体は問題ないよ、、、」

と、何だかよく分からなくなってしまう。



「じゃ~行こうよ~」

と催促しだす桜。


先程の会話がまるで無かったように言い出す桜に、若干戸惑う明日香。

そして諦めたように溜息をつき、明日香は自分を落ち着かせる。

「じゃあ、3人で行こうか」



嬉しそうに判事をする二人。

「は~い」

「はい」




牛丼屋は同じ商店街内にあるので徒歩で直ぐだ。

店までの途上、蓮香が明日香の服装を褒めてくれた。

「お姉様、、、今はラフですけども良く似合ってらっしゃいますね」

「なんと言うか、、、その綺麗な脚を見ていると触りたくなってしまいます」



桜が蓮香に同調するように、

「だよね~」

「性的な意味で!」

と笑いながら言い放つ。



「おおい!」とつい突っ込んでしまった明日香。

こういう時は突っ込んだら負けだと言うのに、、、。


そして何気に脚に触れてくる蓮香。

「実際に触ると、凄いスベスベです!」


「どれどれ」

と言いつつ桜も明日香の脚に触れてくる。



「もうやめて~」

と、照れとこそばゆさで明日香は困り果ててしまう。

この娘達はスキンシップが激しい。

明日香にとっては嬉しいやら困ったやらである。




そうこうしている内に牛丼屋に着いてしまう。

とりあえず4人掛けの席に座る明日香達。



「お勧めは有りますか? お姉様」

と蓮香が聞いて来た。


明日香は疑問に思った事を訊いてから答える事にした。

何せ蓮香はお嬢様なのだから、一応確認しておいた方がいいだろう。

「蓮香はこういう所は初めてなのかな?」



すると蓮香は笑顔で答えた。

「はい、初体験ですね!」


桜が待ってましたとばかりに被せてくる。

「初体験って、、、なんか性的な意味に聞こえるよね!!」


『お前はさっきからそればっかりか!』

と突っ込みそうになる明日香だが堪えた。

しかし一応は釘を刺しておこう。

「桜は取り合えず黙ってなさい!」



「ぶ~」と膨れる桜。

そして気にした風も無く、

「すみませ~ん、私、並みと卵と味噌汁、お新香で!」

と勝手に一人で注文してしまう。


まあ何と言うか、桜さん慣れてらっしゃいますね、、、。



それを見ていた蓮香が感心する。

「流石、桜さんです」

「では、私もそれに倣って同じものを!」



「私もそれでいいか、、、」

考えるのが段々面倒臭くなってきた明日香。



結局3人とも同じ注文をしてしまった。

蓮香は初めて食べる牛丼の味に驚いた様子だった。

「思った以上に美味しいですね!」

「これが大衆の味という物なのでしょうか?」



明日香は苦笑してしまった。

「いや、、、蓮香もコンビニとかでサンドイッチとかお弁当とか買ったりしない?」

「そう言った物と変わりはしないと思うよ」



「なるほど、、、」

と、変に納得する蓮香。



それから15分程で食べ切ってしまう3人。

明日香は、お茶をすすりながら桜と蓮香にこの後どうするか訊ねた。

「私はもう自宅に帰るけど、桜と蓮香はどうするの?」



桜はニッコリ笑顔で答えた。

「私は蓮香ちゃんの家に行く予定だよ〜」

蓮香も頷く。

「そう言う事になってます」



明日香は意外に感じた。

この2人がどちらかの家に泊まる位には仲がいい事に。

少し寂しい気もしたが、それも昨日の賑やかさが影響してるだけだろう。



支払いを済ませて店を出る明日香達。

すると蓮香も桜も明日香の後を着いて歩いて来る。

駅なら逆の方向になるし、それとも蓮香がお迎えでも呼んでいるのだろうか?


そう明日香が考えていると、桜がニヤニヤしているように見えた。

蓮香はと言うと至って普通である。



そして明日香のマンションの前に到着してしまう。

相変わらず明日香の傍にいる桜と蓮香。

我慢出来ずに明日香は2人に訊く事にした。

「え~と、、、二人とも帰らないの?」



桜はここにきてワザとらしく首を傾げる。

「え?」


蓮香がとうとう堪えきれずに苦笑すると、

「実は私、、、明日香お姉様と同じマンションに引っ越ししたんです」

「しかも同じフロアーで、、、」



「え?!」

と言って固まってしまう明日香。



蓮香は少し恥ずかしそうに話し出す。

「だって、、、明日香お姉様、、、」

「傍に、、、身近に居てもいいって言って下さいましたし」



『あああぁ、、、昨日、そんな事言っちゃったかも、、、』

と、明日香は今更後悔する。

思い立ったら吉日とは言うが、、、まさか昨日の今日でこの行動の速さは驚愕するしかない。


『私も行動は早いほうだけど、、、蓮香のそれは私の比じゃないわ、、、』

そう内心で明日香が呟いていると、蓮香が楽しそうに言ってきた。

「私の部屋に来ますか?」



至極当たり前の疑問を明日香は口にした。

「え!?、、、今日引っ越ししたばかりで荷解きは?」



すると蓮香は笑みを浮かべながら、人差し指と親指で丸を作る。

「それは、お金の力を使ってささっと済ませました」

「恐らく綺麗に片付け終わってるかと」


桜も全て分かっていたような顔をしている。

それでニヤニヤしていたのだ、、、。



この二人には色々と驚かされてばかりだ。

明日香としても慕われていると思えば、嬉しくも感じる。

だが、これ以上エスカレートしないのを願うばかりだ。



明日香は2人に笑顔を向ける。

「じゃあ、少しだけお邪魔するね」

「今日はライブ配信もしなくちゃいけないから、、、」


桜と蓮香は嬉しそうに返事をした。

「了解~!」

「分かりました」



そして明日香達3人は、まるで家族の様に仲良くマンションに入って行くのであった。


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