編集後に何故か桜のお世話
動画の編集が有る程度済んで、幾つか投稿を済ませた明日香。
気分転換にシャワーでも浴びることにした。
パジャマは一旦洗濯して別の部屋着に着替えることにする。
なので下着や部屋着を収納しているタンスがある寝室へ、明日香は向かった。
途中リビングを通るのだが、桜の姿が見えない。
蓮香はと言うと、リビングでソファーに座り電話をしていた。
どうも家業関係の電話の様だ。
私の家なんかで油を売ってていいのか心配になってしまう。
着替えはタイトな白のタンクトップに、下はミニ丈の黒のフレアースカートにした。
タンクトップは白でタイトな上、ブラが薄っすらと透けて見えるが、蓮香と桜しかいないので別に問題無いだろう。
そして脱衣所に向かう明日香。
扉を開けて何気なく中に入ると、暖かい湿気をともなった空気が明日香を覆った。
「ありゃ、明日香さんもお風呂?」
と桜の声がした。
目の前に全裸でバスタオルを握る桜の姿があった。
『うわぁ!』
と声をあげそうになったが明日香は堪えた。
不自然にならない様に桜の身体を見ず、顔を見る。
「お風呂はいってたの?」
桜は濡れた身体のまま明日香に近づいてきた。
「うん、ごめんね、お風呂勝手に使っちゃって、、、」
「私、朝と夜に入る習慣があって、我慢できなくって~」
明日香は笑顔で小さく首を横に振ると、
「ううん、、、全然問題ないよ」
「それより何処にいったか少し心配したよ」
嬉しそうに「フフフ」と笑むと、桜は明日香に抱き着いた。
「明日香さんは優しいよね~」
「明日香さん大好きだよ~」
全裸で桜に抱き着かれて慌てる明日香。
「こらこら、、、」
自分が風呂上がりで全身が濡れているのを思い出し、
「あ、、、明日香さん濡れちゃうね、、、ごめんなさい、、、」
明日香もシャワーを浴びるし、パジャマも洗濯するので濡れたところで問題ないのだが、、、。
それよりも全裸で桜が抱き着く事に問題があった。
「まあ私もシャワー浴びるからいいのだけど、、、」
そう明日香が言うと、桜がバスタオルを差し出してきた。
「拭いて!」
突拍子も無い事を言う桜に、明日香は思わずツッコミそうになる。
『お前は子供か!』
何年か前に流行った芸人のように両手を広げて、桜は身体をTの字にした。
「早く早く~」
桜から強引に渡されたバスタオルを片手に、ふと明日香は思った。
明日香の事を”お母さんみたい”と桜は言う。
それにこの感じ、、、明らかに甘えているのだ。
からかう感じでもない、、、そして冗談な様子も無い。
到って普通に明日香へ甘える。
何か漠然とした桜に対する闇を、明日香はこの時感じた。
しかし今、そんな事をここで懇々と考えても仕方ない。
取り合えず自分の着替えを棚に置き、明日香は桜を拭いてやる事にした。
「仕方ないな、、、」
桜は頭も洗ったようで髪もビチャビチャだ。
先ずは髪の毛を適度にタオルドライしないと、体を拭いてもまた雫が垂れてきて身体を濡らしてしまう。
なので明日香は桜の背後に回り、髪の毛の雫をバスタオルで拭い始めた。
「ジッとしててね」
「は~い」と子供の様に返事する桜。
桜の髪色は明日香と違い明るめだ。
明るめと言っても品が悪いようなものではなく、少し明るい程度の栗色でとても桜に似合っていた。
髪の長さは明日香と同じで背中の半ばまである。
いつもはアップしていて目立たないが結構ロングだ。
こうして見ると下ろしている方が大人びて綺麗に見える。
前髪はパッツン気味で可愛らしいが、どちらかに分ければ大人ぽくて色気も出るだろう。
元が美形なだけに可愛くも出来、美人にも出来る。
少し桜の雰囲気を変えるのに興味が沸いた明日香。
桜の髪をタオルドライしながら聞いてみる。
「ねえ、桜、、、」
「今日は少し雰囲気を変えてみない?」
桜は少しキョトンとした様子で、
「うん?」
「雰囲気?」
そしてそのまま明日香は桜の背中の雫をバスタオルで拭いていく。
「そう、ちょっと大人っぽくしてみない?」
「服は私のを貸してあげるから、、、」
桜は嬉しそうに明日香に振り向いた。
すると形が良くて大きな桜の胸が、振り向いたひょうしにぶるんと揺れた。
「うん、わかった!」
「明日香さんに任せる~」
更に桜は前を拭けと言わんばかりに胸を張る。
『うぅぅ、、、目のやり場に困る、、、』
と明日香は内心で呟いた。
仕方ないので桜の前も優しく拭いてあげる明日香。
その勢いで足元まで拭かされるが、自然と桜の股間が明日香の視界に入ってしまう。
明日香は見ている側なのに恥ずかしくなってしまった。
桜は恥ずかしく無いのだろうか、、、?
そして桜のあそこに毛が全く無い事に気付き驚いた。
明日香のそんな雰囲気を感じたのか、桜が少し困ったように言った。
「私ね、、、体毛が全然ないの~」
「下も脇も全然生えなくって~」
「ムダ毛処理しなくていいから羨ましがられるけどねぇ」
「ちょっと子供っぽく見えちゃうから困っちゃうよ~」
「そ、そうなの、、、」
とたどたどしく返事してしまう明日香。
実は明日香も全く体毛が無いタイプなのだ。
どうも先天性のものの様で、外陰無毛症と呼ばれるものらしい。
内分泌系の内臓疾患を起こす場合も有るが、明日香の場合は特に問題は無かった。
少し心配になり桜に訊いてみる事にした。
「お医者には見て貰った?」
「内臓の異常とかも関わってる事があるから、、、」
心配されたのが嬉しかったのか、桜は再び明日香に抱き着いて来た。
せめて服を着てからにして欲しい、、、。
「気になってお医者いったけど、大丈夫だったよ~」
その後は、桜を洗面台の前にある椅子に座らせて、ドライヤーで髪の毛を乾かしてあげた。
その間も桜は全裸のままだった。
そういう習慣なのだろうか?
どちらにしろ目のやり場に困る明日香。
それから桜に下着と一旦パジャマを着させて、脱衣所から出て貰った。
そもそも明日香はシャワーを浴びに来たのであって、桜の世話をしき来たのでは無いのだから。
シャワーを済ませたら桜の服を見繕って、髪型を決めてあげないとね。