表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/134

編集後に何故か桜のお世話

動画の編集が有る程度済んで、幾つか投稿を済ませた明日香。

気分転換にシャワーでも浴びることにした。



パジャマは一旦洗濯して別の部屋着に着替えることにする。

なので下着や部屋着を収納しているタンスがある寝室へ、明日香は向かった。


途中リビングを通るのだが、桜の姿が見えない。

蓮香はと言うと、リビングでソファーに座り電話をしていた。

どうも家業関係の電話の様だ。

私の家なんかで油を売ってていいのか心配になってしまう。



着替えはタイトな白のタンクトップに、下はミニ丈の黒のフレアースカートにした。

タンクトップは白でタイトな上、ブラが薄っすらと透けて見えるが、蓮香と桜しかいないので別に問題無いだろう。



そして脱衣所に向かう明日香。

扉を開けて何気なく中に入ると、暖かい湿気をともなった空気が明日香を覆った。

「ありゃ、明日香さんもお風呂?」

と桜の声がした。



目の前に全裸でバスタオルを握る桜の姿があった。



『うわぁ!』

と声をあげそうになったが明日香は堪えた。

不自然にならない様に桜の身体を見ず、顔を見る。

「お風呂はいってたの?」



桜は濡れた身体のまま明日香に近づいてきた。

「うん、ごめんね、お風呂勝手に使っちゃって、、、」

「私、朝と夜に入る習慣があって、我慢できなくって~」



明日香は笑顔で小さく首を横に振ると、

「ううん、、、全然問題ないよ」

「それより何処にいったか少し心配したよ」


嬉しそうに「フフフ」と笑むと、桜は明日香に抱き着いた。

「明日香さんは優しいよね~」

「明日香さん大好きだよ~」



全裸で桜に抱き着かれて慌てる明日香。

「こらこら、、、」


自分が風呂上がりで全身が濡れているのを思い出し、

「あ、、、明日香さん濡れちゃうね、、、ごめんなさい、、、」


明日香もシャワーを浴びるし、パジャマも洗濯するので濡れたところで問題ないのだが、、、。

それよりも全裸で桜が抱き着く事に問題があった。

「まあ私もシャワー浴びるからいいのだけど、、、」



そう明日香が言うと、桜がバスタオルを差し出してきた。

「拭いて!」

突拍子も無い事を言う桜に、明日香は思わずツッコミそうになる。

『お前は子供か!』



何年か前に流行った芸人のように両手を広げて、桜は身体をTの字にした。

「早く早く~」



桜から強引に渡されたバスタオルを片手に、ふと明日香は思った。

明日香の事を”お母さんみたい”と桜は言う。

それにこの感じ、、、明らかに甘えているのだ。


からかう感じでもない、、、そして冗談な様子も無い。

到って普通に明日香へ甘える。

何か漠然とした桜に対する闇を、明日香はこの時感じた。



しかし今、そんな事をここで懇々と考えても仕方ない。

取り合えず自分の着替えを棚に置き、明日香は桜を拭いてやる事にした。

「仕方ないな、、、」



桜は頭も洗ったようで髪もビチャビチャだ。

先ずは髪の毛を適度にタオルドライしないと、体を拭いてもまた雫が垂れてきて身体を濡らしてしまう。


なので明日香は桜の背後に回り、髪の毛の雫をバスタオルで拭い始めた。

「ジッとしててね」


「は~い」と子供の様に返事する桜。



桜の髪色は明日香と違い明るめだ。

明るめと言っても品が悪いようなものではなく、少し明るい程度の栗色でとても桜に似合っていた。


髪の長さは明日香と同じで背中の半ばまである。

いつもはアップしていて目立たないが結構ロングだ。

こうして見ると下ろしている方が大人びて綺麗に見える。


前髪はパッツン気味で可愛らしいが、どちらかに分ければ大人ぽくて色気も出るだろう。

元が美形なだけに可愛くも出来、美人にも出来る。


少し桜の雰囲気を変えるのに興味が沸いた明日香。

桜の髪をタオルドライしながら聞いてみる。

「ねえ、桜、、、」

「今日は少し雰囲気を変えてみない?」



桜は少しキョトンとした様子で、

「うん?」

「雰囲気?」


そしてそのまま明日香は桜の背中の雫をバスタオルで拭いていく。

「そう、ちょっと大人っぽくしてみない?」

「服は私のを貸してあげるから、、、」


桜は嬉しそうに明日香に振り向いた。

すると形が良くて大きな桜の胸が、振り向いたひょうしにぶるんと揺れた。

「うん、わかった!」

「明日香さんに任せる~」


更に桜は前を拭けと言わんばかりに胸を張る。

『うぅぅ、、、目のやり場に困る、、、』

と明日香は内心で呟いた。



仕方ないので桜の前も優しく拭いてあげる明日香。

その勢いで足元まで拭かされるが、自然と桜の股間が明日香の視界に入ってしまう。

明日香は見ている側なのに恥ずかしくなってしまった。

桜は恥ずかしく無いのだろうか、、、?



そして桜のあそこに毛が全く無い事に気付き驚いた。

明日香のそんな雰囲気を感じたのか、桜が少し困ったように言った。

「私ね、、、体毛が全然ないの~」

「下も脇も全然生えなくって~」

「ムダ毛処理しなくていいから羨ましがられるけどねぇ」

「ちょっと子供っぽく見えちゃうから困っちゃうよ~」



「そ、そうなの、、、」

とたどたどしく返事してしまう明日香。

実は明日香も全く体毛が無いタイプなのだ。

どうも先天性のものの様で、外陰無毛症と呼ばれるものらしい。

内分泌系の内臓疾患を起こす場合も有るが、明日香の場合は特に問題は無かった。



少し心配になり桜に訊いてみる事にした。

「お医者には見て貰った?」

「内臓の異常とかも関わってる事があるから、、、」



心配されたのが嬉しかったのか、桜は再び明日香に抱き着いて来た。

せめて服を着てからにして欲しい、、、。

「気になってお医者いったけど、大丈夫だったよ~」



その後は、桜を洗面台の前にある椅子に座らせて、ドライヤーで髪の毛を乾かしてあげた。

その間も桜は全裸のままだった。

そういう習慣なのだろうか?

どちらにしろ目のやり場に困る明日香。



それから桜に下着と一旦パジャマを着させて、脱衣所から出て貰った。

そもそも明日香はシャワーを浴びに来たのであって、桜の世話をしき来たのでは無いのだから。



シャワーを済ませたら桜の服を見繕って、髪型を決めてあげないとね。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ