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湯上り

温泉では寛げたような、、、疲弊したような、、、。

そんな状態の明日香。

可愛いい3人娘達を全裸で相手すればそうなるのは必然であった。



露天風呂から上がり4人仲良く脱衣所で身体を拭き合う。

皆、髪の毛がお湯に浸からないようアップに纏めているので、(うなじ)が見えて何だかセクシーだ。


明日香も同じように髪の毛を纏めてアップしているので、自分が皆にはどう見えているのか気になってしまった。

すると蓮香が明日香の背中をバスタオルで拭いながら、

「こうしてお姉様の裸姿を見ていても、とても男性には思えません、、、」

「露になった項なんて、、、凄く色っぽいですし、、、」

そうウットリした声で言う。



どうやら同じ事を考えていたようで明日香は苦笑してしまう。

『そう言う蓮香もかなり、、、』

そもそも皆、全裸なので色っぽいどころか目のやり場に困ってしまう。



一方、桜が雅を拭いてあげているのだが、まるで姉妹の様に仲が良い。

丁寧に拭いてあげているかと思うと急に抱き付いたり、くすぐったりなどしてキャッキャウフフな状態であった。

何だか楽しそうで、もし妹が何人かいればこんな感じなのかな、、、と思ってしまう。



そんな明日香の眼差しが寂しそうに見えたのか、

「何ですか?」

「寂しいというか羨ましそうな表情をされてますけど、、、」

と蓮香が心配そうに見つめて言った。


小さく首を横に振る明日香。

「ううん、、、」

「今までずっと一人で生活して来たからね、賑やかで嬉しいなぁ~って」



「今までお姉様は寂しかったんですか?」

心配したまま蓮香は首を傾げた。



明日香はそんな仕草で見つめてくる蓮香が凄く可愛く見えて、ついつい抱きしめてしまう。

「自分の生活自体は充実していたからね、寂しいとは思わなかったよ」

「でもこんな可愛い娘たちに囲まれてしまったら、もう前の生活には戻れないと思うの、、、」

「きっと一人になったら泣いちゃうかな」

そう自嘲するように明日香は告げた。



蓮香は突然抱きしめられて驚いた様子だ。

だが珍しく明日香からのアプローチだったのでとても嬉しかった。

「私は絶対に明日香お姉様を一人にはしませんよ」

「ず~っと一緒ですから」

そう言うと心地よさそうに明日香の腕の中でウットリ瞳を閉じ抱きしめ返す。



明日香は今まで自分だけの時間を大事にしてきた。

しかし今は蓮香や桜、雅達がいる生活が楽しくて大切で仕方がない。

心が通じ合う相手と共有する時間は、今まで一人では感じた事の無い充実感であった。


もし近い物があるとするなら、それは他人の懐に土足で踏み込まないスーパースターの常連達だ。

生まれや生活環境など関係なしに、只アーケードゲームが好きな仲間として接してくれたからだ。

気心が知れた、自分を恰好を付けて偽らないで良い仲間なのであった。



『そう言えば最近はスーパースターに遊びに行けてないな、、、』

『みんな元気かな、、、』

そう明日香が思いを巡らせていると、背中へ衝撃が走った。



「うっ!?」

と声を漏らして明日香は背後を確認すると、背中にはいつの間にか雅がしがみ付いていた。


雅は少し不満げな表情を浮かべる。

「私もずっとお姉様と一緒です!」


そんな雅を見やって明日香は苦笑いを浮かべてフォローを入れた。

きっと蓮香だけを相手にしていたので焼餅を焼いたのだろう。

「分かってるよ~」

「雅もず~っと一緒だからね」



次の瞬間、桜が雅の背後から走り込んできた。

「すきあり~!」

そのまま雅を挟み込む様に明日香に抱き着いてくる桜。

「そしてサンドイッチ~!」


桜の巨乳と明日香の背中に挟まれて雅が、

「ぐえッ!?」

と声を上げた。

女子らしからぬ声である。


そして明日香も蓮香と雅+桜に挟まれた形になり圧迫され悲鳴が出た。

「きゃっ!」



その様子を見た桜がニヤリと笑みを浮かべて雅を見た。

「明日香さんは男なのに女の子みたいな声上げてるし~」

「雅ちゃんはオッサンみたいだったよ~」



「う、五月蠅いですよ! このホルスタイン!!」

怒った雅が桜の胸にかぶり付いてしまった。

さらに雅は桜の胸の先端に吸い付いてチュウチュウと吸い始めたのである。

当然の如く悶える桜。

「ひゃぁ~! や、やめて!!」



そして雅は咥えたまま、

「ホルスタインなのに乳が出ないとは役立たずですね!」

と喋るが咥えたままなので何を言っているのか良く分からない。



何だか地が出たというか、雅のSっ気が出たのだろうか、、、。

少し心配になる明日香だが桜は自業自得である。


と言うか桜はムードメーカーである筈なのだが、ムードクラッシャーでもある事に明日香は気付くのであった。



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