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年下の先輩!?

小説家になろう!と思っている人は、こんなことがある、もしくはもうあっているかもしれません。

小説家になろう、は小説家に近づけてくれる1番の近道なのか!?

それは見てみてからのお楽しみです……


読んでみてください。

朝日が登り始める中、1人。


「もう朝か」


カーテンを開けこう言った。

そして、やっと終わった、と呟き机に置いてあるノートパソコンに向かっている体を持ち上げ、冷蔵庫に向かい水をとるとそれを飲み干し改めて机に向かう。

そして、もう一言...............「投稿。」



(小説家を目指して約1年、高校2年になった俺は約1年前からネットに【春夜奏谷】として小説をあげ続け、何度も作品を応募してる。

だが1度も受賞歴がない、名も知られていないユーザーだ)


思いながら、準備をし学校に向かう。

学校では対して普通、友達もすくなけりゃもてる方でもない。

こんな俺が小説を書き始めるきっかけとなったのが、去年の夏、好きな小説を買いに行った時のことだった。

その日は、夏の中日のせいか汗が服をびしょびしょにするくらい暑かったっけ。

好きな小説を買いに『アオヤマ書店』という本屋に来ていた。

本を見つけて手に取ろうとした時だったや。

神様のイタズラか隣にいた少女と手が被ってしまい、戸惑っていた。

見た感じ………中学生…くらい。

ひらひらの白いワンピースを着て背はさほど高くなく簡単に言うとそう、び…美少女だな。

こんな出会いは初めて、もちろんドキドキしていた。


「すみません、僕この小説を買いに来たものでして」

「いえ、私こそ」


こんなすぐにでも終わりそうな会話をしたあとお互い気まずくなり逆の方を向いた。

するとその少女が何かを思い出したかのように「あっ」と言うと、再度俺に話しかけてきた。


「あっあの~」

「はっはい、なんでしょう」


思わず声が裏返る。


「えっとこの小説を買いに来てくれたの?」


少女は見た目でわかるようにその店の店員では無かったが不思議と少し喜んだ感じで聞いてきた。


「えっそうですけど、どうしたんですか急に」

「んっ」


自分で気づいてなかったのか、可愛い顔ではあったが少し不気味ににやけている顔だった。


「何も無いわよ、私は平気」

「でも顔、ちょっと怖いですよ」


そう言うと少女はやっときずいたようで、「ゴホン」と場を仕切り、顔を改め直し落ち着きを表した。

そして聞いてくる。


「そんな事はどうでもいいの、それより君はその小説を買いに来たの?」

「は、はい、僕の好きな小説なので毎回販売されるとこの店に買いに来るんです」

「そうなんだ」


少し顔を赤らめる少女。


「1番とまではいかなくとも、僕に小説の面白さを教えてくれた最高の作品でしてね」


こんないたいことを言って微笑する俺。

すると少女はまた不気味な笑い方をし、何故か少しドヤ顔になった。


「ふふーん」

「何ですか?」

「その小説の著者、誰だか分かる?」


本当はこの時点で分かり、「君なの?」と聞きたかったが目を光らせ自身で言いたそうだったのであえて聞かなかった。


「い、いいえ誰でしょうね」

「実は私何です」



そう言うとまたドヤ顔になった。

ほんわりとだが分かっていた俺からすれば驚きは薄かったが、一応好きな作品の著者がいたら反応をするものだと思い多少ではあるが驚きを見せてみせた。


「えー、そうなんですか」

「あれっ何か反応薄くない」

「そんなことないですよ」


こう言ってまた芝居をやって見せた。


「わぁーすごーい」

「絶対わざとでしょ」

「えっでっでも著者がこんなに若くて可愛い何て、そっちの方が驚きですよ」


その瞬間、少女の顔が次はデレデレとした顔になり、その後に恥ずかしそうな顔になった。

だが俺は可愛いとかそんなにことは思わず、まずこう思った。

(何とか誤魔化せた、なんかこの子ちょっとアホなのかな)

そう思い笑ってしまった。


「何笑ってるの」

「つい」

「ついって何よ」


少しいらだっていたが落ち着き、そして何か改まって聞いていた。


「ねぇー何で私の小説好きになったの」

「何ですか急に」

「良いから」


少し戸惑ったがまたキラキラとした目で見つめてきたので、仕方なく答えることにした。


「えっと、僕もともとアニメが好きで、そのアニメの小説を読むのも好きで、ある時この店に来た時この小説がオススメ棚にあったからちょっと読んでみたら全然悲しくないどちらかと言うと笑える話が面白くて好きになったんだ」


俺の答えに少女は顔が赤くなっていた。


「へぇー」

「顔赤い」

「そそそそんなことないよ」

「あぁ」


仕方なくスルーして上げた。

すると、今度は何かを思いついたように言い出した。


「じゃああなたも書いてみたら?」

「えっ僕」

「うん、きっと面白いよ」

「でもあんたみたいなものは書けないよ」

「私みたいなものを書かなくてもあなたなりの面白い小説をかければよれでいいと思うよ」


今までの話から頭のおかしい子何だと思っていたがこの発言を聞いて少しカッコイイと思ってしまった。


「そっそうかな、じゃあやりたいこと無いし書いてみるだけ書いてみようかな」

「うんきっとね、頑張って、

だから君、私と同じ小説家になってよ」




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



と、こんな感じだったかな。

今はその少女、いや著者名で言うと(波野絵美)だから波野さんは今はどうしているか分からない、でも彼女がくれた夢を叶えるために今頑張っている。

まぁまずは俺の存在を知ってもらうことが先だけど。

でも僕は絶対諦める気は無い、だってあんな出来事も、夢をくれた人も、俺の人生には無かったから。

あと、またあの人にあった時は小説家になっていたいから。

こんなことを考える事が多くなった。

そして今日もそう考えながら学校に向かっている。


後はこの角を曲がるだけ。


「わぁ」


曲がった先に走ってきた人とぶつかってしまった。

聞いたことのある声だ。

恐る恐る目を開けそこを見ると、見たことのある姿があった。


「えっ」

「いたたぁ」


ぶつかってしまった人が倒れている、女の子だ。

俺は無事、でもその分いち早く気づいてしまった。

だから、声が詰まってしまって何も言えない。

そして、その少女はこちらを見上げて俺と同じ感じになった。

が、話始めたのは少女の方だった。


「えっ君は1年前の......」

「はっはい」


思わず声が裏返ってしまう。


「えっもしかして、君この高校に通ってるの!?」


そう言いながら目の前に立っている高校を指さす。

ドキドキしながらも落ち着いて答える。


「そう…だよ…ってまさか、君…いやいや波野先生も」

「その呼び方やめてよ~」


クスッと笑いながら恥ずかしそうにいう。


「じゃあ波野」

「うん、それでいい」


呼び方を改めて再び聞いた。


「そう、私、波野絵美は今日からこの市川高校に通うことになっています」


そう言いながらまた目の前に立っている?そびえ立っている学校を指さす。


「えぇーーーーまじ」

「まじですよ」


つい大声を出してしまう。


「あーごめんごめん、びっくりして、でもいったいどんな確率なんだよ」

「私もだよ、こんなに広い世界の中で同じ学校何て、なんか凄い」


関心したかのように呟く。

そして、自ずと腕時計に目をやる。


「ってもうこんな時間だ、ほら遅刻するぞ」

「わぁほんとだこの話はまた今度…急ご」


そう言って2人で学校に走った。

俺は走りながら考えた、

(この学校はでかい割に今年の1年の世代が終わると取り壊すことになっているためクラスが各学年2クラスと少ない、だからもしかしたら波野と同じクラスになれるかもしれない。)

そんな淡い期待を膨らませていた。


だが、学校に着くと私はこっちだからと他の所に走っていって分かれたあとそこからは1人で教室に向かい、教室に入って席に座った。

そして運命の時、先生が入ってきて教卓に立つ。


「えぇ今日も1日頑張りましょう」

「はぁーい」


クラス全員の声が揃う。


「それじゃあホームルームを始めます」


ダメだった、波野は2分の1の確率で外れてしまった、そう思った。


休み時間、隣のクラスを覗いて見た、でもそれには波野は居なく、転校生の話も無かった。


「どういう事だ、確かに朝一緒に来たはずなのに」


その時、朝波野が俺と違う方向に走っていった場面が頭を横切った。


(もしかして、他の学年、でもただ教室に居ないだけかも)

分かっていながら心を誤魔化した。




放課後、授業が終わり早速1年の教室を覗きに行った。

すると、さっきの自分への暗示が馬鹿みたいに思ってしまった。

やはり波野は他学年1年だったんだ。

少し残念な感じもしたし、この高校にいると分かって安心もした。


「でね~、あっ君」


覗いているこちらに気がつき新しく出来た友達と思われる人物から離れ俺の方に近づいてくる。


「君ごめんね、朝は置いて行って」

「別に良いよってか1年だったんだな」

「うん、えっ言ってなかった」

「あぁ」

「ごめんごめん、私おっちょこちょいだから」

「あのさ波野俺も名前で呼んでいいよ」

「えっうん…」


それから少し困った感じで黙ってしまった。


「どうしたんだ?」

「えっと名前まだ知らないんだけど…」

「んっそうだっけか」


俺のちょっとしたボケに波野が笑う。


「君も私と似てるところあるんだね」


少し馬鹿にしたようにして言ってくる。


「本当に忘れてただけだ」

「ホントかなー」


「あぁ本当だって、じゃあ自己紹介だな、俺の名前は

春夜奏谷、高2、改めて宜しくな」


すると波野は笑顔になり言ってくる。


「じゃあ私もだね、私は波野絵美、高1、宜しく奏谷」

「一応先輩だぞ、呼び捨てなんて」

「良いの、あと私も絵美でいいよ」

「まー良いけど」

「うん」


咳払いをして話を戻す。


「よし、さっきの話に戻すと、ってか戻らないんだけど、今日一緒に帰らないか」

「ははっ本当に戻ってないよ、しかも急だね」

「駄目…か…?」

「ううんいいよ、じゃあ準備してくるからちょっとまってて」

「よかった、分かった」


ドキドキしていた胸を抑えため息をする。

そして1度教室に戻り荷物を持ちまたこっちに戻ってきて、


「じゃあ行こっか。」

「あっあぁ」


緊張しながら帰り道一緒に歩いていた。


「そう言えば、奏谷何か話したいことがあったんじゃなかったの」

「あっそうだった…えっとあの…さ、去年の事覚えてるか?」

「あー小説家の件?」

「んぐっ」


いいたかった事を言われ声が出なかった。

すると絵美は気づいたようでわざとらしく言ってきた。


「へぇーまだなんだ」

「面白いアイデアが思いつかないんだよ」

「だったら…」

「えっ」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



…数日後の土曜日俺はいつもと違って朝早起きをし、部屋を片付け、緊張していた。

何故かというと……


……


『ピンポーン』


「早速きた」


緊張しながら勢いよく扉を開け前も見ないで、頭を下げた。


「おっおはよう、今日は1日宜しくお願いします」


少し言い過ぎだと思ったがこれから小説の書き方を教えてくれる、人には丁度いいと判断し言った。

しかし、ゆっくりと頭を上げ顔を確認してみるとそこには宅配のおじさんが立っていた。

そのおじさんはびっくりした様な顔でこちらを見ている。


「えっあの宅配で~す」


俺はそれを見てものすごく恥ずかしくなり顔が赤くなった。


「あっすっすみません」


そう言って荷物を受け取り帰ってもらった。


「そう言えば波野絵美の新刊今回は買いに行かないで注文してたんだった、うぅ恥ずかしい」


するとまたチャイムがなった。


「ピンポーン」

「はっ今度こそ焦らず」


そしてゆっくりと扉を開けた。

そこには可愛らしい、去年出会った時と同じ白いワンピースをきた絵美が立っていた。

あまりにも可愛かったので思わずまた顔が赤くなる。


「こっこんにちは」

「あっこんにちは」


我にかえり挨拶をする。


「今日は宜しく、じゃあ暑いだろうし中に入って」

「うん、ありがと、お邪魔しま~す」


絵美は中を見間渡しながら家に入りリビングのソファーに腰掛けた。


「結構綺麗だね、アパートなのに広いし、本当に一人暮らしって良いよね」

「そうかな、ご飯とかは一人分で済むから楽だけど結構寂しいもんだぞ」

「それもそうか」

「あぁそれじゃあ改めて今日はお願いな」

「おっけー」


そう言って同時にパソコンを取り出し作業に取り掛かる。

その瞬間俺は思い出したかのように絵美に話しかけた。


「あぁそう言えば波野絵美先生の小説新しいのもう買ったぞ、もう読むのが待ちきれないよ」


すると絵美は顔を赤く染める。


「そうなんだ、ありがとう」

「あぁ、まさかあの作品まさか2作まであるなんて、でもやっぱり面白かったからまだ読んでるんだ」

「よかった、そう言ってくれる人がいると私も書いてる意味があるって思えて嬉しい」

「そうか、それはよかった」


絵美はまた、うん、と頷くと今度は絵美が何か思い出したかのように俺に聞いてくる。


「そう言えば、奏谷って結構量書いてるんだよね」

「あぁ、一応完結作品は2個くらいあって書いてる途中のものも何個か…」

「それ、見せて」

「えっでもつまらなかもしれないぞ」

「良いの、とりあえず見せて」

「分かった」


こう言ってパソコンのメモリーフォルダを開き、今まで書いてきたありったけのオリジナル小説を絵美に見せた。


「ふむふむ、ほぉーへぇー」


(結構面白いリアクションするなこいつ)


「よし、ありがとう」

「で、どうだった」


俺が感想を聞くと少し黙り込んで真面目な顔になり話出した。


「これ、応募したら、いいところまでいけるんじゃない」


そう言って絵美が指さして提案したきたのは、自分で面白くないと思ってもう書くのをやめた、小説だった。


「えっでもそれ没にしたものだけど」

「勿体無いよ、結構面白いのに」

「そうなのか」

「うん、しかも他のものも結構…」


自分では駄目だと思っていても他の人からましてや小説家から見たら結構面白いらしい。


「そうなのか、絵美」


「うん、まずこの途中までしか書いていない小説を完成させた方がいいと思う。」


「分かった、ありがとう、少し自信が出てきたよ」

「頑張ってね、私も次の締切までに書かないと」

「あぁお互い頑張ろうな」

「うん、私も負けていられないよ」


(絵美が今日小説の書き方を教えに来てくれて良かった。)


そう思いながら、絵美に言われた小説の続きを書き進めていた。


『かぁかぁ』


カラスが泣いている。


「ってもうこんな時間か、絵美そろそろお開きだな」

「そうだね、じゃあ私はこれで帰るね」

「ありがとな、今日は、おかげでちょっと自信がついた」

「うん、頑張って奏谷、もっと面白いものを書いて、そして''小説家になろう''、じゃあばいばい」

.

.

.

.


「あぁ」


こう言って帰って行った。




(俺は去年絵美がくれた夢はまだ叶えることが出来ていない、でもいつかきっと同じステージに立てるよう、頑張らないと。)


「よーしまずはこの小説を完成させる、頑張るぞ」





『あの子と出会ったきっかけは』

そう、それはある本屋での1冊の小説からだった。
















次回→→→→→『小説家と名無しのユーザー』


どうでしたか!こんな事があった、人でも無かった人でも、評価、コメント、お願いします。

誤字、脱字は直す可能性があります。

もしかすると、本文もちょこちょこと変えたりするかもしれませんので、あまり気にしないで下さい。




ノベルバで、

Yu-uとして、

占いツクールで、

MAKIとして、も小説を書いています。

良かったらそちらも読んでみてください。



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